キャスティング、どうでしょう (2015.05.03)
「いらっしゃい。釣り帰り?」
「こんにちわ」
「こんにちわ。これから行こうかと」
「この風の中?」
「ちょっと弱くなってきましたよ」
「そう。じゃあ景気付けにキャスティングどうでしょう、やる?」
「はい、やります」
本日の登場人物
上田君「まだ1回も入ったことないです」「大丈夫。みんなそうだから」 |
片山君「自分は1、2度あるんですけど」「そうね。5月王目指して」 |
「上田君、どうぞ〜」
「はい、いきま〜す」
「う〜ん」
「お〜」
「あ〜」
「あ〜」
「一息入れれば?」
「う〜ん」
「残念でした」
「じゃあ片山君、どうぞ〜」
「はい、いきま〜す」
「う〜ん」
「お〜」
「あ〜」
「あ〜」
「う〜ん」
「来たぁ〜。5投目だから6点のプラス2点で8点。逆転です。部長がっかり」
「お疲れ様でした」
あとがき
「お疲れ様でした。やったね、片山君」
「はい、嬉しいです。でも8点なんで心配です」
「そうね。それは時の運だから。上田君も惜しかったよね」
「はい、道具が良かったです。45LL。出来上がりが楽しみです」
「あ、ゴメン。巻き上がったんで、塗れば終わりだから。もうちょっと待てって」
「大丈夫です」
「すまんね。山田君ちの物置から、船と一緒に持ってきちゃえば良かったのに」
「いえ、それは…ちょっと」
「家までは行ったんですけど、部屋には入れて貰えませんでしたから」
「何だ。意外にガードがかたいんだな」
「はい」
「そっか、そりゃあ残念でした。もっともオレは門すら通ったことがないだよ」
「そうなんですか」
「よし、今度3人で無理やり行こう。『来たぞ。オレたち』で勝手に上がる」
「いいんですか?」
「いや、ダメだろう。当然いねえし」
「やっぱりそうですか。どっか行っちゃうんですね」
「そうそう。優雅なプー人生。満喫中」
「うらやましいですね」
「それはそれで大変だって言ってたよ」
「そうなんですか!?」
「そうなんだって。そんなことより、みなさ〜ん、ふるってご参加くださ〜い」
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