「こんにちわ」
「あ、エンドゥ〜さん。既にマイタックル持参ですね。やりますか?」 「はい。是非」 「おう、栄ちゃん。ちょうどいい、やれよ一緒に」 「え〜道具が…」 「オレのがあるよ。30点叩き出した道具が」 「いいんですか…」 「いいよ。あやかっちゃえよ」
「あれ!?右でいいんですか?」
「いいです。右で」 「どうぞ〜」 「惜しい」 「惜しい」 「あ〜」 「そろそろスイッチですか?」 「いえ。まだ」 「お、来ましたね。9投目で立って入れたので、4点です」 「じゃあ、ラストはスイッチでやります」 ヘロン 「はい、お疲れ様でした」
「栄ちゃんもスイッチでいけよ」
「社長、そんな無理言わないでください」 「じゃあ、毎週行ってる釣りの成果をここで発揮」 「はい。魅せますよ」 「どっか聞いた懐かしいセリフだな。魅せた試しがなかったけどね。ではどうぞ〜」 「おう」 「おう」 「おう」 「伊達じゃないね。毎週釣行は」 「いえ。1回も入ってないんですけど」 「あ〜」 「あ〜」 「残念でした〜」 「はい、修行し直して来ます」
「こんばんわ。キャスティングいいですか?」
「いいよ。29点までだったら」 「え!?なんすか、それ」 「今の所、30点でオレがトップなんだよね」 「無理じゃないですかね、30点は」 「いやいや夜だからね、3倍だよ。一発逆転も夢ではない。ではどうぞ〜」 「う〜ん」 「う〜ん」 「夜光塗料が剥げて来ましたね」 「そうね」 「あ〜」 「あ〜」 「あ〜あ、終わちゃった。また来月挑戦してください」
あとがき |