遂にファイナル in 鬼牧川(2015.11.17)

「加藤君」
「え!?あ、オレですか?」
「おめえ、加藤じゃねえのかよ」
「はい、加藤です。でも呼ばれたことがありません」
「で、忘れちゃったの?」
「いえ。忘れたわけではないんですが。びっくりしました。社長にそんなこと言われて」
「そうなの?ぺー」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。いつもそれじゃないですか」
「いつもじゃねえよ。たまにペーヨン」
「正式はペーヨン加藤なんですよ。それがいつのまにか、『ぺ』だけになっちゃってる」
「遂に終わりだね」
「あれ!?そっちですか」
「そう、こっち。どうよ、この朝もや」
「はい。凄いです。危険な位です」
「釣れちゃうね」
「その朝もや伝説は散々聞かされているんですけど…」
「けど、なんだよ。伝説じゃなくて事実だから」
「オレの中の事実は、釣れたことがない」
「何だって!?そんなことはないよ」
「じゃあ、是非、今日は伝説ではなく、真実にしてください」
「オレはな」
「社長だけですか」
「いや、それは君次第」
「うまく逃げましたね」
「まあ、ぬる〜く行ってみよう」

本日の登場人物

ぺー。「暖ったかいですよね、今年は」「まだまだイケそうってか」

私。「確かにな。全然雪山って雰囲気じゃない」「でも、行くんでしょ、雪山」「それも君次第」

「どうする?たまには下行ってみる?」
「はい、ちょいと下りて、上るのフルコースで」
「オッケー牧場。思ったよりも濁りもなく、水量もやや多いで理想的だね」
「はい。凄ぇ釣れそうなんですけど」
「信じる者は救われる。投げ倒してくれよ」
「それじゃあいつもと同じじゃないですか。爆投」
「ガハハハハハハ。結構じゃないの。最終回だし」
「社長、真実を見せてくれるんでしょ?」
「それはオレ」
「じゃあオレは?」
「君次第。そして信じる者は救われる」
「そんな。宗教みたい…な」
「いいじゃねえかよ。神秘的だろ」
「戦争とか始まらないですか?」
「そんな宗教じゃねえから。誰にも迷惑をかけない宗教だから」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。凄い都合のいい話ですね」
「いやいや、本来宗教ってのはそういうもんだよと思うんだよ。無宗教のオレは」
「お〜!出たね」
「見ちゃいましたよ。幸先いいじゃないですか」
「な〜。信じる者は救われるって言ったろ」
「いえ、社長。出ただけで釣れてないんですけど」
「今のはお試しだから。信じてるかどうかの」
「マ〜ジですか」
「そんなこと言ってると、くらっちゃうぞ」
「大丈夫です。ガリガリ信じてますから」
「既にダメだよ。そのガリガリってので」
「じゃあ、モリモリ」
「その調子だね」

「社長、信じて投げてます?」
「あったり前田のクラッカーだよ」
「また、わかんねえ、それ」
「先輩に聞いてこい。でなもんや三度笠、知ってるって」
「全然わかんないけど、全くアタリないんですけど。信じてやってるんですけど。モリモリ」
「何か、この辺はゴミやら濁りやら、ひどいからじゃない」
「あ、あそこから来てますよ」
「あ、あれか〜。あそこが開いちゃってるからか〜。じゃあ寝るか」
「はい。で、起きたらゴハンですね」
「完璧。寝る」

「寝たね〜ガッツリ1時間」
「はい、お湯沸かしますか?」
「そうね。ラーメン食って、コーヒー飲んで」
「はい。救われちゃいましょう」

「社長、ちょっと放尿タイムお願いできますか」
「あ〜そうか。いいよ」
「社長は行かなくていいんですか?まだ1回も行ってないですよね。オレ3回行ってるのに」
「そうだな。オレも行っとくか。いいよ、降りて。オレが抑えてるから」
「すいません、す、す、すいません」
「そんなにかよ。じゃあオレもいくか。    やべ!?何か遠くで呼んでたものが近くなってきた。う〜ん弱ったな」
「社長、なんか爽やかな顔してませんか?すっきりというか」
「ウォッホッホッホッホッホ。そんなことはありませんよ」
「社長、山田さんに変身してきたでしょ」
「ウォッホッホッホッホッホ。変身というか乗り移られた」
「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ。完璧じゃないですか。モリモリしてきたんですか」
「ノーコメント。ガンガン行くよ」

「こっから下らないと、時間的にヤバイから」
「モリモリ信じてるオレにもなんかありますかね?」
「そのモリモリってのはやめろ。別のモノが出てくるから」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。やっぱり」
ガバッ!
「出た。のった。小さえな、これ」
「網アミ網」
「いい。バレタ」
「え〜」
「そういうなよ。オレもさみしいんだから。まだまだこれからだよ」
「やっぱペンシルなんですかね?」
「そう。下りはペンシル」
「じゃあオレも」
「う〜ん、う〜ん、う〜ん。微妙に腹空いた」
「モリモリしちゃったからですよ」
ガバッ!
「出た。けど、全然ルアーが消えない。魚はあんなに見えたのに」
「オレも見ちゃいましたよ。食い損なっちゃった感じですね」
「ちょうど回収しようと思って、巻き始めたら、出ちゃったんだよな」
「惜しかったですね。結構なサイズでしたよ」
「全く。まあいつも目標はワンバイトだから、充分か〜」
「え〜!?オレは何にもないし」
「ガリガリとかモリモリとか言ってるから、ダメなんだよ。無だよ、無」
「ノーバイですか?」
「その無じゃないの。無心だね」
「難しいですね」
「そんなことはない。君が欲張りなだけだ」
「社長は違うんですか?」
「オレ?オレは掛ける2だよ」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。じゃあ倍じゃないですか」
「そうだよ。ギラギラしまくり」
「おかしいな。何でこっちは何にもないんだ」
「あと1時間頑張っていこう」

あとがき
「ヤベ。16時だよ。上がらないと」
「え〜。もうそんな時間ですか」
「すぐ暗くなっちゃうからね。急いで上がろう」
「結局、ノーバイでした」
「信じ方が足らなかったね」
「いや〜。そんなことないんだけどな」
「そうね。投げるのも上手くなっちゃったし」
「結局、朝もや伝説は都市伝説のままでした」
「まだ、いけるだろ。試しにこいよ。あんなに小魚いたし」
「はい。もう1回いきますよ。社長もどうですか?」
「休みが合えばな」
「じゃあ無理じゃないですか」
「残念だね。来年検証しよう」
「来年ですか…」
「そう。来年。鬼が笑うね」
「どこ行こうかな?」
「ここがいいと思うよ。いろいろ行ったけど、ここが一番魚が多い」
「それって小魚じゃないですか。それに全然追われてないし。平和そのものでしたよ」
「今日はね。次はわかんないよ」
「よっしゃ。モリモリ信じて、また次回」
「ダメだな。そりゃあ。皆さ〜ん、来週は管釣りです。お楽しみに〜」


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