釣りする? in 隣の用水路(2014.09.04)

「遅いよ、山田君。16時半だよ」
「え、なんすか?」
「釣りしたいでしょ?」
「ええ、まあ時間があれば」
「いつもなら、15時位に来るのに」
「ええ、昨日仕事してたんで」
「あ〜疲れちゃったんだ」
「そんなことはないですよ」
「あ、ヤリ車で来たから、帰りなんだ?」
「意味がわかんないですね、社長」
「違うの?」
「違いますよ」
「はい、じゃあ行こう。歩いて15秒のポイント」

本日の登場人物

山田君。「久々ですよ、こういうのは」「楽しいよ」

「ほんとにすぐなんですね」
「はい、隣ですから。だから、やりたくなっちゃうんだよね。はい、どうぞ」
「でわ、早速。お!お!」

「あたってますよ」

「山田さん、鮒釣れましたよ」

「あ、こっちも来ましたよ。ザリガニです」
「いまどき珍しい日本ザリガニだよ」

「また来ましたよ。今度はウオですよ」
「クチボソです」

「お、また鮒釣れた」

あとがき
「どう?」
「いや〜。ありですね。楽しいですよ」
「でしょ。みんなね、はじめは渋るんだけど、2時間はやってるからね」
「ええ、わかりますよ。ドンドン無口になっちゃって、かなり集中しちゃいましたよ」
「だよね。結局薄暗くなっちゃったもん」
「ええ。近所の奥さんですか。『入れ食いなの?』って」
「あ〜隣のY夫人」
「たぶんそうですよ。『雄三さんいないの?』って言ってましたから」
「しょっちゅう目撃されてるからね。思ってると思うよ、仕事しろって」
「ウォッホッホッホッホ。いいじゃないですか。仕事のうちですよ」
「かな」
「なかなか終われないですね、これは」
「そうなんだよ。でも、終了にしましょう」
「はい、お疲れ様でした。楽しかったです」


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