目標40km走破 in 丸沼高原(2015.01.26)

「ごくろうさまです」
「だから、なんだよ。そのごくろうさまってのは、おかしいだろ」
「月曜、何時ですか?」
「てめえ。無視かよ」
「え!?ナニがですか」
「もういいよ。2人きりだから、朝6時集合」
「あれ!?2人だけですか。お姉ちゃん達は?」
「それは2日だよ。行かねえんだろ」
「絶対行きますよ!」
「そうなの。お世話係りだよ、たぶん」
「教えるのは社長にお願いして、あとは全部オレが引き受けますから」
「ナニを?」
「まあいろいろと」
「オレも言ったんだよ。『教えるにあたって、もしかしたら、体触っちゃうかもよ』って」
「セクハラですか?」
「たわけ!『全然かまわないです』って言ってくれたよ」
「マ〜ジっすか。オレが教えますよ」
「ボケ!おめえにできるわけねえだろ」
「確かに。社長教えるのを上手いっすからね」
「だろ。自分が苦労したからね。43歳から始めたから」
「そこからしておかしいですよね」
「良く言われるよ。有り余る時間をもてあましてたのが、理由だね」
「だからって、まだやってるってのも、どうなんですか。還暦間近ですよね」
「そう。来年。嬉し恥ずかし60歳。イマイチ実感がないんだけど、60かと思うと切なくなるね」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。誰も思ってないから、大丈夫ですよ」
「じゃあ、そんなわけで、月曜日頼むよ」

本日の登場人物

篠さん。「ご・ぶ・さ・たでした」「3年4年?最後に会ったの?」

姉さん&ご友人。「社長、元気でした?」「はい。期待を裏切らず」

ぺー。「他に取り柄がないですから」ドスッ「う〜」

私。「効くだろ?山田君に習ったから。体重の乗せ方」「う〜さらに」

「どうよ?ペー。この天気」
「無風快晴ですよ」
「目標ゴンドラ10回」
「ってことは、40kmですけど。オレはいけますよ。問題は社長ですよ」
「あ〜足つった〜ってヤツか?任せろよ。対策を練ってきたから」
「何ですか?」
「コーヒーやめてアクエリアスがぶ飲み」
「あ、それはいいですね。是非やってください」

「何でこんなに混んでるんだろうね?土日みたいに。来たことはないけど」
「社長。ツアーバス8台いますよ」
「ほんとだ。そのせいか。だけどさパークにいた、やたら上手い人たちもそうなの?」
「いやいや。あの人たちは違うでしょ。何かイベントでもあるんですかね」
「それっぽいのはやってないよな。まあこのパークのアイテムからしたら、あの方たちみたいな人じゃないと無理だよね」
「そうですね。初心者の人たちは無理でよね」
「天気がいいから、テンションあがるね」
「ええ。社長の一発目のダウンレールも良かったですよ。スーパーマンで」
「良かった、撮られなくて。いきなりひっかかった」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。あの調子でお願いしますよ」
「それは君もだね」

「社長、ゴンドラ混んでるで、相乗りコースで行きますか?」
「当然だ。その方が早いし」
『1名様どうぞ』
「すいません。お邪魔します」
『そうなんだよ。意外と月曜日って混んでるんだよね。車屋さんとかが休みだから』
「…うん!?この声、聞き覚えがある。話題もそれっぽい。間違いない。よう!」
『あれ!?社長?』
「やっぱ。篠さん、久しぶり!」
「大変ごぶさたしてます。凄い奇遇ですね」
「まったく。何かそんな気がしたんだよね。声といい、話題といい」
「わははははは。社長、1人?」
「いや。今日は珍しく連れが。ペーだよ」
「ぺー?加藤?」
「そう。後ろのゴンドラに乗ってるよ」
「社長、いくつになったの?そろそろ?」
「そろそろ。来年」
「え〜!?パークは?3とかレールとか?」
「あ〜さっき行ってきた。3は何とか回った」
「嬉しいな。全然変わってなくて」
「そうでもないよ。だいぶ衰えたよ」
「あははははは。そんなことないよ。この人ね、59歳」
「え!?ほんとですか?アタシ、年だからなんて言っちゃあダメですか?」
「ダメだよ。言わせない」
「ゆかり姉さんのお友達なの?」
「はい」
「そうなんだ。詳しくは、あとでペーがいろいろ根掘り葉掘り聞くから。昔は西牧って担当がいたけど、どっか行っちゃったから」
「あははははは。オレ去年、神立で会いましたよ。紫のジャケットに茶色のパンツ姿」
「あ〜あの色のさめたヤツ。あのオシャレ野郎がまだそれ着てるってことは、全然やる気ないな」
「淋しくなっちゃったよね。社長、いつも1人なの?娘さんは?」
「幸い、今季はまだ一人ぼっちはなし。来週は娘とメシ屋の姉ちゃんと行くんだよ」
「え〜!?メシ屋?コンビニの姉ちゃんじゃないの?どこでナンパしてきたの?」
「いやいや。逆ナンだから。週3回通ってたら、仲良くなって、連れてけってなったわけ」
「へ〜楽しみだな」
「でしょ?若い姉ちゃんが来る。下心丸出し野郎が来る。そういう流れを作るのが、オレの仕事だから」
「あははははは。それはそれで、いつか昔みたいな大人数になるかも」
「希望であり目標でもある」
「じゃあ、このまま流してパークですか?」
「はい、それでお願いします」

編集後記
「お疲れ、だな。ゴンドラも終わり、パークも閉まったから。目標達成できなかったけど」
「いや〜9回乗りましたから、いいんじゃないですか」
「パークが混んでたから、最後のゴンドラに間に合わなかったって感じかい?」
「それもありますね」
「オレもうヘロヘロだよ。戸倉慣れした体には結構きつかった」
「足つらなかったですね。効きました?アクエリアス」
「効いた。3本飲んじゃった。小さいヤツだけど。しみるね」
「絶対飲んだ方がいいですよ。ましてやこんないい天気だったし。コーヒーだったら、とっくにすねてましたよ」
ドスッ
「う〜。ナンでボディブローが…」
「『すねる』ってなんだよ。1回もねえだろ」
「間違えました。とっくに枯れ果ててました」
ドスッ
「う〜。意味がわからない」
「特に意味はない。あしたのジョーのイメージで」
「社長!」
「お〜今年もよろしく、ラーメン軍団の皆さん」
「こちらこそよろしく。今年は地味ですね」
「ちょっとね。来年に期待して」
「今日は珍しい人も来てますよ。今、篠さんと話してる」
「お〜中村君じゃん」
「社長、ご無沙汰」
「まだやってるんだよ」
「あははははは。オレもやめられないですね。社長がやってるんじゃあ」
「そうだよ。オレの歳までやって」
「え!?」
「59」
「…」
「じゃ、またね」
「社長、やっぱ丸沼はいいですね」
「そうだね。全てにおいて、こっちの方が上かな」
「去年は戸倉しばりでしたからね」
「ぺー、残念なお知らせがあります。来週は戸倉です」
「全然、OKですよ。お姉ちゃん来るし。当然じゃないですか」
ドスッドスッドスッ
「う〜3発きた〜。しかも打ち分けられた〜」
「そう、山田君仕込みの上段中段下突き。効くだろ」
「う〜」
「帰りもオレが運転するから、グーグー寝てていいよ」
「起きてますよ、社長。山田さんじゃないですから」
「心強いね。じゃあその調子で来週も頼むよ」
「任せてください。運転もしちゃいますよ」
「あっそ。じゃあ頼むかな。来週をお楽しみに〜」


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