ブランクの全塗装


しごき塗りという塗装方法をご紹介します。
ドブ付けし余分な塗料をゴムでしごき取るという方法で、釣り竿メーカーでも原理としては同様の方法で行われています。

用意するもの
用意するもの
新聞、ゴム手袋、研磨布、100ccポリプロピレン(以下PP)容器、しごき塗り用ゴム、ウレタン塗料、割り箸、
マスキングテープ、ノンシモンまたはジッポオイル、ペーパータオル、ガムテープ、ナイフ
当店で購入可能なもの : PP容器、しごき塗り用ゴム、ウレタン塗料、ノンシモン

塗装容器の作成
塗装容器 塗装容器ムービー

100ccPP容器をカッターナイフ等で成形する。
刃を加熱して切ると楽です。でも火傷に注意!

塗装容器に装着するしごき用ゴムは、ブランク先端径よりも細いものを使用する。
指で押してもしごき用ゴムが動かないよう塗装容器に固定する。
しごき用ゴム
0(穴なし),1,1.5,2,3,4mmは各150円(2枚入り)、6種各1枚入りは420円

塗料の配合
しごき塗装では、塗料の粘度が重要なので、ウレタンを配合した後充分寝かせ粘度を上げておくことが肝心です。
塗料は絶対に薄めないこと!

ブランクの塗り準備
ブランクの塗り準備ムービー

塗料ののりをよくするために、ブランクを研磨布で磨く。
その際、塗らない個所はマスキングテープでマスキングしておく。
また、塗り始めの10cm位は色ムラになりやすいので、割り箸を使い延長しておく。
研磨後、ペーパータオルにノンシモンを付けて綺麗にする。

塗りの注意点
1.一定のスピードで引き抜きます。一定でないと、塗りがムラになります。
  早く引き抜くと厚く塗れます。ゆっくり引き抜くと薄く塗れます。
  摩擦係数の関係でこうなりますが、勘違いしやすいところです。
2.1回ですませるのではなく、2回塗りがお薦めです。
  重ね塗りの際は必ず研磨して下さい。
3.塗料は薄めないで使う。薄めてしまうと、確実にムラになります。
4.ウレタン塗料は、色によって粘度の上がる早さが異なるので、こまめに確認する。
  特にカラークリアは粘度が上がりにくいので、寒い時期は半日以上寝かせる場合もあります。

試し塗り
試し塗りムービー

1.ブランクを固定する。
2.塗装容器をブランクに通す。
3.塗料を塗装容器に入れる。その際、膜状になったものは取り除く。
4.一気に上に引き抜く。このときの引く抜く早さで塗装が厚くなったリ薄くなったりする。
  6フィートのブランクで大体2秒位が目安です。
5.塗装容器から、塗料を配合容器に戻す。

本番塗り
本番塗りムービー

試し塗りで塗れ具合を確認できたら、本番の塗りです。
注意点は以下です。
1.しごき用ゴムの穴を爪楊枝などで綺麗にする。
2.塗装容器をブランクに通した後、塗装容器に付いた塗料を割り箸で下に落とす。
3.試し塗りでの引き抜いたスピードと塗れ具合から、引き抜くスピードを調整する。

裏技
裏技ムービー

急テーパーのブランクは逆さまにして塗装すると上手くいく。

おまけ
あまけムービー

ブランクの全塗装(しごき塗り)全工程



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