ザ・シニアーズ in 丸沼高原(2012.03.05)
「もしもし、新井です」
「あら、同級生。こんばんわ」
「スノーボード行かないの?」
「行かない、わけないじゃん。一人でも行くよ」
「5日だよね。オレも行けるけど」
「嬉しいじゃない。竹馬の友よ」
「丸沼だよね?」
「アタリ」
「5時半に来ればいい?」
「OK牧場。免許証忘れんなよ」
「ここまで車で来るから、忘れるはずがない」
「そりゃあそうだ。じゃあ、スキー場にも持って来てね」
「何で?」
「オヤジの特権。シニア割引」
「え〜!?」
「オレも最初はそう思ったのよ。でもさ、馬鹿安なんだよ。飯もコーヒーもついて2700円なんだよ」
「そんなに違うの!?」
「そんなに…だよ。でさ、帰りに保証金1000円戻ってくるだろ」
「あ〜買うときは、3700円だから1000円返ってくるよね」
「そう。で、返金機の横に募金箱が置いてあるわけだ。思わず、入れちゃうんだよね。安上がりに感謝して」
「う〜ん、うまい」
「じゃあ、5時半で」
本日の登場人物
新井君。「安比以来だよ」「ってことは、3週間ぶり?」 |
私。「オレもひさびさだよ」「それは気のせいだよ。毎週だから」 |
「おはよう」
「お〜っす。土砂降りだね」
「大丈夫だよ。駒寄からチェーン規制だから」
「雪?」
「雪。スキー場だから、いいじゃん雪で。風さえなければ」
「やっぱ雪だよ。風もなく、大して寒くもなく」
「だね〜。ベストかもしれない」
「あのさ。シルバーコース行くけど、いい?」
「え〜!?コブじゃないの?」
「コブ。だけど、この雪で埋まってるはずだから、パフパフだで」
「ゴールドの方がいいな」
「オレもそう思うんだけど、平日はやってないから。シルバー」
「う〜ん」
「ゴンドラから見て、コブが埋まってたら…の話だから」
「わかった」
「お!シルバーコース上空。ほら、案外埋まってるから、行けるよ」
「え〜!?そうは見えないけど…」
「一回行ってみよう」
「お〜い。ここだよ」
「はっはっはっは。ぜーぜーぜー」
「どうしたい?」
「はっはっはっは。ぜーぜーぜー。2回刺さった。雪だらけ」
「あ〜案外凸凹だったね。もう一回行こう」
「え〜!?パーク行かないの?」
「パーク行ってる場合じゃないでしょ。キッカーだけ行ったら、全然走らないんで、2個目はやめたよ」
「無理、オレは」
「そっか。取り敢えずゴンドラまで行こう」
「2人だから、空席コースに行こう」
『社長。乗れるよ!こっちこっち』
「おはようございます。すいませんね、武井さんと皆さん」
『あれ!?お連れは?』
「後ろのゴンドラに乗っちゃったよ」
『今日は2人ですか?』
「そうなんですよ。最近寂しいんだよね」
『今日は誰と?』
「竹馬の友と」
『え!?ってことは同級生?』
「そうなるね」
『おいくつになったんですか?』
「2人合わせて110歳だよ」
『あははははははは。聞いた皆。で、あのレールだよ』
「あざーす。武井さん達、シルバー行った方がいいですよ」
『え!?もしかしてパフパフですか?』
「端の方は。たぶんまだ間に合う」
『わかりました。ついて行きますから』
「いや。俺たちは堪能したんで譲るよ」
『そうすっか。喜んで行ってきますから』
「じゃあ、またあとで」
「疲れた」
「そうね。13時だけど、案外疲れたよね」
「う〜ん、雨のせい?」
「そうね。飯までは雪だったけど、とんふぁん出てきたら、雨になってるし。山頂付近は強風でゴンドラ止まっちゃったし」
「じゃあ、リフトであがるわけ?」
「そうだね。とんふぁんから下は雨だから、リフトでぐるぐる回ろう」
「うわ!?上、吹雪だよ」
「しかも、凸凹」
「いい練習になるね」
「え〜!?」
「もう無理だろ?」
「無理」
「すっかり雨になっちゃったし、帰るか。14時だけど」
「そうする」
編集後記
「お疲れ」
「疲れた。雨上がっちゃったね」
「いやいや、雨が上がれば、風だから。あがりが正解だよ」
「そうだね。ウエア、びしょびしょだし」
「オレのもビショビショだよ。重くて仕方がない」
「新しいのを買わなきゃダメだね。3年着たし」
「オレは凄いよ。まだ1年だけど、ウェアを破いていない」
「あ〜。いつもより、やられてないから」
「そうなんだよ。おかげさんで、SK8効果が出てるね」
「でも、買うの?」
「買う。ちょうど安くなったし。一応決めてあるんだよ」
「また派手なんだろ?」
「派手かどうかは別として、ロケットが飛んでる絵が描いてある」
「なるほど。ロケットみたいに飛んでくわけだ」
「そう…ありたいね」
「あと、何回?」
「オレはあと5回」
「そっちは?」
「2、3回かな?」
「まあ、行けそうだったら頼むよ。滑走部の幽霊部員の皆も頼むよ、待ってるよ。また、来週〜」
「廃部だな」
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