第7回水面狂会チャリティ親睦会(2013.10.14)

「ミナサン、ごきげんよう」
「何ですか?いきなり。しかもノッケから。『ヤナギ、頼むぞ!』って、社長から言われてるのに」
「今年もこの日がやってまいりました。ミナサン、こんにちは」
「アレ〜無視〜!山田さぁん、長いですよシャベリ」
「ウォッホッホッホッ、須田です。改めまして、ミナサン、ごきげんよう。そしてこんにちは」
「あぁーまだなわけ。ハイハイ、コンニチハ」
「返事は1回でね、義弟よ。さて、早いですねミナサン1年は」
「ハイ、早い、早い。で?」
「今年は記念となる10回目ですね、ミナサン」
「あっ!それは正解。社長がボケて去年言ってた」
記念なので、盛大に!って、大下さんからも言われてますから」
「そうなの!?聞いて無いんだけど」
「そりゃそうですよ。山田さんは単なる乱入者ですから」
「『隊長はヤナギと、コソコソ改めドウドウ金井だ』って社長がボケずに言ってましたから」
「ウォッホッホッホッ、イイね!『ドウドウ金井君』」
「だからぁ、もう邪魔しないの!え〜記念ではありますが、何ら変わりはありません。会費は2000円で、お楽しみの給食と狂会キャップ。そして一部を義捐金に、ですよ」
「あ〜、マイッタコォ〜ルとライフジャケットもね。ミナサンお忘れなく」
「オォ、今年はしっかり言えたじゃないですかぁ、山田さぁん。変だけど」
「あ〜もうひとつ。しおりもね、大事だから、忘れずにね」
「サスガ。流れ石、山田さん。気付きましたねぇ。そして今年もスペシャルゲストの方々にご足労頂きましたぁ〜!ダグワークスの川島さん」
パチパチパチ〜
「イヨー!身長10cm売ってくれ〜」
「社長、無理ですよ」
「パーマネントヴァケーションの松田さん」
パチパチパチ〜
「イヨー!クールなベースマン、オレもやりて〜」
「社長の指では、三味線ですね」
「バスカヴィルの杉森さん」
パチパチパチ〜
「イヨー!フルマラソンもイケる、そのスタミナ分けてくれ〜」
「社長は十分ありますよ」
「そして、バドアンドジョーイ藤田さん」
パチパチパチ〜
「イヨー!重鎮。カリスマ。御大、めでたく還暦!」
「社長もすぐですよ、還暦が」
「………」
「ククククク。ハイ、で、困り事は雑用隊長の社長まで、ドシドシ言って下さい」
「ミナサン、ケガ無く、事故無く、元気良く、楽しくまいりましょう」


「おはよう、柳澤君」
「あ、早かったですね。おはようございます。御大、ごぶさたしてます」
「年に1回だからね。今日は優勝を狙っているから。ね、西牧の旦那」
「ごぶさたしております」
「大丈夫なの?ガイドの方は。全然釣りしてないけどって聞いてるけど」
「ええ。まあ。その辺はセンスでカバーしますから、任せてください」
「社長、既に3艇出ているんですけど…」
「えっ!真っ暗だよ。どの車?」
「これとあれとそれです」
「は〜。1台はカヤックだな。あっちの都内ナンバーは先週もいたね。来週は釣り大会があるから、やめた方がいいですよって言っておいたのに」
「それで早く来たんですか」
「かな。早いたって早すぎるよ。真っ暗だもんな。危ないよな。じゃあこっちも始めるかい?」
「そうしますか」

第一部 水面狂会杯
準備篇
午前5時20分、集合。

「おはようございます。寒過ぎる…」

♪ピーヒョロヒョロロ♪
「はい、出船順のくじ引きしま〜す。強運はだれかな〜。金井さん、用意はいいですか?」

午前6時00分、大会開始。


1番、大下さん、荒井さん組。

2番、稲村さん、松田さん、ワイパー矢嶋組。

3番、旦那西牧、藤田御大組。

4番、ミート君、山田君組。

5番、関根さん、まる公荒井さん組。

6番、飯塚さん、ヤナギ組。

7番、ドウドウ金井さん、フミ斉藤さん組。

8番、倉持さん、松田さん組。

9番、杉森さん、野口さん組。

10番、部長、矢島兄ぃ組。

11番、内海さん、古宮先輩組。

12番、ペーヨン、矢野君、笠原君組。

13番、井野君、真空佐藤さん組。

14番、箭竹さん、川島さん組。

15番、エドウィン新井さん、エンドゥ〜さん組。

16番、うすっぺら白井さん、早川さん組。

「ペラ男君、最後の出船なんだ?」
「は〜い。最後に残ったくじ貰ったら、最下位でした」
「暑いっしょ?」
「はい、朝の寒さが嘘みたいです。汗だくですよ」
「だよね。終わりの方はつらいんだよ。全員の船を手伝わなきゃならないから」
「はい〜。川島さんなんか、もう手がしびれてるって言ってました」
「だろうね。普段こんなことは、やらないだろうからね」
「オレもやばいっすよ」
「何で?」
「何でって…社長。ヘロヘロですよ。もう」
「そういやあ、栄ちゃんなんか、凄い無口になっちゃったよ」
「はっきり言ってもう無理です。社長の船に乗ったときみたいです」
「いやいやいや。それはキャスティングだろ。今日のは肉体労働ね。一流営業マンにはツライね」
「新井さんとか箭竹さんは平気なんですかね?」
「平気…じゃないだろう。どうなの?新井さん」
「手袋破けちゃったよ。朝もらったヤツ」
「おっと。栄ちゃん、クレーム来たよ」
「いやあ、この過酷の労働ではいたしかないかなと」
「だってよ。予備があるから、それやるよ」
「そう。悪いね。2、3個頂戴よ」
「おう、順番来たよ。ペラ男君」
「やっとですね。誰もいなくなっちゃって淋しいですよ。朝あんなにいたのに」
「おいおいおい。俺なんかもっと淋しいよ。昼間まで」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。そうでした」
「じゃあ、いってらっしゃい」

「よ〜う。ペラ男君、もう戻って来ちゃったの?」
「は〜い、上れないんで下りてきました」
「釣れた?」
「いえ。ノーバイです」
「栄ちゃんは?」
「修行中です」
「今日もですか。大変だね、みんな」
「他の人はどうなんですかね?」
「ダメみたいね」
「もう一流し行ってきます」

「あれ、倉持さん。早いですね」
「はい。諦めました」
「暑いしね、相当厳しかったみたいですね」
「はい、かなり。期待していたんですけど、残念です」
「あ〜。みんなもそうみたいですよ。続々と帰ってきますよ」
「渋滞しちゃいますね、ここ」
「こんなにいっぺんに帰ってくるとは思わなかった。人がいっぱいいるんで、船に積んだまま運んじゃいましょう」

ワッセワッセ。ヨイショヨイショ。

「全員来たかな?柳澤君」
「はい。全員無事帰着です」
「じゃあメシにすっか。腹減ったよ」

給食タイム篇

「社長、給食なんですけど、何か仕掛けはありますか?」
「あるよ。みなさん、せーので開けるから、まだ食べないでください」
「いやいやいや、社長。透明なフタで中身が丸見えですけど」
「そう、丸見え。でも、ちょっと見にはわからない。みんな行き渡ったかな?」
「お〜い」
「は〜い」
「じゃあ、開けてください。で、よ〜く見ると、おかずが足りない人がいます」
「…」
「あ!オレのは鮭がない」
「おめでとうございます。杉森さん。お弁当で大アタリ賞はこれです」

「ありがとうございます。買おうと思っていた日用品いっぱいで嬉しいです」
「他にも奥さんが喜ばれそうなものが入ってますから、楽しみにしてください」

「じゃあ、オレらもメシ食うべ」
「1個しかないですけど」
「そんなはずねえよ。40個頼んだんだから。どっかにあんだろ」
「いや、ないですよ。社長、数えました?」
「うんにゃ。数えてはいないけど。お母さん、これで全部ですって言ったから、『はい』って来ちゃったよ」
「困りますね。雑用隊長がこれでは…」
「オレ達、メシ抜き?」
「そうなりますか」
「誰の分がないんだい?」
「自分と金井さんとぺー、社長は当然ですね」
「ワイパーは?」
「1個だけあるんですよ」
「じゃあ、家から持ってきたパンとおにぎりがあるから。ワイパーの弁当のおかずをつまみながら、食おう」
「アヒャヒャヒャヒャ。矢嶋君はご飯だけですか?」
「あ、大丈夫です。自分もおにぎりが大量に残っているんで、みんなで食べましょう」
「ぺーはこれか?アンパン」
「はい。2個食います。金井さんは?」
「そっちのパンプキンパイみたいなヤツ食べる」
「じゃあ、オレとヤナギでおにぎり全部食べちゃおう」
「ちょっと淋しいですね」
「いや、かなり淋しいよ。くじに参加もできてないし」
「まさかね。足りないとは」
「ほんとだよ。帰りに苦情か」
「いや。食べたあとじゃあ、遅いでしょ」
「それもそうだ。すまんね、代わりにこれをメシにしてくれよ。4人分あるから」
「あ、チーズガーデンのチーズケーキじゃないですか」
「メシにしては重いですよね?」
「金井君、持って帰って、2人でいちゃいちゃ食ってくれよ」
「社長、金井さんの分はオレが持って帰りますから」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ」

「食べながら、富くじを選んでくださいな」
「くじ引きの方法を変えたの?」
「でへへへへ」

「大吉?」
「そう。外れくじなし」
「凄ぇ〜大吉祭りだ」

「みなさ〜ん、盛り上がってますかぁ〜?」
「お〜」
「大いに結構です。ここで、遠路はるばるからお越しの藤田御大に、プレゼントがあります」
「ナニナニ、社長?」
「御大、焦らないでください。喜んで頂ける品と確信していますので」
「あそう。ちょっと怖いね。前が前だからね…」
「いえいえ。今度の品は家宝になりますから。では、まず、10回もご足労頂きましてありがとうございます。水面狂会一堂より、感謝状です」


「はい、これです。ありがとうございます」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ」
「心のこもった小さな小さな感謝状だね」

「ですね。続いて、御大めでたく還暦ということで、こちらでございます。赤いダウンベスト」

「お、いいじゃない。サイズもぴったりだよ」
「でしょ。コロンビアのお店に行ったら、
店員さんに御大そっくりな体型の人がいて」
「そんな人いたの?」
「ええ。体型がですよ。で、頼みがあるんだけど、
モデルやってくれとお願いしたわけですよ」
「な〜るほど。それでぴったりなんだ。嬉しいな〜。
これからの時期、ちょうどいいよ」
「でしょ。まだありますから。
いよいよ、家宝の出番です。
スペシャルプレゼンターは山田君です」
「山田さん、どうぞ!」
「あ〜藤田さん、長きに亘りありがとうございます。
また還暦を迎えられたとのことでめでたいですね。
ウォッホッホッホッホ」
「ウォッホッホッホッホじゃないよ。
君が出てきたってことは嫌な予感がするよ」

「これです。BJレッド・タイガーマスクです」
「ヤ・マ・ダ!やっぱりそうか」
「御大、そうおっしゃらず、是非かぶってください」
「まあ、社長に言われちゃあ、しょうがないな」
「お、いいじゃないですか」
「ウォッホッホッホッホ。お似合いですよ、藤田さん」
「ヤ・マ・ダ!貴様、覚えてろよ」
「いや〜盛り上がりましたね〜御大ならではですね。
みなさん盛大な拍手〜」
パチパチパチパチ〜

表彰式篇
「柳澤君、だいぶ厳しかったみたいだね?」
「ええ。ほとんどの人がノーバイですよ」
「何人釣れたんだい?」
「2人は確認してます」
「なんだって!?ということは」
「ええ、可能性がありますよ、社長」
「では、みなさ〜ん、表彰式の始まりで〜す。こんな厳しい中、釣ってきた人がいました」
パチパチパチパチ〜

♪ピーヒョロヒョロロ♪
「今回の勝者は、関根さんです。
サイズは、34cm」
パチパチパチパチ
「勝利者インタビューはないの?ヤナギ」
「え、時間の都合で。じゃあ、ウィニングルアーだけ教えてください」
「へドンのマグナムタイガーで釣りました」
「おめでとうございます」

「2位は1cmに泣いた矢島兄ぃ。33cmです」
「く〜。1cmかぁ…魚持ってぶん回せばよかった」
「ルアーは?」
「はい、ミロのダブルスイッシャーです。社長の秘策を真似してみました」
「そうですね。人が釣れないときに釣るという社長は、
変なことばっかりしてますから、うってつけの策ですね。
おめでとうございますっていうか1cmは残念ですね」
「いえ、充分です」
「謙虚な兄ぃに拍手〜」
パチパチパチパチ
「以上、表彰式でした。続いて」
「おいおいおい、オレは?」
「2人しか釣ってないと思って、3位以下の賞品はばらして、くじ引きの方に回しました」
「マジで…あのさ、僅か30mの間を行ったり来たりしてやっと釣った1匹なんだよ。
ある意味オレが優勝だろうと言っても過言ではないだろう。どうだね?」
「はいはい。小さいのを釣らしたら、狂会随一ですね。
みなさ〜ん、社長が15cm釣りました。
モペットだそうです」

「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ。
社長らしいですね」

皆さんお待ちかねの抽選会篇
♪ピーヒョロヒョロロ♪
「ノーフィッシュ軍団のみなさん、お待たせしました。もちろん釣った方もですが。いつも通り、御大が番号を引きますから、配ってあるしおりの番号の景品が本日の賞品です。 強運は誰かな。最後に引かれた人が本日の栄えある敗者です」


1番くじは関根さん。

2番くじはオレ、ヤナギ。

3番くじはガオガオ宇佐美さん。代理はパーマネントバケーションの松田さん

4番くじはエドウィン新井さん。

5番くじは西牧さん。

6番くじは飯塚さん。

7番くじは真空佐藤さん。

8番くじはミート相沢さん。

9番くじは松田さん。

10番くじはソレガシさん。代理は社長で。

11番くじはワイパー矢嶋君。

12番くじは荒井さん。

13番くじはまる公荒井さん。

14番くじは杉森さん。

15番くじは笠原君。

16番くじは早川さん。

17番くじは稲村さん。

18番くじは倉持さん。

19番くじは内海さん。

20番くじはフミ斉藤さん。

21番くじは古宮先輩。代理は箭竹さん。

22番くじはエンドゥ〜さん。

23番くじは箭竹さん。

24番くじは井野さん。

25番くじはドウドウ金井さん。

「残るは12人。何か身内が多くね?大下さん」
「まあ全員身内ですよ、社長」
「そうなんだけどさ。そういう意味じゃなくて、主催者系というか下働き系とい意味だよ」
「確かに。過去の歴代の敗者が揃ってるし」
「だよね。矢野君だって、勝者でありながら去年は危うく敗者」
「さて。どうなりますかね」


26番くじは大下さん。「あ〜脱落」

27番くじは野口さん。「自分もです。でも良かったです。五代目なんで」

28番くじは部長。「それを言ったら、部長もだよね」

29番くじは加藤ペーヨン。「敗者の竿欲しかった〜」

30番くじは社長。「あ〜あ、呼ばれちゃった。しおりが30番で、呼ばれたのが30番。偶然なんだけどね」

31番くじは御大藤田さん。「よかった。ありがとう。大下君引いてくれて」「ちぇっ。つまんないの」

32番くじは矢島兄ぃ。「危なかったです。2位の賞品で充分です」

33番くじは矢野君。「今年もぎりぎりっすよ」「釣りもスノーボードもいかねえからだよ」

34番くじはパーマネントバケーションの松田さん。「良かった…」

35番くじはうすっぺらい白井さん。「あ、残念だな」「ほんとに残念」

「残るは2人だよ、大下さん」
「そうなんですよ。ナント山田君がまだ残ってるんですよ」
「凄ぇ!連覇?」
「ですよ。ここまで来たら、山田君か?」
「あ〜そうだね。川島君、かなり顔がひきつってるもの」


36番くじは川島君。
「良かった。ほんと良かった」
「そうだね。キャラクター的に」

♪ピーヒョロヒョロロ♪
「みなさ〜ん、ご覧のとおり、栄えある敗者は山田君に決定です」
パチパチパチパチパチ〜
「しかも、去年に引き続き、連覇という快挙」
「ええ、自分でもびっくりですよ。ありがとうございま〜す」
「耐えがたきを耐えた千何百日のプー生活、見事」
「プーには見えないけどね」
「そう言う話は、ここでしなくてもいいじゃないですか」
「社長、背中に6代目に引き続き、7代目山田君って書いてください。
永世敗者も入れたらどうですか」
「黙れ!ぺー」

「すみません。後だしになってしまいました」
「お〜。じゃあ、杉森さんと川島君の大抽選会しよう」
「あ、これもお願いします」
「大吉も。いいねえ」
「じゃあ、さくさくと」
「これじゃあ談合したみたいじゃん」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ」


第二部 キャスティング大会
♪ピーヒョロヒョロロ♪
「今回は的までの距離は9mです。入りそうですね。皆さん。
練習2投。本番は3投して数多く入れた人が勝ち。は去年と同じです」
「社長、何で9mにしたんですか?」
「クレームがあったんだよ。遠いって」
「え〜!?近過ぎないですか?」
「近いよ。オレが決めたのは12mだから」
「それもどうかと思いますね」
「で、仕方なしに去年までは10m」
「ベストでしたよね」
「まあ誰かとは言わないけど、わかるだろ。クレーマーは」
「ええ。わかりますよ。王様ですよね」
「そう。王様。何の王様だかね。まあ頑張ってよ。柳澤君」
「ええ。社長も。左でお願いしますよ」
「いや。右で勝ちにいく」

予選中
♪ピーヒョロヒョロロ♪
「1投入れた方は11人。箭竹さん、俺ヤナギ。部長、矢島兄ぃ、関根さん、まる公荒井さん、エンドゥ〜さん、真空佐藤さん、稲村さん、金井さん、社長。早速本戦をやります」

「本戦を勝ち残ったのは、
エンドゥ〜さん、金井さん、社長です。
3人で決勝戦やりま〜す」
「今日のミミはのってますよ、社長。練習の2投、どっちも入れましたから」
「まったくな。釣りもいってないのにな。元々一番うまいしな。強敵だね」
「社長は左ですか?」
「ヤナギも言ってたよ、左でやれって。でも今日は勝ちに行くから、右でいく」
「じゃあ、ダメですね。力みまくりで」

「社長、ミミ本番で2発入れましたよ」
「凄ぇ。エンドゥ〜さんは?」
「ダメだったですね。プレッシャーですかね」
「まあ〜なるよね。プレッシャーには」
「社長、一人ですけどいいですか?みんな見てますけど」
「任せなよ。3発入れちゃうから」

♪ピーヒョロヒョロロ♪
「キャスティング王は、ドウドウ金井さん」
「練習も併せて、トータルで6回も入れるとは。凄え」
「社長は予想通りでしたね」
「何が、ヤナギ。1発入れたろ」
「いえいえいえいえ。左でやれば3発いけたかも」
「悔しいね。でも相手が金井君じゃあ、それもしょうがない。
去年のまる公に比べりゃあ全然気が楽だよ」
「淋しい言い訳ですね」
「言い訳ってそんなもんだろ」

記念撮影篇

♪ピーヒョロヒョロロ♪
「最後に記念撮影しま〜す。
御大はBJレッドタイガーに変身してください」
「え〜!そうなの?社長」
「当然じゃないですか。みんなのお祝いですから。記念ですよ」
「ぶつぶつぶつ !ヤマダ!何しれっとしてんの。ガウンと帽子は?」
「え!」
「え!じゃないよ。正装して僕の隣に来るの!」

〆篇

♪ピーヒョロヒョロロ♪
「今年も無事終了で〜す。みなさんのご協力に感謝しま〜す。 最後になりましたが、毎年遠方よりお越し願っています、藤田御大。川島さん、杉森さん、松田さん、さらに景品提供のワイルドダンサーの若林さんに盛大な拍手〜」
パチパチパチパチ〜
「じゃあみなさん、気をつけてお帰りくださ〜い。無事、記念大会もこれにて終了で〜す。来年は1回お休みです。シーズンはこれからですから、残りを大いに楽しんでください」

おまけ篇

勝者の証と敗者の証。
「社長、勝者の証と敗者の証を並べると差が良くわかりますね」
「そうなんだよ。ぱっと見だと良くできてるように見える。でも、良く見ると…いいだろ」
「ええ、同じレインボーでも、勝者は24金箔仕上げ、敗者はただの金色でしかもマジックペン仕上げ。最高ですよ」
「やっぱ、旦那の鯉のぼりは見事だよ」
「そうですね。最後のせいか、ずいぶん気合を入れて全部やってくれたんですね」
「チッチッチッチ!ヤナギ、違うよ。金箔貼ったのはオレだし、ハンドル塗ったのは大下さんだよ」
「え!じゃあ旦那がやったのは、鯉のぼりと巻き?」
「そうだよ。ここまでやったから頼むよって、お願いしたわけ」
「あ〜だいたいわかりますよ。『そこまで言うんじゃあ、仕方ないですよね〜』的な」
「それ。王様だからね」

勝者の証と敗者の証その2。
「社長、勝者の証は格好いいですね」
「だろ。大下さんの見立てだから。今年は刺繍と思わせぶりなメッセージが印刷されてるんだよ」
「参加賞の方もしみじみと見ないと、差がわからないから格好いいですよ」
「これも大下さんの見立てだから」
「それに引き換え、この敗者帽子、ヒドイですね」
「おいおい、去年も一緒だよ」
「山田君、ペアで2セット。素晴らしい」

参加賞
「これまた力作ですよね、社長」
「今年もね、栄ちゃんが探してくれたんだよ
『最後なんで立派なヤツにしましょう』って」
「これはいいですよ。革とメッシュですから。仕事でも使えるし」
「そう!余分にあるから持ってく?」
「是非。オレンジにみどりの印刷が栄えますよ」

あとがき
「終わりましたね、下働きのみなさん」
「いや〜いろいろあったけど、良かったんじゃねえの。ねえ金井君」
「はい。弁当がなかったのは、びっくりしましたけど」
「全くだよな。みんなは全然気づいてなかったみたいだけど」
「その辺は下働きの宿命ですよね」
「かもね。これで一区切り。充電だね、ヤナギ」
「いやぁ〜御大も言ってましたよ『次は社長が還暦だから、覚えてろよ、ヤマダ!』って。3年後ってことですかね?次は」
「そうね。タイミングとしては。何かないとやりにくいでしょ」
「いやいや。折角盛り上がったんだから、前祝いということで」
「え!来年?」
「いいんじゃないですか?」
「まあ選択肢としては、ないわけじゃあないけど。やんねえだろ?大下さん」
「やんねえ。最後だからって、ビルダーみんなさんにも無理をお願いしたわけだから。1年は休む」
「そうだよ。しおりにも書いてあったろ。充電って」
「いやあ、あれは思わせぶりですよ」
「思わせぶりは山田君が言っただけで、オレじゃないから」
「そうですか。じゃあ、みんなでじっくり充電しますか」
「うん。シーズン真っ只中だからね」
「にしちゃあ、厳しかったですよ。今日は」
「みたいね。台風に一番いいときをやられちゃったから」
「そうなんすよ。台風行ったら、川も終わったって感じになってますよ」
「雨男が多過ぎたんだよね。オレ、栄ちゃん、ペラ男。どうしょうもないね」
「ほんとですよ。次は3人とも陸っぱりですね。別の日に」
「おいおい、追放かよ」
「あ、晴れ男のソレガシがいなかったからですよ」
「そう。腰痛でうなってるってよ」
「あ〜それでミート君が提供してくれたビール、みんなあげちゃったんですね」
「そう。回復前祝い」
「なるほど。悪化しますね」
「大丈夫だよ。ルアーもいっぱいあるから」
「あははははははは。ルアー見て、他の景品見て喜んで、またビール飲んじゃいますよ」
「大丈夫。飲んでる間は痛いの忘れちゃうから」
「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ。完全に悪化しますね」
「どうもね〜腰痛というのはトキが治してくれるらしいよ。飲んでじっくり休む。完璧だよ」
「社長もやってましたよね。ぎっくり腰」
「オレのはぎっくりだから。でももう6、7年やってないよ」
「努力の賜物ですか」
「そうです。すべてはそこです。やれって言っても、みんなやらないから」
「普通の人はやらないですよ」
「そんなことはないよ。柔軟体操だよ。継続が力だよ」
「まあそうですね。で、ぼちぼち帰りましょうよ」
「お!お疲れ〜、下働き軍団」
「お疲れ様でした〜」

追伸
「社長、行ってきてくれました?義援金」
「すまん。まだ行ってない。至急行ってくるから」
「ダメですよ。板なんか買っちゃあ」
「そんなに残ってねえよ」
「大丈夫ですよ。冗談ですから。社長が足しているのをみんな知ってますから」
「ちょっとね」
「じゃあお願いしますよ」

「柳澤君、行ってきたよ」
「あ、義援金ですか」
「それ。通信欄に『ブラックバス釣り大会で有志一同より。ブラックバスは害魚ではありません』って書いてやったよ」
「マジですか。事実ですからね」
「でも、結局消したんだよ」
「消すことないでしょ」
「まあ、丸く行こうかと」
「らしくないですね」
「そうなんだよ。ちょっと後悔してるんだよ」
「じゃあ、次回で」
「そうだね。3年後?」
「いやぁ〜もっと早くなるんじゃないですかね」
「まあ、その辺は任せるよ。オレは警備員だし」
「あははははは。次回もですよ」
「いいんだけどさ。陸っぱりにハンデくれよ」
「いやいや。2回も釣ってるんですから、あげられません」
「やっぱダメか。今から秘策でも練るか」
「今から考えてたら、訳わかんなくなっちゃいますよ。では、みなさん次回をお楽しみに〜」


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