「こんにちわ」
「あれ、エンドゥさん。今日は早いですね」 「はい、これから営業所行って、いろいろあるんですよ」 「あ、じゃあ今日はサブもユーリンチもなしですか?」 「はい、とても残念ですが。トラブル発生で」 「会社でですか?」 「はい。特許侵害で訴えられたそうで、今後どうするか」 「で、呼ばれちゃったわけですか?それって営業のエンドゥさんには何の非もないじゃないですか」 「そうなんですよ。せっかく注文もいっぱい取れたのに」 「開発の人とか、上司とかが一緒に謝りに行くんですか?」 「それがですね、全然なんですよ」 「え〜!?じゃあ事情だけ説明されて、営業マンが火消し?」 「はい。そんな感じです」 「それじゃあ、あっという間に切られて終わりじゃないですか?」 「僕もそう思うんですよ。せっかく食い込んだと思ったら」 「なんともお気の毒な話です。じゃあ気晴らしやりますか?」 「はい、是非。キャスティングをお願いします。今何点ですか?」 「暫定1位オレです。20点」 「これまた厳しいですね」 「大丈夫です。スイッチか連荘で早いうちに入れれば」
「でわ、どうぞ〜」
「お」 「惜しい」 「う〜ん」 「キタ〜。4投目で立って入れたから9点です。この調子で」 「惜しい」 「あ〜」 「キタ〜。8投目。プラス2点で5点」 「お〜連荘キタ〜。4点」 「最後です。ここで入れれば同点です」 「残念でした。18点です」
あとがき |