「こんちわ」
「あれ。飯塚君に大下さん。爆釣?」 「いいえ。ガセネタつかまされました」 「なるほど。ってことは、爆投?」 「はい。なので、キャスティングお願いします」 「いいね。大下さん、抜いちゃう?」 「何点でしたっけ?」 「15点」 「あ、いけそうですね」 「言ったな〜。オレを抜いてみろ」 「じゃあ、やってみる?」
「社長、撮影してください。記録と実況はオレがやりますから」
「おっと。飯塚さん、辛口な実況が大下さんから入るよ」 「任せてくださいよ。あれだけ練習しましたから」 「はい、どうぞ〜」 「さあ、本日のチャレンジャー。飯塚君です。はたしてその一投目は?」 ビューン 「ぜ〜んぜ〜ん話になりません。続けてどうだ?」 「あれ!?」 「練習は無駄骨だったのでしょうか?」 「あれ!?」 「何だこれ」 「あれ!?」 「あ〜あ、5月王の称号は返上でしょうか?」 「おかしいな…」 「もう逆転はねえから、やめてもいいよ」 「え〜。せめて一投位は入れたいっすよ」 ヘロ〜ン 「ぜんぜん、全く話になりません。完全無欠の零点です」 「飯塚君、オレも7月王になったんだけど、今月は0点だから、安心しなよ」 「いやいや。社長は惜しかったじゃないですか、何発も。飯塚のは全然話にならない。初心者以下ですよ」 「おかしいな。体調不良ってことにしておいてくださいよ」
「島田君、お待たせ。でわ、どうぞ」
「行きます!」 「お〜っ。惜しい。真ん中を通過した」 「あ〜いけると思ったのに…」 「その調子でどうぞ」 「あ〜」 「またしても惜しい。今日、のってるね。飯塚君と全然違うよ」 「来た〜。4投目で立って入れたから、+2点で合計9点。いいよ。どんどん行って」 「あ〜」 「う〜」 「惜しい」 「はい、最後です」
あとがき |