「こんにちわ、ミートです」
「こんにちわ、存じ上げております」 「釣り帰りです」 「ってことは、キャスティングですね?」 「はい、ノーバイだったんで、お願いします」 「なるほど。じゃあウサ晴らしで。お、ちょうどペーも来た」 「ご苦労様です」 「何が?」 「ご苦労様です」 「休み?もしかして」 「はい。近頃のディーラーはGWは休みです」 「なるほど。みんなどっか行っちゃうもんね」 「そうなんですよ。それでぶつかちゃったていう電話が多いんですよ。でも、道が混んでて行けないんですよ」 「だよね。そりゃあ休んだ方がいいよ。で、キャスティングどう?」 「やります。久々に」
「ミート君、どうぞ〜」
「はい、いきま〜す」 「う〜ん」 「お〜」 「あ〜」 「あ〜」 「う〜ん」 「残念でした」
「ペー、どうぞ〜」
「はい、いきま〜す」 「来たぁ。1投目。10点のプラス2点で12点。逆転できるか?」 「う〜ん」 「来たぁ。3投目。8点のプラス2点で10点。計22点で同点。あと1投で逆点できるか?」 「あ〜」 「あ〜」 「プレッシャーがかかってます。加藤君」 「う〜ん」 「はい、残念でした。逆転ならず、オレとプレーオフ」 「勝ちますよ。のってますから」
「お、山田君いいとこ来た。ぺーとオレとでプレーオフなんで、カメラマンよろしく」
「何?カトちゃん。22点も取ったの?」 「はい、理想的なポヨヨンキャストが功を奏して。風にも助けられました」 「ほう。やるね」 「社長からお願いしますよ」 「あいよ。行くよ」 「はい、お願いします」 「惜しい」 「あ〜」 「あ〜」 「う〜ん」 「あ、入った」 「ウォッホッホッホッホ。サドンデスを制したのは、何とぺー加藤君。社長残念でした。絡んでましたけどね、社長の方が」 「う〜ん。オレが後ろ向いている隙に入れちゃったのね。ペーに負けたのが凄ぇ悔しい」 「オレ、チャンプすか?4月王すか?」 「たぶんね。もう誰も来ないだろうから」
「こんばんわ」
「あ、山崎さん、おめでとうございます。ご結婚」 「ありがとうございます。お祝いのルアーもすみません」 「あ、たった1日で仕上げたヤツですみません。構想では抜群のはずが、出来は今ひとつ。まあ気持ちということで」 「いえ、十分です。キャスティングまだいいですか?」 「全く見えないと思いますが、それで良ければ、ぜひどうぞ」 「お願いします」 「では、キャスティングどうぞ〜」 「はい、いきま〜す」 「うわ、ぜんぜん見えない」 「う〜ん」 「お〜」 「あ〜」 「あ〜」 「う〜ん」 「惜しかったですね」 「今度は昼間来ます」 「そうですよ。7月王の実力者だし」
あとがき
「みなさ〜ん、4月王はぺー加藤君に決まってしまいました。5月から是非ご参加くださ〜い」 |