キャスティング、どうでしょう (2015.02.07)

「こんにちわ」
「あれ、エンドゥさん。今日は早いですね」
「はい、これから営業所行って、いろいろあるんですよ」
「あ、じゃあ今日はサブもユーリンチもなしですか?」
「はい、とても残念ですが。トラブル発生で」
「会社でですか?」
「はい。特許侵害で訴えられたそうで、今後どうするか」
「で、呼ばれちゃったわけですか?それって営業のエンドゥさんには何の非もないじゃないですか」
「そうなんですよ。せっかく注文もいっぱい取れたのに」
「開発の人とか、上司とかが一緒に謝りに行くんですか?」
「それがですね、全然なんですよ」
「え〜!?じゃあ事情だけ説明されて、営業マンが火消し?」
「はい。そんな感じです」
「それじゃあ、あっという間に切られて終わりじゃないですか?」
「僕もそう思うんですよ。せっかく食い込んだと思ったら」
「なんともお気の毒な話です。じゃあ気晴らしやりますか?」
「はい、是非。キャスティングをお願いします。今何点ですか?」
「暫定1位オレです。20点」
「これまた厳しいですね」
「大丈夫です。スイッチか連荘で早いうちに入れれば」

本日の登場人物

エンドゥさん「20点ですか〜」「それは忘れて、自分のペースでやってください」

「でわ、どうぞ〜」
「お」
「惜しい」
「う〜ん」
「キタ〜。4投目で立って入れたから9点です。この調子で」
「惜しい」
「あ〜」
「キタ〜。8投目。プラス2点で5点」
「お〜連荘キタ〜。4点」
「最後です。ここで入れれば同点です」
「残念でした。18点です」


あとがき
「充分です。3発入りましたから」
「惜しかったですね。元気でしました?」
「モリモリ出ましたよ」
「じゃあ、会社に行くわけですか」
「はい。だいぶ心が豊かになりましたんで、大丈夫です」
「それは何よりです。みなさ〜ん、気晴らしにキャスティングどうでしょう?お待ちしてま〜す」


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