2ヶ月ぶり in 鬼牧川(2014.08.04)
「山田君、2ヶ月ぶりだよ」
「ええ。全く。今年は参りましたね」
「雨ばっかりだったもんね」
「ええ。まあ四国、九州の方々にはお気の毒ですが。ようやくって感じですよ」
「ほんとだね。天災だから、仕方ないと言えばそれまでだけど。ほんとお気の毒。また義援金送るか」
「ええ、機会があったら、そうしましょう」
「よし、下ろすか船」
「ええ。と言ってる矢先に船が2艘来ましたよ」
「あれ!?既に。早いね」
「エンジンで上って行っちゃいましたから、下やりますか?」
「そうね」
本日の登場人物
山田君。「チャッチャッチャと釣って、上がりましょうよ」「チャッチャッチャとね」 |
私。「久々だな。ブラック釣れるかな?」「いいじゃないですか。何でも」 |
「あ〜あそこにいるよ。2艘とも」
「あ、そうですね。じゃあその手前んとこ、大急ぎでやっちゃいましょうよ」
「いいね。普段だと、なかなかできないからね」
「あっ!」
「出たの?山田君」
「出ましたよ。ヤナとんぼ」
「ノリもせず」
「ええ」
「いや、ここちょっと往復するから。丹念に手を変え、品を変え、体位も変えてみる?」
「ええ。体位は普通ですけどね」
「何にも起きなかったね。あんなに丹念にやったのに」
「ええ。残念ですよ。全然違うとこ行ってみますか?」
「そりゃあいいね。オレもたまには違うルアー投げてみよう」
「おう、クローラーとは珍しいですね」
「山田君にデカダンスでいつも見せられちゃってるからね」
「へドンは作動せずが、多いからBPさんのを持って来たわけですか?」
「ですよ」
「お、いいじゃないですか。ほんとヒタヒタって感じですね」
「でしょ。これはもうちょっと下流にとっておいて。取り敢えずはモペットペンシル」
ドボン
「うわ!出た。でか」
「見ちゃいましたよ。出るところ。ばらさないでくださいよ」
「凄ぇ引く。ギュンギュンだってよ。あれ!?ばれた」
「ダサいですね」
「全く。あ〜あ終わちゃったかな」
「社長、まだ投げてない。ヒッターあるじゃないですか」
「そうであった。えい!」
ジャボ
「うわ!いきなり出た。全然引かない。ゴミ?いや何か付いてる」
「え〜!?絡まってるだけじゃないですか?」
「いやいや、見てよ。ほら」
「え!?何ですか?これは?ワタカ?」
「惜しい。色は似てる。今の時期」
「何ですか?この生物は」
「ウグイです」
「ヒタヒタさせる前に釣れちゃいましたね」
「ね〜。これ凄いね。じっくりやるには最高だよ」
「見てましたよ。松井さんにメールした方が
いいじゃないですか?『こんなの釣ちゃったって』」
「お〜いいね。変な画像と一緒に送ってやろう」
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「凄いの釣っちゃいましたけど。社長、寝ませんか?」
「そう来たか。普段なら、オレから言うよね『寝る』って」
「ええ、そうですよ。言わないから、自分から言いましたよ」
「一匹ばらして、1匹釣ったから、眠くないんだな。これが」
「そうおっしゃらず」
「じゃあ、寝るか。日陰で」
「あ〜。寝たような、寝てないような」
「そうだったんですか。爆睡しちゃいましたよ」
「いいね。なんか頭ガンガンしてきたよ」
「水分取った方がいいですよ。おにぎりばっかり食べてないで」
「あ〜言われてみれば、既に5個」
「まだ9時ですよ。グビグビ飲んでください」
「そうだ。娘が『これを持ってゆくがよい』って、
よこしたクールダウングッズ」
「娘さんはお殿様みたいですね」
「それを言うなら、おひ〜様だろ。っていうか、
ちょっと前に流行った歴女ってヤツだから、
そんなしゃべりなんじゃないの」
「ウォッホッホッホッホ。その扇風機はわかりますよ。
でも、そのメガネは何ですか?」
「あ、これはハッピーバースディだよ。
山田君もオレにくれたじゃん、プレゼント」
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「そうそう、水、水。これか。ソルティライチの水割り」
「え!?何で水割りなんですか?」
「ちょっと甘いじゃん。ボルビックで薄めたんだよ」
「なるほど」
「お〜。何か吸い込む〜って感じだね」
あとがき
「暑いね。今日も」
「ええ、どうですか?そろそろ社長」
「それは、終わりということかな?」
「ええ。ちょうど12時ですし」
「そっか。何か濁ってきたしね。頭もガンガンするし」
「社長、それは熱中症ってヤツですよ」
「ウッソ?」
「ほんとです」
「じゃあ上がるか。船上げながら、倒れたらどうする?」
「社長はありえませんよ」
「いやいや、仮にだよ」
「ええ。そっと放置して帰りますよ」
「あっれ!?山田君、人柄がわかっちゃったね」
「ウォッホッホッホッホ。冗談ですよ。ありえないから、心配もしてませんよ」
「まあね。じゃあ、とっとと揚げて、サブ行くか」
「見てくださいよ。釣り人誰もいませんよ」
「まあ無理もねえわな。この暑さじゃあ。殺人的だもんね」
「ええ、そうですよ。今日は比較的時間が短かったんで、2Lしか水分取ってませんけど」
「確かに。寝てた方が長かったんじゃないの?」
「いえいえ。いつもなら、1日やるでしょ」
「はい、そうね。4L?」
「いえいえ。6Lってのもありましたよ。そのうち、2Lがカルピスウォーターで、糖尿になるかと心配しましたよ」
「あははははは。確かに、そりゃあ心配だわ。オレが今日1Lだね」
「社長はおにぎりばっかり食べてるからですよ」
「実は凍らした飲み物を持ってきてたんだよ、2L。普通の1L」
「あ〜2Lがとけ切らないうちに終了というオチですか」
「そういうわけだよ」
「危険ですね」
「次は作戦変更してくる。っていうか1日やればいいじゃねえの」
「そういうわがまま言わないでください」
「そうだね。今日の状況じゃあ、わがままだね」
「来週はお盆の準備があるんでお休みです」
「おいおい。11日から準備しちゃうの?盛大なわけ?」
「ええ。盛大ですよ」
「そうか…そのあとは奴隷旅行だし。フローターでも行くかな」
「ソレガシあたりが来ますよ」
「八郎リベンジ?」
「いやいや、返り討ちでしょう」
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