恒例、八郎潟遠征3日目(2015.06.17)

「あれ!?今日は皆早起きだ。全員が。おはよう、皆様」
「ごきげんよう」
「おざーす」
おは
「昨日の温泉が効いたよな」
「確かに。爽快ですよね。先輩とオレは」
「いやいや、社長。我々も充分爽快ですから」
「こりゃ失敬。オレと山田君は昨日のことを踏まえ、今日にかけるわけだよね」
「ええ、♪ライクアブリッジ♪」
「山田さん、それじゃあ明日になっちゃいますよ」
「ダマレ。今日はどうすんの?2連チャンプ」
「初日に戻りましょう」
「社長、だそうです」
「じゃあ、気持ちよく、行ってみるか」

本日の登場人物

ペー。

矢島兄ぃ。

山田君。

中村先輩。

私。

「昨日の夕方と違って、静かな立ち上がりですね、先輩」
「全くだよ。昨日の風と波、うねり。沈むかと思ったよ」
「ですよね。そう思って、手前で揚げて正解でしたよ」
「あそこからさ、車まで行くの本当はやだったんだよ」
「はい、そんな顔してました。死人みたいだったです。なので、オレが走って、車を取りに行きました」
「結構あるよね」
「はい。300m位ですか。今日は無理っすよ、走るのは」


「じゃあ行きますか。出発!」

「社長、隣の川行ってきます」
「了〜解」


「キタァ。でか」
「兄ぃ、46.5cmです。川島君のペンシル」


「うぉっほっほっほっほ。歌が効いたね」
「山田さん、でも小さいですよ。38cm」
「ダマレ」

「おかしいな?こんなときは初心に戻る。レッドペッパー。えい」
シュポ
「お!吸い込んだ」
「引く〜引く〜」



「あれ!?でけえ。先輩、48cmですよ。確定ですかね」
「50あるかと思ったよ」
「おっとまた来た」
「41」

「水温が上がってきたみたいですね。出方が良くなってきましたよ」
ボフッ
「よっしゃ!」
「また〜。先輩、それ雷魚だから」
「え!?あ〜あ」
「バーブレスですよね?」
「もちろん」
「じゃあ静か〜に放しちゃいましょう」
「アディオス」
「来ましたよ。例のポイント」
「言うなよ。ドキドキするから」
「お!いった。珍しい。3日目にして」
ガバッ
「来ましたね。先輩。ランディングは任せてください」



「先輩、44マグナムです」
「よっしゃ」
「ルアーはボロボロのGiantDOGーX」

「先輩、帰りに備えて寝ますので、好きなように操船しながらやってください」
「お〜そうかい、悪いね。そうさせてもらうよ。だけどさ、この炎天下の中、ここで寝るの?」
「もちろん。日陰に入って休んだら、釣りにならないでしょ」
「そうだけど、さ〜」
「ご心配なく。特技なので。炎天下の中の昼寝」

「う〜暑い!暑いぞ、八郎。日差しが違う」
「だろ。この天気だもん」
「空が近いですからね、八郎は。30分しか寝られなかったですね。操船かわりましょうか?」
「頼む。釣りにならん」
「やはり。そんな気はしてました。お任せください。徹底ガイドしますから」

「う〜頭ガンガンしてきた」
「どうしたの?具合悪いの?」
「いえ、ちょっと眠いだけです。釣りに集中してください」
「集中はしてるんだけどさ〜」
「初日、2日目に比べれば、だいぶマシになりましたよ。キャスティングが」
「う〜ん」
「雲行きが怪しくなってきたんで、場合によっては早上がりになります」
「あ〜あの雲か…」
「はい。昨日みたいにバッシャバッシャになる可能性もありますから」
「じゃあ早く釣らねえと」

「先輩、道具仕舞ってください」
「いや、もう仕舞ったよ」
「あ、流石。何かガサゴソやってるなと思ってましたが」
「この波とうねりじゃあ、危なくって投げられないよ」
「じっとしていてください。昨日のとこに船着けますから」
「あ〜あっちも来たよ」
「よう!危ねえから揚げた方がいいよ、山田君たち」
「ええ、兄ぃと自分はそのつもりですよ」
「あ〜ゆるキャラ。ムダな抵抗はやめろ!」
「こっちは社長の船なんで、なんとかなると思います」
「了解。気をつけて」

あとがき
「お疲れ様でしたね、先輩。どうでしたか?」
「いや〜疲れた。でも、楽しかったよ。いろいろ教わったし」
「はい。厳しく言いましたから。オレの指示には絶対服従と言いましたから。それはちゃんと果たしてくれましたね」
「そうだよ。わがままじゃねえし」
「はい。それも守ってくれましたね」
「そうさ〜」
「はい、無事釣れたんで、良かったじゃないですか。あとはキャスティングですよ」
「う〜ん、竿頼みに行く」
「ありがとうございます。でも、竿よりリールだと思いますよ」
「そうか?」
「あれ?あんだけやられたのに、まだ疑ってる?」
「そ〜うじゃないんだけど…」
「まあ、それは今後の話なんで。それより早く撤収しましょう。あっち組もあがったことだし」
「社長よ、車まで行くの?」
「あっはっははははは。元スーパースターにはむりでしょう。オレが行きますよ。でも、今日は走れないですよ」
「悪いね。頼むよ。300m位はあるよな」
「はい。では行ってまいります」
(う〜頭が割れそうに痛い。割れてしまうかもしれない。これか、熱中症ってのは)
「あ〜やっと着いた。お疲れ、お三方」
「あ、社長。お疲れ様でした。今日もこっちまで来たんですか?」
「そりゃそうです。山田さん。先輩には無理ですから」
「うぉっほっほっほっほ。きつかったですよね、今日の日差しは」
「だよね。頭ガンガンするんだけど」
「それ、ヤバイんじゃないですか?」
「大丈夫。対策はしたから」
「さて、じゃあ片付けて帰りますか」
「よう?ペーヨン君。一言もしゃべんないけど…」
「はい。ガイドに専念しました」
「あっはっはっはっはっは。モノは言いようだね」
「はい。今年も八郎潟を満喫しました。ひとつ違ったのは、社長、雨が降らなかったです」
「確かに。ペーとオレが組んで雨が降らないのは珍しい。それにしては寒かったけどな。2日間」
「はい。今日だけですよ。天気がよかったのは」
「にもかかわらず、キミは〜?」
「それ以上言わないでください」
「いいじゃん。全て満喫ってことはそれもないと」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。ありがとうございます」
「じゃあ帰るから。国見までフリーだから」
「お疲れ様でした」

「社長!」
「何すか、先輩?」
「運転かわるよ。充分寝たから」
「いいんですか?実は調子悪いなあって思ってたんですよ」
「全然そうは見えないけど。電話で起こされたから、眠気がどっかにいっちゃったよ」
「商売ご繁盛で結構でございます。それでは運転お願いします」

「やっと復活したかな。今どこですか?」
「長者ヶ原」
「え!?そんなに来ちゃったんですか。けっこう寝てたな。オレかわりますよ」
「いいの?実はさ、突然だね、睡魔ってのは。急に来たんだよ」
「任せてくださいよ。復活しましたから」

「先輩、着きましたよ」
「国見?」
「何寝ぼけてるの。国見でメシ食ったでしょ。羽生ですよ」
「あ〜そうか」
「お〜お三方。大変お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
「中村さん、いかがでしたか?今回の遠征は」
「たまげたよ。みんなの上手さに。須田っちもさ〜矢島さんもさ〜。でもって、オレの息子並のゆるキャラ男くんまで。びっくりしたよ」
「ウォッホッホッホッホッホ。じゃ良かったじゃないですか」
「そうね。魚も釣らしてもらったし。また頼むよ」
「ウォッホッホッホッホ。それは社長に聞いてください。ね〜社長!」
「あ〜いつでも言ってください。シンデレラガールの奥さんが『いい』と言えばいつも」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。結局そこですか」
「そうだよ。事実だから。あっはっはっはっは」
「社長、アヒャヒャヒャ。そこで笑っちゃダメでしょ。アヒャヒャヒャ」
「おめえもな。今回のことは、ちゃんと書いておけよ。『魚もいっぱい釣れて、キャスティングも上手くなって、雨も降らずとってもいい釣行でした』ってよ」
「え!?何にですか?」
「決まってんだろ。裸で待ってるあの娘に送るんだよ!ね〜社長!」
「ほんとに裸なんだ。いいな」
「社長も山田さんもやめてください。違っているに決まってるじゃないですか」
「『そして2回チャンピオンになり、みんなにご馳走して貰って、みんながうらやましそうに見ていた』と、日記には書いておけよ」
「社長、こいつにはわかんないですよ。龍角散の宣伝はわからないですよ。説明しても混乱してわかんなくなるから、その辺で」
「お〜。あったよな『今日、バス停でミチコさんに会った。仲良くお話できて、嬉しかった』と日記には書いておこうって、あれか」
「先輩、ありがとうございます。それです」
「わかんねえだろ。うち帰ってよ、オレの同級生に聞けよ」
「何キョトンとしてるんだよ。おめえのオヤジさんだよ」
「あ、わかりました。聞いてみます」
「いや。聞かなくてもいいから。ややっこしくなるからね」
「みんな、明日仕事っしょ?そろそろ帰って方がいいんじゃねえの」
「社長が引っ張るからですよ」
「お〜すまんね。ペーヨン君。龍角散飲んでる?」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。またそこですか」
「社長、悪かったね。いろいろ」
「いえ、先輩。あんなに運転して貰えると思いませんでした。こちらこそ助かりました。もう行きませんから」
「え〜!そんなこと言うなよ」
「いえいえ、八郎には行きませんってことですよ。遠征は年に1回なので」
「ええ、そうですよ。来週から厳しい修行が待ってますから」
「お〜じゃあ、それに行くよ」
「それはシンデレラガール次第ということで」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ」
「じゃあ、また来週〜」


戻る

Copyright (c) 2015 WATANABE COMPANY. All rights reserved.
inserted by FC2 system