恒例、八郎潟遠征1日目(2014.06.16)

「よう〜皆の衆、そろったかい?全員」
「こんばんわ、社長。完璧ですよ」
「そうだよね、ワイパーいないし」
「ウォッホッホッホッホ。最近はきっちりしてるって、新井さんが言ってましたよ」
「普通だけどね、それが」
「ええ。ええ。その通りですよ」
「よう!ペーヨン君」
「こんばんわ。よろしくお願いします」
「何を?」
「え!?オレは今回、社長と山田さんと一緒の組だって言われてるんですけど」
ボフッ
「う〜いきなりなんですか…山田さん」
「山田じゃあない」
「あ〜そこですか…」
「次は三角絞めいくから。船上三角絞め」
「そうだったね。今回は兄ぃが部長と柳沢君で、キミはこっち組。邪魔すんなよ」
「え〜そんな。行く前から…」
「じゃあ、安達太良まではオレが運転するから、あとは2人で決めてね」
「どうしますか?山須田さん」
「何ぃ?」
「須田さん」
「それは若いもんがするんだよ」
「え〜」
「柳沢君、安達太良までフリーで行くよ」
「わかりました。捕まらないでくださいよ、社長」
「大丈夫。安全運転で行くから」

本日の登場人物

ヤナギ。「2年ぶりですよ」「さらにダメになってるね」「え〜!?」

兄ぃ。「そうそう、年を追うごとに」「ほら〜ね」

部長。「初バス初バス」「そうね、まずは一匹」

ぺー。「邪魔すんなよ」「そんな〜ご指導のほどを」「それは山田君で」

山田君。「釣りますよ」「頼むよ、本当に」

私。「目標、一匹」「いいんですか、それで」「まずは一匹だよ」

「お〜、そこにいるのは、臼井ペラ男さんじゃないですか」
「あはははははは。ここまで来て、言いますか」
「何してんの?」
「何って社長、釣りですよ。ブラックバス」
「たわけ!わかってるよ。何で陸にいるかってことだよ」
「あはははははは。ほら〜言われちゃったじゃないですか、白井さん」
「おう、飯塚君。絶好調だね、51cmだって?」
「ありがとうございます。オレはもういつ帰ってもいいですよ」
「あそうそう、これ持って来たよ。キャスティングどうでしょう。5月王の証」
「ありがとうございます」
「21人も参加があったんで、2100円だよ」
「あれ。いいじゃん。電話しちゃう?」
「昨日したじゃないですか」
「な〜に、ペラ男、ここまで来て、デリちゃったの?」
「聞いてくださいよ、山田先輩」
「先輩じゃあないけど、デリった話、聞きたいね。どうなの、こっちのシステムは?」
「はい。まずですね。コンビニで情報誌買いました」
「まあ基本だね」
「ですよね。で、電話しました。迷いつつ」
「ほう!そんなにあるの?」
「いえ。1軒しかなくて」
「え〜!?たったの1軒なの。それで何で迷うんだよ」
「ですよね。1軒しかないから、電話していいかどうか迷ったわけですね」
「そっちかい」
「で、電話したわけですよ」
「ほう。ほうほう」
「出ましたね。ふくろうに変身」
「続きは?」
「ええ、それがですね。感じはいいんですけど、肝心な女の子が…ですよ」
「何?その指1本はなんだい?」
「はい。一人しかいないんですよ」
「ウォッホッホッホッホ。で、呼んじゃったの?三輪車しちゃったの?」
「しませんよ。そんな逆三輪車なんて。おとなしく寝ました。今日にそなえて」
「残念だね、山田君。試しに呼んでみたらいいんじゃないの?唯一所属の女の子」
「あ〜社長。ここまで来ませんって。途中で待ち合わせですって」
「オレじゃないから。山田君だから」
「社長、そんな馬鹿な話につきあってる場合じゃないです。釣りしないと。雨降ってきたし」
「全くだよ。散々気をもたせやがって。最初の話に戻るけどさ、ここで何してんの?釣りは?」
「はい。急に増水して全くダメなんですよ。昨日と全く違うんですよ」
「何!それを早く言ってくれよ。女の子1人しかいない話を聞かされちゃったってさ」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。すいません。先輩が引っ張るからですよ」
「柳沢君、移動するで。元に戻るで」
「とっとと行きましょう」

「だいぶ時間を無駄にした感はあるけど、行ってみる?」
「ええ、とっとと行きましょう」
「あれ!?」
「どうしました?兄ぃ?」
「エレキ、留めてるネジが水の中に落ちました」
「社長、針金持ってますか?」
「あるよ、柳沢君。何で?」
「フットコンを針金でぐるぐる巻きにしちゃいますから」
「なるほど。上手くいくといいけどね」
「あ〜ダメですね。エンジンだけでやります」
「待て待て、オレのハンドコン持ってけよ。こっちはフットコンだけで充分だし」
「いいですか。じゃあコイツを前につけて、足で蹴っ飛ばしていきますよ」
「そのうち、ペラ男が来るから、マウントごと借りちゃおう。それまで耐えてて。どうせ向こうは帰るし」
「助かります。じゃあまたあとで」

「長かったね。ここまで。やっと釣りだよ」
「ええ、全くですよ。あんなに飛ばして走ったから、予定より全然早く着いたのに」
「朝からいろいろ起こり過ぎだよね」
「ええ、全くですよ。増水したり、雨降ってきたり、ネジ落としたり、極めは女の子1人だったり」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。やっぱりそこなんですね、山須田さん」
ドスッ
「う〜朝から2度目」
「ゆ〜っくりゆ〜っくり行くから、とにかく一匹釣ってくれよ」
「ええ、任せてくださいよ。自分はいきなりヤナとんですから」
「いきなりトンボかい」
「オレもそれでいきます。加とんぼで」
「あ〜いいね。ぺーはさっき51を釣ってる飯塚君に『ゆっくりやった方がいいんですよ』ってお馬鹿な指導してたでしょ」
「あれ!?聞いてました」
「笑ちゃったよ。釣ってもいないヤツが何言ってんだよってさ。じゃあ行くよ」




「部長、釣れた釣れた」

「お!出た」
「あれ?社長。いきなりですか」
「引く引く引く〜」
「そんな遊んでないで、早く寄せてくださいよ」
「いや、相当一生懸命やってるんだけど。引く引く」
「あれ?でか。いっちゃいました?50」




「いや。顔がでかいだけで、ちょっと足りない」
「あら〜残念ですね。47ですね。ルアーは何ですか?」
「モペット、チャートオイカワ。やっぱり効くね、チャートは」

「おっと、また来ちゃった。今度は小さいね」
「30cmです。ルアーは?」
「お〜この日のための川島さんが作ってくれた八郎スペシャル」
「幸先いいじゃないですか」
「また来た〜。でもブラックじゃない」
「ええ。見てましたよ。凄い音してましたから」
「アワセなかったんだけど、勝手に持ってかれちゃった」
「すくいましたよ。雷魚だったんですね」
「あれ!?ぺーはわかんなかったの?普通は音でわかんだろ」
「あ〜だからアワセなかったんですか」
「そうだよ。これやっとくと、びっくりアワセをしなくなるんだよ。
さっきの山田君みたいに。やめて、いきなり。びっくりアワセ」
「ウォッホッホッホ。ほんとにびっくりでしたね。ペー、気をつけろよ」
「社長、雷魚外せますか?」
「おいおい。良く見ろよ。オレはあわしてないし、
バーブレスだから、もう外れてるって」
「ほんとですね。じゃあやさしくサヨウナラ」
バシャッバシャッバシャッ
「アディオス!びっくり野郎って言ってたね」
「言ってませんよ」

「おう、竹馬の友よ」
「こんにちは、どう?」
「バス2、雷魚1.オレだけ」
「いいじゃない、他の2人は?アタリもないの?」
「新井さん、こんにちわ。ソレガシいたの?」
「うるせえんだよ。ヤマダ」
「あれ!?もう相当できあがってる」
「そう、趣味は操船と船上での宴」
「ウォッホッホッホッホ。宴はまだじゃないの?」
「うるさいよ」
「ぺーと須田さんはどうなの?」
「びっくりアワセの連発で。面目ないと」
「オレもです」
「まあ、これからだからね。あと2日あるし。じゃあ帰るから」


「どうよ、後ろ姿。山田君?」
「いいんじゃないですか、宴を楽しんでましたから」
「ほんとのこと、言ってくださいよ。山須田さん」
「そんな、帰る人のことを心配してる場合じゃない。まずは一匹」

「うわ〜。うわ〜。う〜ん」
「社長、寝ませんか?」
「いいの?山田君」
「ええ。休憩は必要ですよ。なあぺー」
「はい、オレもそう思います」



「橋の下で寝るか」

「あ〜良く寝た。寒かったね」
「ええ。結構」
「お〜柳沢君たちも来たことだし、再開するか」
「良かったですよ。マウント借りられて」
「ほんとだね。彼らはここでも魚を釣ってたから、ニッコニッコだったでしょ」
「はい。ウキウキしながら帰っていきましたよ」
「心残りはデリ話?ねえ、山田君」
「そんな話はどうでもいいですよ。まずは一匹。な〜ぺー」
「来た〜!」


「社長、来ました」
「わかってるって。ずっと見てたんだから。
そんなに巻くなよ。ほい、すくったよ」
「すいません」
「巻くなって言ってるのに。トップガイドの下、10cmが魚だよ」
「あ、クラッチ切ったら、バックラッシュしちゃいましたよ」
「社長、捨てちゃっていいですよ、そんなバカなコに釣れる魚は」
「37cmだね」
「嬉しいです。あとは山須田さんの番ですね」
「黙れ!ぺー」
「さっきから、びっくりアワセばっかりなんですよ」
「ぺーに言われるようじゃあ、山田君もヤバイね」
「これからですよ」

「山田さん、風びゅんびゅんになっちゃいましたよ」
「ええ。上がりですか。そろそろ」
「もう10投位だね。今日はいつもと違う風向きなんで、やりずらいでしょ」
「ええ。この風じゃあ、ヤナとんも見せ場がないですよ。もう上がりでいいですよ」
「よし、じゃあ上がろう。うねちゃってるから、別のところからあげるから。捕まっててね」


「撤収〜って、あっちチームはあがっちゃってるよ」

「お疲れ」
「お疲れ様でした」


「本日の勝者は社長です。優勝カップをどうぞ」
「お〜すまんね。モペットさまさまです」

「メシはどうしましょうか?社長」
「久々に鉄人レストランでいいかね?フルコース」
「全然、問題ないですよ。勝者の証」







「サンルラールの鉄人レストラン、ビーフシチューフルコース」
「社長、祝杯はいいんですか?」
「きゅっ〜と生ビールいっちゃいたいけど、
このあと温泉入るからやめておこう」

「いやあ、皆の衆ごちそう様。美味かったね」
「ステーキも旨かったですよ」
「前は、スープがジャガイモの冷たいスープだったんだけど」
「ええ、あれは絶品でしたよ」
「今日のかぼちゃの暖かいスープも」
「ええ、絶品でしたよ」
「両方ともさ」
「ええ。売店で売って欲しいですよ。お土産で」
「なんだよ。みんな山田君にしゃべられちゃったよ」
「ええ、社長に言わせると、とんでもない方向に行っちゃうんで」
「何?電話しちゃう?」
「しませんよ。そういうことは」
「またまた。いいんだよ。こっそりしちゃえば」
「社長、こっそりしてどうするんですか」
「いいじゃない。船積んだボロボロ車で待ち合わせ。ロマンチックじゃない?」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。オレも思いますよ」
「黙れ。ぺー」
「オレと部長は温泉行くけど。みんなはどうすんの?」
「次回で」
「そっか。部長、2人きりだ。どっか行っちゃう?」
「行きませんよ。温泉だけです」

あとがき
「遅かったですね、社長」
「だよね。ちょっとした事件があったんだよ」
「あ、気になるコが見つかって、よろしく〜ですか?」
「何だ?ぺー。よろしく哀愁デートってか〜」
「何すか、それ?」
「社長、コイツに言っても無駄ですよ。そんな話は。何してたんですか?」
「あ〜実はさ、温泉が肌に合っちゃって。疲れが軽くなっちゃったわけよ」
「ええ。で、デリちゃった?」
「いやいや、そこまでは軽くなんなかった。で、サウナ入ったわけだ。部長には『先帰ってて』言ってさ」
「はい。自分はそんなんで先に帰っちゃいました」
「サウナ出て、外で涼んでたわけよ。こりゃあ明日釣れちゃうななんて思いつつ」
「凄い単純ですね」
「あ〜加藤ペーヨン君、キミに言われたくないよ。汗を流すべく、中に戻ったわけだ」
「なるほど」
「誰もいないんだよ。風呂場に」
「やったじゃないですか?」
「だろ」
「そこで、しちゃったんですか?」
「何を?」
「いや、誰かいたのか、呼んだのかなと」
「たわけ。それは風呂が違うだろ。誰もいねえから、スピン&スイムだよ」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。まるで子どもですね」
「すっきりしたんで、ジャグジーでくつろいでいたわけさ、そしたら、サウナのドアが開けっぱなしなのを見つけたわけよ」
「はい〜」
「全く。悪いのがいるね、な〜んて思ってた矢先に、服来たおじさんが来て『お客さん、終わりなんですけど』って」
「え〜!?こりゃあ失敬。すぐ帰るよ」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。まるで子どもですね」
「だけさ、まだ22時だよ。って思わない?」
「まあ、そうですけど。場所が場所ですからね」
「オレ達が入ったの21時20分位だから、『お客さん22時までですよ』って言ってくれよ」
「確かに」
「出てくりゃあ、雨だしさ。傘持った部長の出迎えがあったから、良かったけどさ」
「そんなことがあったんですか。じゃあ寝ますから」
「あれ!?そうなの。じゃあもう一回シャワー浴びてくるよ。汗引かないうちに服着ちゃったから、ベトベトでしょうがない」
「明日3時起きですから、社長もとっとと寝てください」
「は〜い」


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