3年ぶりか?栄ちゃんと in 鬼牧川(2015.10.26)

「寒いですね、社長」
「寒い。そう思ってオレはダウンを持って来た。グローブもあるし、パンツはメガバスの綿入りカッパ」
「完璧じゃないですか。オレも負けてないっすよ」
「重ね着するんでしょ?」
「はい。もちろんです。暑くなってきたら、順番に脱ぎますんで」
「ヒートテックとかブレスサーモとか着てないよね?」
「はい。その辺は社長の意見を参考にして、着ておりません」
「暖かくなったときに脱ぐの大変だからね。山田君なんか、いつもスッポンポンだよ」
「あはははははは。流石、山田君」
「じゃあ、とっとと下ろして行ってみる?」
「はい、行きましょう」

本日の登場人物

栄ちゃん。「今日はCTBで来ました」「爆投に備えたわけね」

私。「先週はぺーに負けたんで、今日は譲んねえぞ」「そんな…」

「あれ?船が下りてきたよ」
「ほんとですね。うわ!」
「みなまで言うな。言いたいことはわかっている」
「こんにちわ〜」
「こんちわ」
「すいません。前通らせてください。航路がないんで」
「はい、いいですよ」
「すいませ〜ん」
ビューン
「寒くないんかね?あんな格好で」
「社長、彼らは9時まで持ちませんよ」
「だよね。素手だし、あんな薄着だし」
「はい。なめてますね」
「う〜ん、浅いしね、釣りにもならないんじゃないかな。あの装備じゃあ」
「お気の毒です」
「とっとと上に行くから」
「はい」

「社長、今出ました」
「何?びっくりアワセしちゃったの?」
「いえいえ、ペー君じゃありませんから。全然ルアーが消えませんでした」
「ということは、まだ小バスのパターンが終わってないんだな」
「はい。とっても小さかったです」
「この先にボニーストリートIとIIってのがあるから。期待しててね」
「いいんですか?」
「いいよ!」

「栄ちゃん、ゴメン。陸ッパリの人がいるから諦めて」
「大丈夫です。IIがありますから」
「そのIIに行くまでが大変なんだよ。浅くてさ。航路探しが」
「は〜。よろしくお願いします」

「お待たせしました。ボニーストリートIIに到着しました」
「えい!」
「や〜!」
「おりゃあ!」
シーン
シーン
シーン
「栄ちゃん、スマン。何もなかったね」
「いえ、社長のせいではないので」
「ここは実を言うと、下りの方がいいんだよ。そこに期待してて」
「え!?じゃあ終わりですか?」
「なんのなんの。これから『見えないけど、ホントは凄いんだぞポイント』ってのと、『メシ食ってる場合じゃないぞポイント』ってのもある」
「はぁ!?」
「わかんないよね、こんなこと言われても」
「はい、実を言えば」
「よし!そこに備えて寝よう」
「いいですね。暖かくなってきたので睡魔が」

「お〜。ばっちり1時間」
「社長、まだ5分ですよ」
「え!?あれ、ほんとだ。夢か。目覚ましが鳴ったんだよ」
「あはははははは。それは夢ですね。でも、凄いですね。たった5分で夢見て、起きちゃうんですから」
「あ〜。気を取り直して、もう一回寝る」

「お〜。きっかり1時間」
「社長、正解です」
「じゃあ、メシも食っちゃうか」
「え〜!?だって、コーヒー飲んで、パン焼いて食べてたじゃないですか」
「いいだろ。アメリカンな感じで。栄ちゃんにもご馳走したろ」
「はい。コーヒーは」
「パンに青カビがはえてて、栄ちゃん嫌がってたじゃん」
「そりゃあそうでしょ」
「いやいや。大量にあったわけじゃあないから、そこを取って焼けばトーストじゃん」
「え〜」
「これにタマゴがあれば、完璧なアメリカンブレックファーストだよ。実はタマゴもあるんだな」
「社長、早く食べて行きましょうよ」
「お、じゃあ、お湯沸かして、カップ麺とおにぎりとシメは雑炊」
「は〜!?ツイテいけません」
「遠慮すんなよ。トースト作ってるとき、『香ばしいニオイがする』って欲しそうだったよ」
「いえ、おにぎりで充分ですから」

「残念なお知らせがあります。『見えないけど、ホントは凄いんだぞポイント』に陸ッパリの人が3人もいます」
「は〜。しょうがないですよね。天気もいいことですし」
「いいね。その優しい心根が。じゃあさ〜反対側の『誰でもポイント』で」
「はい」



「社長、釣れました」
「26cm。初秋の感じだね。Wスイッシャーの仏引き」
「はい。今日はこれみたいです」

「栄ちゃん、いよいよだよ」
「あ、メシがなんだってとこですか?」
「そこ」
「大丈夫です。メシはたっぷり食いましたから」
「ここで釣らないとヤバイよな」
「社長は5発も出たのに、1回ものりませんよね」
「そう。運悪く、ペンシルベイトを動かしたときに出ちゃったんだよ。4回は」
「はい。ペー君ですね。ナチュラルな」
「はい、避けようがありません。ただ、1発はモペットWスイッシャーにメガバイト。あれはなんでのらないの?って位、悔しかったよ」
「はい、見てました。仏引き」
「そんなのは忘れて、行くよ」

「はぁ〜。2発出たのに、どっちもバレた」
「確かにメシ食ってる場合じゃなかったね。小魚もいっぱいウロチョロしてましたし」
「かくなる上は、そっこう戻って、ボニーストリートIIに賭ける」
「はい」

「社長、ボニーですか?」
「いや。もはやボニー95は市場から消えて、貴重な存在。よって、基本に返りレッドペッパーおいかわカラー」
「チャートじゃないんですか?」
「オイカワの気がする」
「うん!?うん!?ない!かもしれない」
「はい〜!?」


「釣れてた」
「社長、惜しいですね。23cmです」
「あ〜嬉しい。まるまる太ってて。でも小さいよね。2人とも釣れたことだし撤収」
「時間も時間ですよね」
「はい。エレキ全開」

あとがき
「お疲れ」
「はい。楽しかったです」
「あれ!?朝会った2人組いないね」
「あははははははは。社長、9時で帰っちゃってますよ」
「そうか」
「社長は相変わらずですね。あのスピードで下りを操船しながら、ビュンビュン投げて、良く落ちないですよ」
「自分で操船してるから、落ちねえんだよ」
「そ〜うですか?違うと思うけどな。朝の2人組なら、間違いなく落ちてますよ」
「あ〜まああの2人組じゃあな」
「はい、間違いないです」
「ときにさ〜。まだイケルよな」
「はい。でも、休めないですよ。追い込みなんで」
「珍しく山田君が行きたがってるんで。誰かね、もう一人」
「ペー君ですか」
「いや〜。研修があるって言ってたし」
「え、じゃあ調整しちゃおうかな…」
「頼むよ」
「やってみます」
「さて、勝者の栄ちゃん、お食事は?」
「はい、バーミヤンでタンタン麺いきましょう。冷えてきたんで」
「お、ということは、細切りユーリンジーもいっちゃうね」
「可能であれば」
「もうガンガンいってください。勝者ですから」
「ありがとうございます」
「みなさ〜ん、来週をお楽しみに〜」


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