釣り難民 in 小鮒川(2013.07.29)

「こんにちわ。どうなんですか?社長、この降りっぷり。どこかできるとこあります?」
「あら、山田さん、いらっしゃい。参りましたね。今期はないかと思った釣り難民」
「ええ、自分としては、5日と12日が行けないので、何としても行きたいんですよね」
「なるほど。19日20日はオレが奴隷旅行だから、4回休みの可能性もあるよね」
「ええ。全くですよ。金井亡きあと、亀山もないでしょうから」
「あっはっはっはっはっは。遂に金井君亡くなった!?」
「ないでしょうよ。今は。絶頂期ですから」
「でもね、この間、飯塚番長と金井君が遭遇していたときに、突っ込まれてたよ。飯塚君に」
「え!何でですか?」
「それが、いきなり『結婚はいつですか?』って」
「え!?やるな、い〜ちゃん」
「やるよね。流石、番長。で、終わりの方に『釣り行かないんですか?』って聞いてた」
「ほう。で、何と?」
「『自分だって行きたいよ』って投げ捨てるように言ってたよ」
「あ〜。やっぱり、行きたいんだ。たまには」
「だと思うよ。5年間欠かさず毎週行ってたんだし、今でもこのルアーが欲しいって言ってくる位だから」
「あ〜。離して貰えないんだな。きっと」
「その点、山田君は扱いが上手いね。年の功ですか?」
「そんなことはないですよ」
「そうかな〜電話でよくやってるじゃん。人によってしゃべり方が全然違うじゃん。人によって使い分けているんでしょ?」
「あ〜。たまには金井に電話してみるかな?」
「おいおい。何とぼけてるんだよ」
「そんなことより、社長。どうしましょう?」
「あるじゃないですか、こんなときのために。小鮒川」
「お〜!2年ぶりですか」
「なりますかね。その位に」
「何時ですか?」
「あれ!?来てくれるの。また送迎かと思ったよ」
「そんなことはしませんよ」
「『しませんよ』って、するのはオレだから」
「あ〜。で?」
「まあ、ちょいと早めに来てよ」
「わ・か・り・ま・し・た。釣りますよ」

本日の登場人物

山田君。「久々なんで楽しみですよ。小鮒は」「ちょっと心配事があるんだよね」

私。「何ですか?」「人が凄いらしいよ」

「社長、既に横浜♪ナンバーがいますよ」
「たそがれ♪ホテルの〜♪」
「おっ!ひろし、わかってくれました?」
「わかるよ!57だから」
「あ、おめでとうございます」
「明日だよ。今日はまだ56だから」
「秒読みですね」
「まあね。先日はプレゼントまで貰ちゃって、申し訳ないね」
「いえいえ。お世話になってますから」
「全くだよ。お世話しまくりしまくり千代子だよ」
「社長、それはかなり無理があると思います」
「そう?じゃあとっと出して、行きますか」

「あれ!?また来ましたよ」
「ほんとだ。カヤックが3つのフローターが4つ」
「社長、Vハルまで来ましたよ」
「ほんとだ。月曜日とは思えない。しかも皆、同じ方向向かってるし」
「ええ。全くですよ」
「これじゃあ全部、前撃たれちゃうから、反対に行く。反対は誰も行ってないし」
「わかりました。そうしましょう」

「山田君、あそこ狙っちゃえば。さっきは出なかったけど」
「いいんですか?また譲ってもらって」
「どうぞ」
ビューン。ガバッ
「うわっ!いきなり。でかそうだね」
「ええ、落ちパクでしたよ」
「Vハルのお兄さんたち、こっち見てるから、ばらさないでよ」
「任せてくださいよ。あれ!?」
「…だよ。もうばれちゃったの。もったいないなあ」
「ええ。まだまだいけますよ」
「だといいけど」

「どれ。久々にコイツでも」
ビューン。チャパ。ジャッバ、ジャッバ、ジャッバ。ゴボッ
「お〜お」


「来たよ。山田君。出方の割には可愛い25cm」
「いいじゃないですか。綺麗だし。ルアーはメガバスですか?」
「そう。久々のX−PLOSEチャート自分塗り」
「クワイエットファンクかと思ってましたよ」
「あ〜前はね。訳はないけど、全部出しちゃった。タックルボックスから」
「あ〜そうですか。あんなに使ってたのに」

「雨がやばそうだね」
「ええ。避難するとこありますかね」
「この先にちっちゃい橋があるから、そこで大丈夫でしょう」
「わかりました。それにしても水が悪いですね」
「まったく。ルアー投げる気にもならないよ」
ポツポツポツ
「あ〜降ってきましたね」
「まあ、橋は目前だから、いつ降っても安心だよ」
ザー
「うわっ。いきなりのザーザー降り。退避〜」
「低い橋ですね。ここは」
「だね。その分、完全に雨が避けられるから。寝るか」
「いい意見ですよ」

「お〜良く寝た。びったり1時間」
「ええ。爽やかですよ。天気はそうでもないけど」
「だいぶ弱くなったよね。さっきのザーザー振りで、いくらか水が良くなった気がする」
「確かに。社長。さっき拾ったワーム投げてくださいよ」
「そうだね。やってみるか。まだポーっとしてるし」
「え!?そうは見えませんけど。おにぎりガツガツ食べたし」
「じゃあいくよ。山田君、頭下げて」
ピュ〜ン。ぺシ。シーン
「アタリはありませんか?」
「…うん!?あたった。よっしゃ」
「え、マジですか?」


「ほら〜。ちっちゃいね。22cm。
楽しいね。たまにはワームも」

「さっぱりアタリがないね」
「ええ。雰囲気は悪くないんですけど」
「何か風も強くなって来たし、そろそろ終了って感じ?」
「自分的には、今でしょ!って感じですけど」
「はい。撤収」



あとがき
「お疲れ」
「お疲れ様でした。あんなにいたのに、誰もいませんよ」
「あ〜。高見盛も帰ちゃったんかね?」
「うぉっほっほっほっほ。社長も思いました?そっくりでしたよね」
「まあ、あの雨と風じゃあね」
「ですね。あのVハルの人なんか、ビッショビッショでしたよ」
「ね〜。カッパは大事なのにね。しかもスニーカーだったし。不愉快極まりないよね。長靴も不快だけど、びしょびしょよりは」
「全くですよ」
「さて山田さん。帰りは爆睡ですか?」
「そんなことはないですよ」
「そうかね?」
「ええ。何なら運転しますよ」
「そうですか。まあオレは氷水を頭からかぶったんで、爽快なんだよね。運転はするよ」
「わかりました。いつでも言ってください。かわりますから」
「まあ期待はしていないけど。コンビニ寄って、さっき拾ったゴミを捨てて帰りますか」
「全くですよ。人が多いせいか、マーなー低下ですか」
「さびしいね。そのペットボトルを拾ったお陰で、ご褒美のバスが釣れたわけだよ」
「自分はどうなんですか?」
「何言ってるの。大きいの掛けたじゃん。ご褒美。自ら放棄」
「うぉっほっほっほっほ。そうでした。次は26日にお願いします」
「ずいぶん先の話だね。オレはどうしようかな」
「栄ちゃんがいますよ」
「お!そうであった。また来週」


戻る

Copyright (c) 2013 WATANABE COMPANY. All rights reserved.
inserted by FC2 system