「もしもし。須田です」 「あれ!?山〜田さん。お元気ですか?」 「ええ。自分は元気いっぱいですよ」 「じゃあ下半身は岩石のようですね」 「ええ。答える必要はありませんね」 「な〜んだよ。だせ〜な。ふにゃ山」 「社長、失敬ですよ」 「そうなの?ときに今日は何でございますか?」 「ええ。先週はどうされたかと」 「行きましたよ。オカッパリ。凄い走行距離で、みんな大笑いでした」 「ほう。で、結果は?」 「2バラシ」 「マジですか?」 「そんなに驚かなくても。ただ、バラシただけなのに」 「オカッパリなのに、凄いじゃないですか」 「そりゃあそうですよ。ありとあらゆる技を使いましたから」 「あ、なるほど。沈み系ですね」 「はい。沈んで転がる系ですね」 「は〜」 「あ〜行かないのね、また」 「ええ。ちょっと」 「ちょっと何ですか?プレイバック♪ですか」 「いやいやいや。いろいろと」 「いろいろとね〜。オレがメールしても返事くれないし。忙しいね」 「じゃあ、オカッパリ頑張ってきてください」 「あれ!?ほんとにそうなの?」 「でわ!」 ブツッ。プ〜プ〜プ〜 「切られた。また一人でオカッパリか」
「先週バラシたポイントに到着」 「まずは、引っかけたGiant DOG-Xの回収」 「あれ!?ない…あ〜風に揺られて落ちたか?」 「う〜ん、じゃあ違う色で。行け!トゥ〜」 シ〜ン 「えい!」 シ〜ン 「や〜」 シ〜ン 「う〜ん。水がちょっと減ったしな。作戦変更。コアユ」 「いきなり半分のサイズ。いやいや、ここにいるベイトフィッシュに合わせればベスト」 ピュッ 「やっぱ飛ばねえな。ちょっとブレーキ緩めよう」 シュッ 「お〜。全然違う。でも」 シーン シーン シーン 「移動!あっ!ボイルが。かなり遠いな。40mはある」 「よし。あそこに行くまでの間は、本日厳選ルアーで」
「『シーン』の連続。あんなにゴリゴリやったのに」
あとがき |