恒例、八郎潟遠征2日目(2014.06.17)
「朝だ朝だ〜♪」
「またやってるよ、社長が」
「あ〜またですか…人より遅く寝て、何であんなに元気なんですか…」
「あ〜加藤君、何ならフルコース歌ってあげようか?」
「あ〜いいです」
「何でそんなに弱っちいの、朝から」
「あ〜違うんです。朝が弱いんです」
「山田君、ちょっと気合いれてやって」
「わかりました。じゃあいくよ。1、2、3、ダ〜!!」
「あ〜」
「社長、ダメですね、こいつは」
「じゃあ、そんなヤツはほっといて、行こう」
「今日は場所違うんですよね?」
「そのとおりです。山田さん、若林さんから連絡あったから」
「昔、行ってたとこでしょ?」
「はい、前回も行きました。山田君は釣りました」
「お!あそこですか。相性がいいんですよ」
「あ〜肌が合うのね?」
「ちょっと意味合いが違いますけどね、そこですよ。ぺー、早く起きろ」
「あ〜」
「でわ、皆の衆、いざ出陣」
「社長、既に船が2艇もいますよ」
「いたね。しかも下ろそうとしているヤツもいるし」
「どうします?」
「移動だな。このスペースでオレ達まで入ったら、やるとこなくなる」
「ええ、昨日とこになりますか?」
「だね、距離はあるけど、人もいないし、勝手もわかるし」
「そうですよね、昔はここばっかでしたけど、ここ何年も来てないですよね」
「じゃあ、柳沢君、またまた大移動」
「わかりました。こっちチームはちょっと手前でやってますから」
「お〜頼むよ、うしろの2人を何とか。こっちは山田君だよ」
「ええ、任せてくださいよ。釣らせますよ」
「釣れた釣れた。やっと釣れた」
「良かった。肩の荷がおりた。あとは兄ぃ」
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「さて、山田さん、いよいよですよ、2日目。お願いしますよ」
「ええ、昨日に引き続き、やっとって感じですよ」
「そうね、昨日はご当地風俗に花が咲き、今日は朝から山田君がコンビニで」
「ウォッホッホッホッホ。久々に家の中でしましたよ」
「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
「ほうら、この子に笑われちゃったよ」
「笑うな、ぺー」
「すっきりした?」
「ええ、おかげさまで」
「じゃあ、今日こそびっくりしないで、お願いしますよ」
「任せてくださいよ」
「ほうらね。3連荘ですよ、社長」
「全部、ヤナギのとんぼね」
「ええ、びっくりしないように、横向いてましたよ」
「だっせ!それじゃあ、トップウォーターの醍醐味全くないじゃん」
「ええ、まずは一匹ですよ。社長、測ってくださいよ、この一番でかいヤツ」
「はいよ。え〜と」
「46ですね」
「待て待て。口は閉じる。尻尾は開く。ほら〜45じゃん」
「アヒャヒャヒャヒャ。山田さん、ずるですか?」
「社長、代わりに殴っておいてください。ここからじゃあ届かないんで」
「立派なのが3匹釣れて、一安心だよ。あとはペーだよ」
「はい。山田さん見習って、加とんぼのヨソミで」
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「ぺー、すまん。釣れちゃった」
「でかいじゃないですか」
「そうね。46cm。立派だね」
「モペットのチャートオイカワですか、昨日に引き続き」
「調子いいんだよね、これ。ぺー、操船しろ。オレは寝る」
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「あ〜良く寝た。釣れたの?ぺーは」
「いいえ、まだ」
「山田君は?」
「自分も寝てましたよ」
「あ〜無理もねえな、これじゃあ」
「え、何ですか?」
「ぺーはよ、投げるのに夢中で、うしろ見てねえだろ」
「え!?」
「見てみ。山田君とオレの前」
「あ、3m位ですね」
「だろ。これじゃあ投げるのも大変だし、船絶えず動いているし。エレキ踏むなって言ったろ、追い風だから」
「あ、すいません」
「向きだけ直せばいいんだよ。『じっくりじっくりゆっくりと』って自分で言ってたろ」
「すいません。どっか行っちゃいました」
「うしろのエレキで山田君が調整してたんだけど」
「ええ、諦めましたよ。途中で。ゆるい子だから、しょうがないって」
「ええ!?そこまで言われちゃうんですか…」
「言うよ。何回でも。だけど、普通は3回言われたら直るで」
「あと1回ですね」
「言ったな。それで直らなかったら、船上三角絞めだな」
「ええ、任せてくださいよ」
「キ、キ、来た〜」
「だから、そんなに巻くなって。ばれるから」
「キ、キ、来た〜」
「もういいから。はい、すくいましたよ」
プルプルプル
「おいおい、昨日も釣ってるんだから、
そんなに震えなくてもいいだろ。
貸してみ、外してやるから」
「あ、あ、あ、取れました。シャ、シャ、写真撮ってください」
「またかよ。面倒くせえな、スマホだろ。
ガラケー持ちのオレと山田君に失礼だろ」
「ここを押せば、簡単に撮れますから」
「あん!?これか?」
「あ、それじゃない」
「なんだ、これは。山田君、見てみ。
エロ画像。おめえ、こんなもん撮ってんのか」
「どれどれ。あ〜この痴態は誰かな〜」
「あ、あ、あ、あ、それは…自分じゃないです」
「あそう、じゃ誰かな?」
「あ、あ、あ、あ、あ、社長。早く」
「何?早く早くって言われちゃったの?そういう場面なの?」
「社長、お願いしますよ」
「いくよ」
チロリン
「はかるまでもないな、オレのよりも山田君のよりも負けてる」
「一応、測ってくださいよ」
「40cmだね」
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「来ました、遂に」
「ばらさないでくださいよ、兄ぃ」
「大丈夫」
「良かった」
「パンパンパンと3連荘。
今までの苦労は何だったんでしょうか」
「ええ、それは状況ということで」
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「どうも〜」
「お〜柳沢君、戻ってきたんだ。どうかね、調子は?」
「2人とも釣ってくれました。あとは自分です」
「ここで、下をやってればアタリはあるから」
「よう、エレキは踏むなって言ったろ!」
「ついつい、踏んじゃうんですよ」
「じゃあ、ペダルから足離しておけよ」
「でも…」
「でも、何だよ」
「社長、ペーは上に行きたいんですよ。実績があるから」
「それは過去の話で。今回は下が調子いいだろ。上はナマズと雷魚ばっかじゃん」
「う〜」
「悪かった。好きにやっていいって言ったのはオレだから、好きにやってくれ」
「ウキウキウキ」
「社長、もう終わりにしますか?」
「いや、任せるよ」
「じゃあ終わりで。昨日と同じでバッシャバッシャなんで」
「じゃああげるのも。昨日と同じところにつけて」
「社長、連勝ですね」
「お〜そうであった」
「1cmなんですけどね、自分との差が」
「あれ!?不服なんだ?」
「そんなことはないですよ。悔しいだけで。
それでもペーには勝ってますから」
「アヒャヒャヒャヒャ。明日は勝ちますよ」
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「今日は中華にすっか。成長のあとがあるのか?」
「ええ。期待薄ですけど」
あとがき
「おめでとうございます。連勝ですね」
「いや〜すまんね。皆の衆」
「祝杯いきますか?」
「いやいや、今日も温泉でスピン&スイムだよ」
「アヒャヒャヒャヒャ。またですか」
「しねえよ。心は揺れるけど」
「明日はどうなりますかね?」
「どこでも」
「同じにしましょうよ。アタリはあるわけですし」
「みんなが良ければ、オレは全く異存なしで」
「社長、ダメですね」
「あ、成長のあと?」
「ええ。バーミヤンに相変わらず負けてますよ」
「確かにな」
「明日は、上行きますか?」
「あ、山田君はそうして。オレたちは帰るから」
「あれ!?あ〜3日目でしたね」
「そう。オレは4日目も休みだけど、みんなはそうはいかないから」
「アヒャヒャヒャヒャ。山、須田さんはずっと連休ですからね。勘違いしますよね」
「ぺー。伝票はお前に渡す。全部払え」
「え〜!?」
「さ〜て。メシも食ったし。明日に備えて、風呂入って寝るぞ。みんな早く寝ろよ」
「ウォッホッホッホッホ。それは社長ですよ」
「は〜い」
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