「こんにちわ」
「いらっしゃい、山田さん」 「今、電話しましたよ。大下さんに」 「何だって?」 「向かってるそうですよ」 「あ、そりゃあ良かった。具合が良くなったんだね」 「ええ、そんな感じだったですよ。ほら、来ましたよ。言っていたら」 「こんち・わ」 「よう!具合は良くなりました?」 「は〜い。おかげさんで」 「じゃあ、ユーリンジー行く?」 「いや、バーミアンで」 「それもいいね。その前にキャスティングやってって。今月誰もいないし」 「マジすか。みんな何やってんだ?」 「旦那でも呼んできなよ」 「いや、それはいいです。面倒くさいんで」 「そうね。オレも1年半位会ってないけど、もういいかなって感じだよ」 「そうっすか。しょうがねえな」 「まあいいんじゃねえの。いろいろあんだろうから。行ってみるキャスティングどうでしょう?」
「では、山田さん、お願いしま〜す」
「ぶ〜」 「あ」 「惜しい」 「あ〜」 「お〜」 「う〜」 「惜しい」 「最後で〜す、残念でした。やっぱりね、練習1投目で入れちゃうと。来月お願いします」
「では、大下さん、お願いしま〜す」
「ぶ〜」 「キタ〜。2投目で立って入れたから11点」 「惜しい」 「あ〜」 「お〜」 「う〜」 「惜しい」 「最後で〜す。あ〜。でも11点で暫定1位」
「では、社長、お願いします」
「ぶ〜」 「あ」 「惜しい」 「あ〜」 「お〜」 「う〜」 「惜しい」 「最後で〜す、残念でした。来月お願いします」
あとがき |