キャスティング、どうでしょう。(2015.12.31)

「よう、久しぶりだね、島田君」
「こんちわ。忙しかったんですよ仕事が。夜勤続きで」
「いいじゃね〜稼いでるね。ウチに還元してくれよ」
「あはははは。少し」
「少しでも結構でございます」
「キャスティングいいですか?今年最後の」
「お〜いいね。じゃあ早速」

本日の登場人物

島田君「風がありますね」「投げりゃあいいじゃん、ピッチングじゃなくて」

「では、島田さん、お願いしま〜す」
「あ」
「惜しい。通過」
「あ〜」
「お〜」
「う〜」
「あ〜またしても通過」
「これまた通過」
「残念でした。来月お願いします」


あとがき
「残念でしたね。惜しいのもあったけど」
「はい。ちょっとピッチングじゃなくて、今度はキャスティングで」
「ちょっと練習してみなよ」
「いいですか。えい」
「おいおい。その長ぇ竿で上から投げちゃあダメだよ」
「あそっか。横からですかね」
「その方がいいよ。その竿は7フィート位あるだろ」
「こんな感じかな」
そろーり
「お〜。いい。そこで100投位やってみなよ」
「え!?寒くて無理です」
「大丈夫だよ。オレの年代モノのダウン貸すから」
「いえいえ。もうちょっとやったら、帰ります」
「みなさ〜ん、こんなヤツはほおっておいて、是非来てくださ〜い」

「さて、今年も今日で終わりとなりますが、皆さんの今年はいかがだったでしょうか?」
「釣り的には雨ばっかりで。過去にない少ない釣行でした」
「そんな中、まあまあ釣りになった霞方面にせっせと通い、復活!?霞を体感しました」
「圏央道もまもなくつながり、走行時間が大幅短縮されるので、雨が降ったら霞。ねえ、山田クン」
「圏央道ができれば、山田クンの送迎もやらずに済むし」
「うぉっほxっほっほっほ。オレが楽になる」
「思えば、今年一番の出来事は、フローター爆発。なかなか体験できない。しかも生きている」
「そのときは『良かった〜ライジャケあって〜』と思いつつも、現実に返れば炎天下の200mヤブこき。この絶望たるや…」
「しか〜し。今では笑い話です。もうこんなことはないでしょう。悪いのは全て出し尽くした。きっと来年は良い年になるぞ。良いお年を〜」


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