謹賀新年 in ノルン水上(2012.01.01)

「こんにちわ。この間はお疲れ様でした」
「よう!王子。いらっしゃい」
「いや、オレ王子じゃないっす」
「そりゃあそうだよ。世間の王子とは訳が違う」
「何すか?」
「その名も『根がかり王子』。田埜入君」
「いえ。根がかりじゃないですから。魚50超えてましたから。岩崎さんがすくってくれましたから」
「うっそ〜」
「いや。嘘じゃないですよ」
「それはさておき、今日は何だい?」
「釣具屋さんに来て、それはないじゃないですか」
「それはそうだけど」
「オレも連れて行ってくださいよ。正月」
「え!?正月って何?スノーボード?」
「それです」
「何だよ。『釣具屋さんに来て』とか言うから、てっきり加賀な〜んて思ってたら、全然違うじゃん」
「ええ。この時期、うらしま堂と言えば、スノーボードかプールじゃないですか」
「じゃなんで、『プール』って言わねえんだよ」
「プールは一人でも行けるんで。お願いしますよ。もう1人連れて来てますから」
「おう。いいね。人は多い方がいい。もしかして、ポテチ?」
「はい。ポテチって湖池屋だからですか?」
「違うの?」
「いえ。アタリですけど、本名は須永です」
「いいの?本名出しちゃって。勤務先もバレバレだよ」
「大丈夫です。オレじゃないし」
「彼はファンスキーだろう?ちょうどいいよ、金やんというのがスキーヤーだから」
「はい、じゃあお願いします。ちなみに他はどんな方が?」
「金やん37才と片山君27才、ちなみに片山君はオレの同級生の息子だよ」
「マジですか!?俺たちは社長の娘さんの同級生です」
「何い!?まるで保護者じゃないかよ」
「大丈夫です。運転はできますから」
「おい。ギャグになってねえよ」
「あ、すいません。じゃあ、ノルンで」

「…というわけなんだよ。金やん」
「いいじゃないですか、にぎやかで。完全に引率者って感じですね」
「な〜。そういう金やんも、近いものがあるよ」
「いやいやいやいや。まだまだです」
「じゃあ、15時集合で」

本日の登場人物

金やん。「3年目です」「だね。ウェアも変わらず」「社長みたいに破きませんから」

根がかり王子。「だから、王子じゃないんですから」「みなさ〜ん、王子です」「いえいえいえいえいえいえいえ」

片山君。「よろしくお願いします」「オヤジどうしてる?」「酒呑んで寝てます」

ポテチ。「須永です。今日が2回目です」「え!?スキーじゃないの?」「はい。スノーボードです」

私。「いいねえ、平均年齢がぐっと下がったよ、金やん」「はい。いいじゃないですか」「よ〜し、張り切っていくぞ!」

「社長、須永はどうしますか?」
「『どうします?』って、どういうこと?王子」
「いや。あの…指導を…」
「おい!根がかりの。聞いてねえぞ」
「いや。何とかお願いしますよ。ちなみに片山さんもでしょ?」
「片山君は滑れるよ。SK8あんだけ上手いから。なあ?」
「あ〜6年ぶりなんで…」
「社長、片山さんの妹さんは、自分と同級生なんですよ」
「マジで片山君?」
「はい、そうなんですよ。田埜入君のお兄さんが自分の先輩なんですよ」
「聞いた?金やん。世間は狭いよね」
「全く。じゃあ、自分は片山君と王子連れて、1本行って来ますよ」
「なんだよ、結局そういう流れ?」
「行ってきま〜す」
「よし、ポテチ。口では言えない地獄の特訓の始まりだ」





「あ〜疲れましたね。リフト7本も乗っちゃいました」
「あ〜疲れたね。オレも練習ゲレンデの上り下り。一服するか」
「全員がタバコ吸うなんて珍しくないですか?」
「そうだね、金やん」
「そういえば、社長?シニア券ですよね?今期から」
「あ〜ま〜そうだね」
「行使したんですか?」
「いや」
「何でですか?安くなるのに?」
「恥ずかしくって言えなかったんだよ」
『プー!』
「ほら〜、受けちゃったし」
「何、ミエ張ってるんですか?そんなとこで」
「安いたって、300円だろ」
「いやいやいやいや。そのリフト券入れタダになりましたよ」
「あ、これか。これって本当に300円なの?1500円以上はするよ。普通なら」
「あ〜言われてみれば。って、ナニ話をそらしてるんですか」
「え〜だってさ、受付のお姉さん、若くて恥ずかしかったんだよ」
「あはははははは。そんな年じゃないでしょ。引率者なんだから」
「まあいいじゃん。あれ!?ポテチの練習コースなくなってるよ」
「あ〜社長があそこのネットを飛んだからですよ」
「オレのせい?」
「たぶん。社長のあとに飛んだ人もいましたから。社長のせいですよ」
「あそう。じゃあ、ポテチもリフト乗るか?横滑りできるようになったから」
「はい。リフト券せっかく買ったんで」
「よし、いくぞ。第2部」

編集後記
「お疲れ…かい?須永君」
「あ、はい。無理です」
「だろうな。初心者にはこの斜面はきびしい。ナイターだし」
「はい。でも、楽しくなってきました」
「それは良かった。片山君もうまくなっちゃったよね」
「はい、ちょこっと教えて貰ったのが効きました」
「じゃあ今度オヤジ呼んで来いよ」
「いえいえいえいえいえ。社長、何でまた平均年齢上げるんですか?」
「そうであった。金やんの言うとおりであった」
「帰りは、どんな感じですか?」
「根がかりの。『どんな』ってなんだよ?飯か?」
「それですけど、『根がかり』じゃないですけど…」
「いいんだよ。気にすんなよ。赤城SAで食べるか」
「はい。今日はありがとうございました」
「なんの南野と言いたいところだけど、金やん、リフト何回乗ったの?」
「10回です。社長は何回ですか?」
「4回だよ。回数券で良かったね」
「はい、来年はそうしましょう」
「おう。来週は合宿です。お楽しみに〜」


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