雨男はソレガシだ(2014.08.11)
「残念なお知らせがあります」
「はい。こんにちわ。半ば予想しておりました」
「予想の通りです。大雨が降ったらしく、川は見る影もありません」
「はい。やはりそうですか」
「この前に引き続き、雨と増水で中止」
「はい。社長のせいかと思われますが」
「それは一部認める、が、2回も続くと、ソレガシもなんじゃないの?」
「いいえ。僕は晴れ男ですから」
「そうですか。また次回ということで」
「はい、またお願いします」
「さて、こんないい天気だけど、川は2mも増水してるし、弱ったな」
「旦那さん、どこも行かないの?」
「いや、行くよ」
「あそう。残念だなぁ。あれとこれとそれやって貰おうと思ったのに」
「すみません。その3つは言われる前にやっておきましたけど」
「あそう。どうも」
「いいえ。どうイタメシ」
「じゃね〜」
「う〜やべやべ。そうだ。こんなときのために餌釣りキット買ったんだっけ」
本日の登場人物
私。「久々、何年ぶりか。前回はオールザリガニ。果たして」 |
「雰囲気は悪くない。まずは新べらグルテンを練り練りせねば」
「こんなもんか。あんまり練るとバラケないからな」
「トウ!」
「あれ!?いきなり根がかり?」
「お!外れた。棚を変えて、気を取り直して、トウ」
「あれ?あたらないな。餌かな?あ、粘りがいくらなんでも足りないか」
コネコネ。ネリネリ
「よし。完璧。トウ」
ピクピク
「お!」
ビシッ。グングングン
「来たね。鮒。か?鯉?何でもいい。
嬉しいね。歩いて15秒のとこだけど」
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「餌打って、寄せちゃおうかな」
バラバラ
「お!ザリガニまで浮いてきた」
「よっしゃ。トウ」
ビクビク
「来た〜!」
ギュンギュンギュン
「凄ぇ、さっきと引きが全然違う。でかそう」
プン
「あ、ばれちゃった〜」
あとがき
「何してるの?」
「あ〜隣のY夫人。お勤め帰り?」
「そうそう。歩きながら見てたのよ。こんなところで何してるのって」
「鮒釣り」
「え〜!?ここで〜?いるの?」
「そう思うでしょ。水が上がると本流から上がってくるんだよ。これ見てみなよ」
「何?携帯電話で撮ったの?」
「そう。嬉しくって」
「あははははは。ほんとだ。いるのね。こんなところに。何十年前の話かと思ちゃった」
「その頃よりも、むしろ今の方が水も良くなってるし、農薬も減ってるしね」
「なるほどね。釣れるんなら、アタシ見てようかしら」
「残念ながら、餌がもう終わりなんだよね」
「そうなの?え、何時からやってたの?まさか昼間からじゃないんでしょ?」
「ちょっと過ぎた15時から」
「え〜!?2時間以上じゃない」
「バカだからね」
「あははははは。川に落ちないでね。お疲れ様」
「あざーす」
「さて、本日はSK8場横の用水路にて、餌釣りを堪能。次回は本流でルアーかな?というか、これはあくまで最終手段。普通に釣りに行きたいよね、山田君。今年は雨が多過ぎて、釣行回数激減です。しかも来週は今年2度目の奴隷旅行。は〜。25日をお楽しみに〜」
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