釣りする? in 隣の用水路(2014.08.21)

「こんにちわ」
「よう、栄ちゃん。いらっしゃい」
「昨日はすいませんでした。とんでもないトラブルが発生しまして」
「ほんと。そんな凄いの?」
「ええ、お客さんの設備屋さんが、そのお客さんの工場でトランスをクレーンでひっくり返しました」
「ええ!?なんでまた?」
「はい、操作ミスです」
「…」
「そんなわけで、今日になりました」
「そう。大変だったんだね」
「いえ、僕はその話を聞いていただけなんで。でも、取引先が消えちゃいそうです」
「あ〜補償で?」
「はい。保険ではまかないきれないそうなので」
「痛いね。どっちも」
「はい。釣りもまともにできてないし」
「やる?癒されるよ」
「はい?どこでですか?今ですか?」
「今でしょ」
「社長、古い!」
「歩いて15秒だから、今でしょう」
「え〜暑いっすよ」
「いやいや。日がだいぶ傾いてきたから、そうでもないよ」
「そう〜っすか〜」
本日の登場人物

栄ちゃん。「釣れますかね?」「やってみなよ」

私。「びっくりするぜっていうか、終わらないよ」「え〜!?」

「はい、栄ちゃん。餌つけたよ、グルテン。やってみて」
「ここでですか…」
「いいから、やってみなよ」
ピクピクピク!
「うわ!当たった。あれ!?餌がない」
「ね〜」
「早く付けてくださいよ、餌」
「はい、どうぞ」
ビク〜
「うわ、凄いアタリ。釣れた。小さ〜」
「あ、クチボソだね、よく釣れたね。こんなの5cm位しかないよ」
ピクピク
「あれ!?」
ピクピク
「あれ!?」
ピク〜
「やっぱり、アメザリ。社長、やってみてください」
「いいの?」
「はい、ちょっとカメラ持ってきますから」

「どうですか?」
「2つ釣れた」
「鯉ですか?鮒ですか?」
「ノンノン。アメリカザリガニ」
「ざりっちょですか〜」
「やたらアタルんだけど、全くのらないんだよね。小さいクチボソが相当寄っちゃったみたいで」
「ほんとだ。ピクピク凄いですね」
「栄ちゃん、やってみなよ」
「いいんですか?終わらないですよ?」

あとがき
「あら〜またやってるの?釣れた?」
「あ、隣のY夫人。バカでしょ。今日はバカ2人です」
「あははははは。いいのよ健康的で。釣れたの?鯉」
「いえ。クチボソとザリガニが。ハリが切れちゃったんで終わりです」
「そう。残念ね。何時からやってるの?またお昼過ぎから?」
「いえいえ。学習したんで、もうちょっと遅くて16時から」
「あはははは。1時間半もやってたの?全然学習してないわよ」
「はい。バカ×2なんで」
「いいのよ。元気で」
「あざーす。栄ちゃん、ほめられちゃったよ」
「社長、勘違いですよ」
「明日もやる?山田君も来るし」
「う〜ん、来ちゃうかもしれない」
「皆さん、こちらもお待ちしてますよ。お手軽ですよ。お彼岸までしかできません。水が落ちちゃうんで」


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