キャスティング、どうでしょう 頂きます(2014.05.22)

「こんにちわ」
「いらっしゃいませ。エンドゥさんじゃないですか」
「はい。ちょっと時間が取れたんで、寄りました」
「さっきまで栄ちゃんもいましたよ」
「早川さんとは週末ずっと一緒でした」
「いい釣りできたようで、なによりでしたね」
「はい。で、勢いのまま、キャスティングです」
「なるほど。あとから部長も来ますから、一緒にどうですか?」
「はい、頑張ります」
「今日はわっしょい野郎も来ませんから」
「あ、須田さんですか」
「はい、本名わっしょい山田は明日来るそうです」
「わっしょいですか、いいですね。あれ!?キャスティングは?」
「はい、今月分は打ち止めです」
「あはははははは。先月は金井君にやられちゃったんで、今月はいけそうです」
「そうですね。ただ、夜は厳しいですよ。ねえ、部長」
「いえ。練習してきましたから、完璧です」
「あそう。じゃあ行ってみる?」

本日の登場人物

エンドゥさん。「一発入れれば、勝てるかと、夜来ました」「先月やられちゃいましたからね」

部長。「先月はパスして今月に賭けてます」「おいおい、それほどのものじゃあないだろう」

「うわ〜。昼間とは全然違いますね」
「あれ!?立っていきますか?」
「はい。じゃあ行きます」
「どうぞ〜」
「見えない…」
「はい、キャスティングプラグでは無理かと思います」
「この辺ですか?」
「もうちょっとですね」
「お!」
「惜しい。だんだん近づいてきた」
「あ〜」
「お疲れ様でした〜。バケツのふちにあたりましたけどね。残念でした」
「はい、じゃあ部長」


「夜光塗料塗って来ました」
「全然光ってねえけど」
「ライトが足りませんか」
「いやいや塗りが薄いんだよ。ではどうぞ」
「行きます」
「全然足りません」
「まだまだ」
「飛び過ぎです」
「全く見えない」
「まあ勘で」
「う〜」
「あ〜」
「あ〜」
「ご苦労様でした。また来月来てください。夜光塗料いっぱい塗って」


あとがき
「こんなに難しいとは思いませんでした、夜が」
「なんと言っても、ルアーが見えないからね」
「はい、そう思いました。超夜光にしてきます」
「ほんとですね。僕のキャスティングプラグなんか全くですよ」
「キツイと思いますよ。あの小ささじゃあ」
「やっぱりでかいプラグに夜光塗料ですか」
「はい。オレのはスーパーグローカラーに、ドブ漬けしちゃいましたから」
「そこまでですか」
「はい、そこまでしても入ってません」
「もっと練習してきます」
「今は釣りに行ってください。おヒマなときにまた来て頂ければ」
「はい。夜きます」
「お待ちしておりますよ、みなさ〜ん。チャンス拡大中」


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