恒例スノーボード合宿1日目 in 丸沼高原(2012.02.20)

「こんばんわ」
「あれ!?山田さんじゃないですか。日曜の夜に何ですか?」
「ええ、まあ、ちょっと」
「あ、わかった。お姉ちゃんと前の晩からいちゃいちゃして、送った帰りなわけだ」
「ええ。全然違いますよ。昨日は荷積みの仕事だったんで」
「じゃあ、今日いちゃいちゃしたんだ」
「ええ。少し」
「な〜んだ、やっぱしたんじゃん」
「こんばんわ」
「あれ、ペーだ。バカじゃねえの。明日一緒に行くんだから、何も今晩来なくたっていいじゃん。早く寝ろよ」
「はい。そうなんですけど、ちょっと事情がありまして」
「まさか、明日行かないなんて言うんじゃないだろうね」
「はい、全然違います」
「じゃあ、何だよ?」
「そんな。社長に借金があったんで返しに来ました」
「それこそ、明日でいいじゃん。個人的なことなんだから。とは言え、律儀だね、あ、山田君。ぺーの頭なぜてあげて」
「ぺー、こっちへ来い」
「いえ。いいです」
「明日は部長ちに行くんだろ。分かる?」
「あ〜その件なんですが、金井さんとオレは直行します。丸沼へ」
「なにぃ!オレと部長で2人きりかい?」
「はい。こっちも2人きりですから。柳澤さんよりいいですよ。一人ぼっちですから」
「柳澤君は日帰りだから、仕方ないよね。あ、わかった。そっか、朝、部長ちに行くのに1時間かけるより、その分、金かかっても寝たいということかい?」
「はい、そうです」
「了〜解です。明日丸沼に8時で」

本日の登場人物

ヤナギ。「大変だね、一人で」「明日も休みですから、はりきりますよ〜」

ペー。「どう?調子は」「社長よりは若いですから」「朝から何、君は」

金井君。「大丈夫なの、あばらは?」「微妙です」

部長。「元気なのは、部長のみ」「社長がいるじゃないですか」

私。「オレ!?オレはどうなんだろうね」「完璧です(全員談)」




「さあ、みんな準備運動やっておいて、俺はシニア券買ってくるから」

「社長、何リフト券売り場のお姉さんと話してたんですか?見てましたよ」
「あっら、見てたのね〜♪」
「また、わかんないし。誰ですかそれ」
「みやこ!はるみちゃん!!だよ」
「あ〜聞いたことあるような」
「知ってるだろ、北の宿からが有名じゃん」
「あ〜あの女の人ですか、で、何してたんです?そんなことより」
「あ〜こんなことがあったんだよ」

「おはようございます」
『おはようございます。いらっしゃいませ』
シニアセット券ください
シニアセット券ですね
「しーっ。おいくらでしたっけ?」
『はい、失礼しました。保証金を含めて、3700円です』
「ね〜すみませんね。カッコばかり若ぶちゃってて」
『いえいえ、滑りは若いものには負けないんでしょ?』
「う〜ん、とは良く言われますけど。実際のところは、そうでもないと思います」
『はい、お怪我なく、楽しんできてください』
「ありがとうございます。明日も来ますから」
『お待ちしておりま〜す』

「…てな具合に2人がかりで、いじられちゃったんだよ」
「ま〜じですか。だから遅かったんですね」
「そんなことはないだろ。何なら、君もいじってもらえば、ぺー」



「いい天気だね」

「社長、今日もお姉さん、いませんね」
「そういうシフトなんかね。サウスポーのお姉さんはいるよ」
「あ〜だから、今日もそんなに食べたわけですか?」
「おかげさまで、動けません」
「たまには今人気のメニューにしてみてはどうです?」
「ダメだよ。オレの場合はオートメーションだから」
「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
「ぺー、オレはタバコ吸いに行ってくるから」
「ふぉ〜わい」




「あれ!?何だよ。みんな寝てるじゃん」
「社長、30分も行ってましたよ。何してたんですか?」
「実はさ、こんなことがあったんだよ」

「う〜なんか、膝が外れてるっぽい。サポーターのせいかな」
ズリズリ。サワサワ。
「あれ、やっぱりサポータずれてる」
バキッ!
「やっとはまった。サポータ巻き直そう」
シュボッ。
「ふ〜うまい。あれ!?お兄さんも、膝悪いの?そんな立派なサポータだし」
「はい。靭帯が」
「え!?切れてるの?」
「いや、切れてはいないんですが、かなり延びてて、半月板も要手術らしいです」
「ありゃあ、大変だ。オレのは靭帯が延びてるだけなんで、まだいいね。どちらで?」
「覚えてますか?ここに12mのキッカーあったの?」
「覚えてるも何も、俺もそこだよ。で、折れたと思ったんで、
下のレールやって、9mで360やってみた」
「マジっすか。大丈夫だったんですか?」
「痛かったけど、折れてなかったし、靭帯も切れてなかったんで、そのあと、はしゃいでた」
「凄いですね。自分33なんですけど、おいくつなんですか?」
「オレ!?今年からシニア券デビューなんだよ」
「マジっすか!?おやっさんみたいに、続けたいっすよ」
「お、おやっさん!?おやっさんだよね。職人丸出しだし」
「オレもペンキ職人なんですよ」
「じゃあ、親方に怒られちゃったでしょ?足場登れなくて」
「ええ。迷惑かけちゃいました。でも、好きなんでまた始めちゃいました」
「一人で来てるの?」
「ええ、みんな、もう結婚したりとかで、来なくなっちゃったんですよ」
「こっちもそうだよ。毎週月曜日にいるから、また会いましょう」
「はい、じゃあ気をつけて」
「はい、お互いに」

「…てなことがあったわけさ」
「長いっすね、だから30分すか」
「行ってみるか?」
「そうしますか、おやっさん。あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
「ぺー、殴る」





「休憩するかい?」
「ええ、そうしましょう」
「疲れたね」
「はい、何回乗ったんですか、ゴンドラ?」
「金井君、いい質問だね。11回だよ」
「どうりで。44kmですか」
「あ〜金井さん」
「なんだよ、ヤナギ」
「ゴンドラ終わったら、リフトも行くから」
「マジで〜」

編集後記
「お疲れ〜。4時だし、もう上がらないと」
「戸倉ですよね、泊まるの?」
「そうだよ、金井君。『5時までには来てくれ』って言われてるんだよ」
「ぎりぎり行けますかね」
「なんとか、このまま。ブーツだけ履き替えて行けば、間に合うだろう」
「え!?じゃあオレ待ち」
「そうだよ、ヤナギ。早く着替えろよ。で、コンビニでさよならだから」
「わかりました」
「じゃあ、気をつけて帰ってね」
「はい。ありがとうございます」
「この続きは、雪板記見てね」
「わかりました」

つづく…


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