釣りする? in 隣の用水路(2014.08.24)

「こんにちわ〜」
「お、スケーターの野口さん、いらっしゃい」
「雨ばっかりで、SK8も釣りもできませんね」
「ほんとですよ。先週の日曜日、雨じゃなかったんで、SK8やってんですよ、一人で」
「はい、あ、旅行の前の日ですね」
「はい。今日しかないと思って」
「はい。どうでした?」
「ひどいもんでした。縁石に顔着して、前歯折れたかと思いましたよ。血だらだらで」
「折れなかったんですか?」
「おかげさんで。よくよく考えたら、入れ歯だったんですよ。横にずれて、折れなかったんですけど、唇に刺さってヒドイ目にあいました」
「はい。それはそれは」
「このままじゃあ終われないんで、あと30分位やってましたけどね」
「それは大事ですよ。次できなくなりますからね」
「そう思って。スノーボードも同じですから。ちょこっと釣りしちゃいますか?」
「はい?」
「歩いて15秒のところで、クチボソ、モロコ、コイが釣れるんですけど。餌釣りですけど」
「やります。是非やりたい」

本日の登場人物

野口さん。「いいですね、こんなところで」「でしょ。野口さんの裏の川より近いですよ」

島田君。「ちょっと待った〜オレもやる」「いいよ」

「うわ。凄い楽しみです」
「アタリは凄いですよ。ビンビン来ますから」
「ほんとですか」
「今日からタナゴ針に変えたんで、きっと釣れますよ。今までは袖4号だったんで」


「来た〜。二投目で釣れましたね」
「やっぱ、タナゴ針の威力ですかね」
「ちょっと待った〜オレもやりたい」
「やったことあるのかよ、餌釣りなんか」
「田舎の子ですよ。毎日やってましたよ」
「あそう。それは頼もしい。じゃあこれ使えよ。タナゴ針に変えるから」
「すみません。じゃあいきます。あれ?」
「なんだよ、いきなりひっかけやがって」
「気を取り直して、もう一回やります。あれ!?」
「またしても。しょうがねえな、ピッチング野郎のくせして」
「今度は大丈夫です」


「来た〜」
「おめえ、バスじゃねえんだから、
そんなにあわせるな。空飛んでるじゃねえかよ」
「これ、何ですか?」
「お〜。でかいクチボソ」
「楽しいっ」


あとがき
「どう?もう2時間になるけど」
「え〜そんなにですか?」
「そんなにだよ」
「楽し過ぎて、あっというまでした」
「島田君の近所だって、こういうとこあるだろ?」
「いや〜もうないですよ。家が建っちゃって。もしあっても、15秒では着きません」
「自分もですよ」
「あそうか。野口さんの場合は、土手を越えないといけないから」
「こういうのがいいですよ。のんびりしてて。誰も来ないじゃないですか」
「そうなんすよ。見ながら通る人はいますけどね。散歩途中とか」
「当然、見ていくでしょね。何してるのかなって」
「島田君もそう思ったろ」
「はい、当然です。ザリガニでも釣ってるのかと思いましたよ」
「この用水路をなめてはいかんよ。アメリカザリガニはもちろん、日本ザリガニも混生してるんだから」
「ほんとですか?」
「おめえ、浮きばっかり見てねえで、良く見てこいよ」
「ちょっと行ってきます」
タッタッタッタッタッタ
「はぁはぁはぁはぁ。いました」
「だろ。ドジョウもいるんだぜ」
「ほんとですか」
「もう一回行ってこいよ」
「あ、それは今度で。疲れちゃったんで」
「んだよ。若えもんが」
「走るってあんまりないんで。でも、いいですよね。こういうのって」
「だろ。加賀でやられたら、また来いよ」
「すぐ来るようですね」
「自分もすぐ来ますから」
「あ、野口さんは、早めに来てもらって、夜はSK8ですね」
「はい」
「癒されたい方は是非どうぞ〜。まもなく終了になってしまいます〜」


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