キャスティング、どうでしょう (2015.02.04)

「こんにちわ〜。ごぶさたしてま〜す」
「よう、心の痛手は癒えたかね?」
「全然ですよ〜」
「それはどっちだい?癒えたの?癒えてないの?」
「まだ無理っす」
「だよね」
「はい。で、癒して貰おうと来たわけですよ」
「無理無理。逆にかきむしっちゃうから」
「あ〜先輩ですか?」
「そう。優雅な先輩、山田君。でも、今日は来ねえよ」
「あ、水曜ですもんね」
「お!栄ちゃん来た。よう、やんない?一緒に」
「こんにちわ。営業に来ました」
「一緒にやんない?」
「何をですか?」
「山田君の代わりに。死刑執行人」
「あははははははは。死にませんよ」
「そんだけ元気あれば大丈夫だろ」
「いや〜。問題は家帰ってからですね」
「まあ、そんなことは忘れて、キャスティングやりますか?」
「はい、やりましょう。3人で」

本日の登場人物

ペラ男「久々ですね、キャスティング」「たまには入れてくれよ」

栄ちゃん「今日は左でやります」「お、ファイナル出場決めてる人は違うね」

私「先月忘れちゃったんだよね、やるの」「いいんじゃないっすか」

「でわ、ペラ男さん、どうぞ〜」
「だっせ。いきなりのバックラッシュ」
「う〜ん」
「全然だね」
「あ〜」
「お!」
「お、お」
「ご苦労様でした。0点です」
「いや〜ものもらいができてるんで、いまひとつでした」


「栄ちゃん、ど〜ぞ」
「あれ!?バックラッシュ?いきなり」
「お〜」
「惜しい」
「来た〜。5投目で立って入れたから、8点。左じゃないの?」
「もうちょっとしたら」
「う〜ん」
「う〜ん」
「お!最後はスイッチですか?」
「ぜんぜんダメです。8点です。暫定一位」


「社長、どうぞ。スイッチですか?」
「はい、全スイッチでいきます」
「あ〜」
「惜しい」
「来た〜。3投目で立って、10点。スイッチで倍、20点」
「惜しい」
「あ〜」
「お〜」
「う〜」
「残念です。結局20点です。いきなりトップですね」


あとがき
「お疲れ様でした〜」
「いや〜ものもらいが。ねえ、社長」
「全然関係ないと思います」
「そんな冷たいこと言わないでくださいよ」
「いやいや事実だから」
「慰めて貰いに来たのに」
「その件は山田君に言っておくから。ねえ栄ちゃん」
「いや〜僕にふられても。何と言っていいやら」
「ずばずば言っちゃえばいいんだよ。人生の先輩として」
「いや、それは社長が」
「じゃあ、3人で慰めようか。傷舐めあっちゃいます」
「あ、そうしましょう。3人で傷舐めあっちゃいましょう」
「ダサいというか、これが現実というか、世の中のお父さんは大変だね」
「はい、その通りです」
「ぜ〜んぜん、違う話になっちゃいましたけど、みなさ〜ん、お待ちしてま〜す」


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