開幕2日目 in 丸沼高原(2008.12.16)

「もしも〜し、西郷です。社長もう着いてますか?」
「あ〜着いてるよ。待ち合わせの場所」
「早いっすね」
「早くはないだろう。10分前だし。なんだよ、また寝坊か?」
「いや、自分じゃないです。柳沢です」
「珍しいね。どうすりゃいいの?」
「30、40分寝ててください」
「OッK牧場〜」

「すいませ〜ん」
「いいよいいよ。運転してくれれば」
「任せてください」
「あ、篠さん、ご無沙汰」
「あどうも。しばらくでした。今季もよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく。今季は遊んでくれる人が少ないから」

雪はそこそこあります。天気もいい。
アイテムは何もないけど、人はいっぱいいる。
「猫魔の5倍はいますね」
「だね」

西郷。ウェアは686。
隠れてちょろっと見えるのは篠さん。

「社長、飯はトンファンにしましょう」
「どこでもいいよ」
「またまた〜。お姉さんいますかね?」
「どうだろうね。哲っちゃんはいないって言ってたけど」

「あら、こんにちわ〜」
「あ、どうも。久しぶりです」
「いつからですか?」
「今日が初めてなんだよね」
「あたしもなんです〜」

「お姉さん、満面の笑みでしたね、社長を見たとたん」
「そう…じゃないだろ」
「いやいやいやいや、その盛りっぷりは。大丈夫なんですか?プチ拒食症で昨日もろくに食べてないじゃないですか」
「そう。だからヤナギにやる」

「ヤナギは何食べてるの?」
「コーヒーとチーズケーキです」
「じゃあ、俺もコーヒーでも飲むか」
「社長、コーヒーはどうしたんですか?」
「あ〜お姉さんがご馳走してくれた」
「マジっすか。自分はコーヒーもケーキも自腹でした」
「あたりめえだよ。寝てばっかいる奴とは違うんだよ」

相変わらずの西郷。

編集後記
「どうすっかね〜?疲れちゃったけど」
「帰りましょう。初日はこんなもんでいいでしょう」
「そうかい。西郷がそう言うんじゃあ。篠さん的にはどうですか?」
「ぜんぜんOK」
「決まり。じゃよ〜西郷後ろ乗れ。どうせ寝ちゃうんだから」
「大丈夫っすよ」
「本当か?」
はい
「この野郎、寝ないとか言いやがって、コンビニまでももちゃしない。『起きろ!西郷』」
「すいません。もう大丈夫です」
「やっぱ時間が早いと、沼田ICまでも早いね」
「はい。帰りはFLEAでも行きますか?」
「あ〜頼むよ。SKINSの代わりを買わなくちゃ。ヤナギ、何かクルクルまわってるで。何kmだよ?」
「120km/hです」
「微妙だね。でも止まれって言ってるで」
「そうですね。じゃあ昭和で下ろされちゃうんですね」

「ヤナギが捕まったんじゃあ、自分が運転します」
「おめえなんか信用できねえ。俺がやる」
大丈夫っす
「あれ?ヤナギもう終わり?」
「ええ」
「何で?」
「秘密です。運転します」
「どうしたの?」
「実はですね。沼田ICに乗ってすぐのところから80km/h規制の標識があったそうなんです」
「で?」
「高速に乗ってすぐ、トラックが4台いたので、右から抜いた」
「だよね」
「だから、『標識が見えなかった』って言ってやりました」
「え!?120km/hだろ?」
「いえ、それがですね。103km/hだったんですよ。だから、強く言ってやりました。そしたら、『気をつけて行ってください』って言われ、お咎めなしです」
「だから、もう1人のおまわりが悔しそうな顔してたんだ」
「そうなんだ?篠さん。見てたの?俺なんか親指立てちゃったよ」
「流石、柳沢。仕事もできるけど、ここ一番でその機転が利くのは」
「西郷、見習えよ。寝てばっかりいないで」
大丈夫です。今ので目が覚めましたから

「起きろ、西郷。着いたよ。結局、寝てやがる。このグズ!他はいい子なのに。車に乗ると人が変わる」
「すいませ〜ん」
「西郷君、次も頼むよ」
「あ、大丈夫です。合宿もできるだけ参加します」
「というわけでまた来週〜」


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