「おはようございます」
「よ〜ペーヨン、すまんね。こっちまで来てもらって」
「いえいえ。大丈夫です。オレもサブでメシ食いたいんで。それにオレは3連休ですから」
「そうなの?」
「はい。月初は結構融通が利くんですよ」
「おはようございます。美穂です」
「あ、おはようございます。加藤ペーヨンです」
「はい〜!?」
「ペーヨンです」
「いいんだよ、ぺーで。ペー君って呼べ」
「良かった。君がついて。娘さんのことはお嬢ですかね?」
「そんな感じで」
「よし、コンビニ寄って戸倉へGo」
「2人とも寝てていいよ。メシ食ったら」
「あれ!?何か渋滞って出てますよ」
「ほんとだ。館林インター過ぎたばっかりなのに。事故渋滞2km30分」
「羽生IC入り口では、なかったですよね?」
「何も。まあ30分位なら我慢すっか」
「って言ってたら、止まっちゃいましたよ」
「これからトロトロ動くんだろ」
「社長、30分経ちますけど、微動だにしませんよ」
「本当だね。まいったな。DVDでも見る?バックツーザフューチャー」
「いや、良くわかんないです」
「え〜わかんないの?」
「いつ頃の話ですか?」
「30年位前かな」
「じゃあ、生まれたばっかりですよ」
「う〜ん、ジェネレーションギャップ…」
「社長、早1時間ですが、微動だにしないんですが」
「どうなちゃったんだい」
「あ、何か来た?」
「レッカーだね。ってことはまだ実況見分中ってヤツだよ」
「あと30分位かかりますね」
「かな〜?007見る?」
「いえ。寝ます」
「だよな。ほとんど寝てたもんね」
「社長、1時間半経ちましたけど、1cmも動いてません」
「だよな。佐野のアウトレットでも行く?」
「行きません」
「あれ!?ちょっと動きがありますよ」
「お〜やっと来たか」
「見てください。隣の観光バスの運ちゃん。毛布かぶって寝てますよ」
「ほんとだ。しかも女性。珍しいね」
「思い切りクラクション鳴らされてましたよ、うしろで」
「もう何も起きねえでくれよ」
「ほんと祈っちゃいますよ」
「父、すまん。トイレ」
「そうだわ。皆で行こう。次のパーキングで」
「果たして何時に着きますかね」
「うわ〜やっと着いたよ」
「意外に早かったですね」
「たわけ!君ら2人は爆睡してからだろ」
「すいません。そのとおりです」
「あれ!?駐車場で係の人が手を振ってる」
『すみません。今日はスキー大会で駐車場満車なんですよ』
「げっ!本当だ。いっぱいですね。盛況でいいじゃないですか」
『ありがとうございます。でも、半分は応援なんですよ』
「あ〜リフト券買わない人たちね。どうしたらいいですか?帰るしかないですかね?」
『いえ、車は第2駐車場に置いてもらって、シャトルバスで来てください。ゲレンデはガラガラですから』
「あの辺、空いてるじゃないですか。駐車しちゃダメですかね?」
『すみません。これからメーカーの方が来られるので、空けてあるんですよ』
「わかりました」
「面倒くさいですね、社長」
「な〜別のとこ行くか」
「あたしゃ、どこでもいいよ」
「じゃあ川場行きましょう。お嬢もああいってるし」
「懐かしいね。12年ぶりだよ。テケテケ以来だ」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ。お嬢並の頃ですか」
「それ以下かもしれない」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ」
「よ〜し、行くぞ。川場」
「社長、戸倉第2駐車場も満車って出てますよ」
「何だよ。結局ダメってことじゃん」
「疲れたよ。着いたぞ」
「ご苦労様でした。意外と遠かったですよね」
「全く。沼田ICからならすぐなのに。逆から来たから」
「父、お腹すかね?」
「空いたよ。11:30だからね。既に5時間半運転だからね」
「あひゃひゃひゃひゃ。八郎だったら着いてるかもしれないですね」
「全くだ。とにかくメシ」
本日の登場人物
ぺー。「久々ですね、社長と行くのは」「なるべく来てくれよ。さみしいから」 |
娘。「ブーツ新しくなったんで楽しみ」「はい、何でも貢ぎますよ。一緒に行ってくれるなら」 |
私。「どうなんだい?ここのパークは?」「どうなんですかね?ワイパーに聞きますか」 |
「父、ここのご飯はイマイチだね。まずいわけじゃあないんだけど」
「ま〜な。戸倉、丸沼と比べたらってことかい?」
「そうだね」
「パークはどうですかね?行ってみますか」
「行ってみるか。娘もブーツを替えた甲斐があってスイスイだから」
「いいよ。行ってきて。あたしゃ下で合流するから」
「では、心置きなく。グラトリしながら、パークへGoGo。ぺー」
編集後記
「疲れたね」
「だと思いますよ。運転しっぱなしですから。あがりますか」
「いいの?」
「充分ですよ。パークもいまいちでしたから。お嬢的にはどう?」
「充分。来週戸倉あるし。そのあとは合宿もあるし」
「じゃあ帰りますか」
「帰りは楽だな。IC近えし。何もないことを祈るよ」
「運転しましょうか?」
「おいおい。心にもないこと言うなよ。気持ちだけ頂いておくよ。ぺー」
「そうですか。じゃあ安全運転でお願いします」
「任せなよ。帰りはべた踏みで帰るから」
「社長、ダメですよ。ヘッドライトの球切れてるんですから」
「そうであった。スタンドで買うか。メカニックもいるし、な〜ぺー」
「たぶん出来ると思います」
「おいおい、たぶんはね〜だろ」
「ご安心ください。これでも2級整備士で検査員ですから」
「言ったな。出来なかったら大笑いしてやるから」
「大丈夫です。どこのメーカーも一緒ですから。でも、少しモジモジするかもしれません」
「モジモジで済むことを祈るよ。じゃあ帰るか」
「お疲れ様でした〜来週をお楽しみに〜。自分はいませんが」
「あたしゃいるよ。毎週ね。誰か来ないかね」
「全くだ〜」
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