復帰 in 鬼牧川(2013.08.26)

「こんにちわ。社長、お土産ありがとうございました」
「いっらっさい。山田さん。無事今年2度目の奴隷旅行も終わったんで、ほっとしてるよ」
「いや、ほっとしている場合じゃないですよ。もう1ヶ月切りましたから」
「あ〜親睦会?」
「そうです。のんびりしてられないですよ。10回目ですから、盛大にいかないとね。うぉっほっほっほっほ」
「は〜。いいね、お時間がある方は」
「ときに月曜日は、栄ちゃんと3人ですか?」
「の予定ね」
「じゃあ、いつもの時間に来ますから。釣りますよ。うぉっほっほっほっほ」

「大下です。月曜日乗れますか?」
「いや、3人なんで、船持ってきてくれれば、2×2で」
「了解しました。ヤナギに借りてきます」
「現場空いちゃったの?」
「いや。段取り良く進んで、早く終わりました」
「そりゃあ結構」
「じゃあ、いつも通り来ますから、よろしくお願いします」

本日の登場人物

山田君。「久々ですよ、釣りは」「あ〜3週間ぶりかい」

大下さん。「ごぶさたです。今日は釣りたいです」

栄ちゃん。「やっと休めました〜」「良かったね〜」

私。「みんな熱中症に注意してくれよ」「確かに。社長のペースではなく、マイペースで行きますから」「おいおい、オレは皆に合わしてるよ」

「あれ!?大下さん、どうしたんですか?」
「やあ、山田君。乱入だよ」
「誰と乗るんですか?」
「誰って、社長と乗るわけにはいかないだろ」
「何でですか?」
「え〜!?フットコン操船できるの?」
「あれ!?そうでした」
「でしょう。よって、君とだよ」
「うぉっほっほっほ。なるほど、良くわかりました。栄ちゃんと社長ですね」
「うぉっほっほっほ。面倒くさいヤツですね、君は。一瞬で判れよ」
「社長、先に上行っていいですか?」
「あ、その方がいいよ。あとからのんびり上っていくから」
「じゃあ、お先に」

「栄ちゃん、久々だね。同船するの」
「はい、やっとですよ。営業成績抜群なのに」
「いいじゃない。忙しいんだったら」
「ええ。でもたまには息抜きが」
「だね。今日はいいと思うよ。大して濁りもなく、水量も多くなくて。おっ!出た」
「もうですか?」
「もう。牛」
「そういうのはいいですから」
「さみしいだろ。親爺ギャグないと」
「さみしくない。それよりルアー何ですか?」
「久々、ファイブオーのビッグラッシュウォーカー」
「へ〜」
「あ、知らねえんだ。お!また出た」
「またですか…」
「でも、のらず」
「う〜ん、どうしよう?」
「得意のザッパー付けてさ、あっちやってみるべ。オレはおにぎり食うから。モムモム」

ゴキュゴキュ。モムモム。ゴキュ。
「社長、まだ食べてるんですか?」
「う〜ん!?うん。5個目。妙に腹空いちゃったんだよね」
「だからって。まだ6時半ですけど」
「ちょっと涼しいから食欲がね。あれ!?何?釣ったの?」
「ふん!ふん!!」
「おい、そんなに焦るなよ。山田君じゃないんだから」



「ありがとうございます」
「網、要らなかったね」
「いえ。必要です。サイズは関係ないです。
28cmですけど、嬉しいです」
「ザッパー強しだね」


「う〜ん。反応ないね。ヤバイな。8時までに釣らないと」
「何でですか?」
「暑くてやってられないし、当然魚もそうなる」
「8時でやめちゃうんですか?」
「やめはしないけど、反応はないと思う。よし、ここでUターンして上ろう」
「わかりました。石あげま〜す」

「ちょっと良さげじゃない?えい!」
チャポ。シャカシャカ、ジョロジョロ。ザバッ〜
「フン!来たよ〜」




「利根スプラッシュ。チャート自分塗り。
結構引いたのにね…」
「社長、31cmです」
「変だな」


「おう!ナイスキャストにバイトあったよ」
「はい、全部見ちゃいました」




「網要らないから」
「あ、同じ位ですか?自分のと」
「そうね、28cm。でも、嬉しい」
「利根スプラッシュ絶好調ですね」
「去年は全然釣れなかったんだよ。どこ行っても」
「魚入れ替わったんですかね」
「だといいね」


「あ、山田君だ。もしもし。え〜ノーバイト?は〜お気の毒。こっちは2人とも釣れて、2度目の昼寝中だよ。はい、頑張って」
「須田さんですか?釣れてないんですか?」
「だってさ。こっちはそこそこアタリあったから、てっきり釣れてると思ったよね」
「はい、社長に至っては、アタリ9回もありましたよ」
「ね〜。じゃあ、13時も過ぎたことだし、午後の部いってみるか」
「はい。水も澄んできました」
「お!一投目から出た。引く〜。あれ!?」
「どうしました?」
「潜られて、木化けした」
「付いてないですか?バス」
「根っこだけだね。バーブレスだから、すぐ外れちゃうよ」
「10発目ですよ」
「ね〜。今日は気持ち涼しいし、水も澄みつつあるから、調子いいのかもね。人もいないし」
「はい、楽しみです」

「15時半だけど、一向に2人が下りてこないよ」
「ほんとですね」
「電話してみっか。もしもし、山田君?帰るよ。え!?急いで下りる?」
「どこにいるんですか?」
「ここから800m位上流のところ」
「あ〜小さく見えますよ」
「こっちも投げながら、下りるか」


あとがき
「すみませんでした…」
「お疲れ様。頑張っちゃったね」
「はい、久々なんで熱くなっちゃいました」
「で、どうだったの?」
「は〜。オレが3発出てノラズ。山田君がノーバイ」
「参りましたよ。社長」
「うぉっほっほっほ。人柄ですね」
「社長、それは違いますよ」
「さて、早上がりして親睦会の打ち合わせというのは、どうするかね?」
「まずは、コンビニ行ってゴミ捨てて、サブでじっくり考えましょうよ」
「え〜!?メシ食ったら、帰っちゃうだろ」
「それはそれでアリです。そのときはまた次回に打ち合わせということで」
「お!勝者、オレ?」
「はい、31cmで社長です」
「あれ!?山田君、何かトゲがない?」
「いやいやいや。そんなことはありませんよ」
「何だよ、31?で…とか思ってない?」
「うぉっほっほっほっほ。少し」
「何だよ。やっぱ思ってるんじゃん。皆が釣れないときにこそ、結果を残す。凄いだろ」
「ええ。ルアーが小さいからですよ」
「あ、やっぱりトゲがある。それを言うなら、関東フェイバリットと言って貰いたいね」
「何か格好いいですね。でも、違う人の方が多いですよ」
「まあ…ね。オレの中では、買いやすいモノで釣りたいというのがあるわけよ」
「なるほど。良く言ってますよね。そうやって。でも、小さくないですか?」
「何?魚?ルアー?」
「どちらも」
「いいの。1匹釣れればいいんだから。今日は2匹で1匹ばらしちゃってるから。利根スプラッシュさまさまだよ」
「あの〜もう1回位いいですかね?」
「栄ちゃん、1回とは言わず、毎週来てよ」
「はい、努力します」
「じゃあ、また来週〜。ねえ、山田君!」
「ええ。釣りますよ。台風が来なければ」


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