今日こそ in 鬼牧川(2013.07.08)

「ご苦労様です」
「何がご苦労様なんだよ」
「ご苦労様です。加藤ペーヨンです」
「ぺーぺーぺーぺーペッペノペー♪か」
「いえ、それは鬼太郎です」
「そのぺーが何かな?」
「お疲れ様でした。八郎は」
「本当にお疲れだったね。皆に言ってるよ」
「お疲れついでに8日お願いします」
「いい話だね。たぶん釣れないと思うけど。それでもいいの?」
「全然大丈夫です。慣れてますから」
「そりゃあ結構。じゃあいつも通りに来てね。山田君も一緒だから」
「ご苦労様です」
「それ使い方、間違ってない?」
「ご苦労様です」

本日の登場人物

ぺー。「ご苦労様です」「はい。ゴクロウサマでした」

山田君。「あ〜加藤君。お疲れだったね、八郎は」「はい、ありがとうございます」「今日はオレは釣るけど、君は無理だよ」「そんな…こと言わず」

私。「全員無理だな」

「朝から凄い気温だね」
「ええ。暑くなりそうですよ」
「どっちに行くんですか?」
「木陰が多い上に行く。取り敢えずは下りるけど」
「あ、そうですね。眠くなったときに、影がないことには大変ですから」
「あ〜加藤君もその辺に気づいたわけね」
「山田さん、その位、僕にもわかりますよ」
ボフッ
「う〜いきなりボディに…」
「加藤君、山田ではないから」
「あ〜」
「よっしゃ。ぬる〜く行ってみるか」

「お!何か跳ねた。ゆけ!フェイキードッグ、ボラカラー」
ピュ〜ン。チャポ。チャッチャッチャ。シャバ。
「お!釣れた。久々に釣れた。小さい。でもバスじゃない。いや小さいバスか」
「社長、凄ぇ。釣れたんですか」
「凄くないけど、釣れた」


「これ」
「アヒャヒャヒャヒャヒャ。その生き物は何ですか?」
「ティニィーターポン」
「そういう名前ですか?」
「いや。似てるだろ。ターポンに」
「わかんねぇ〜ターポンが」
「何だよ。じゃあ面白くも何ともないね。ハスだよ」
「ハスですか?」
「そう。関東の川には多いね。西の生まれだけどね」
「そうなんですか」
「あ〜加藤君、ためになるだろ」
「やま、須田さん、知ってたんですか?」
ボフッ
「う〜本当に知ってたんですか?」
バシッ
「山田君にはね、去年教えたから知ってるよ」
「何だ。やっぱ知らなかったんだ」
「よし。掴みはオッケー。今日も外道祭りか」

「撤収するぞ!」
「え!何でですか?」
「さっきまでの北風が止んだだろ?」
「はい。釣り易くなりました」
「ところが、冷たい風が吹いてきたろ」
「はい、ちょっと。いい感じで涼しいです」
「雷来るから、即撤収。山田君、後ろ全開」
「了解です。あ〜加藤君、真ん中で漕いで」
「え〜!?」

あとがき
「ご苦労様です」
「そうだね。ゴクロウサマでした。今日も」
「お疲れ様でした。社長、加藤君」
「はい、大変お疲れでした。今日も頑張りました」
「結局、魚を釣ったのは社長だけでした」
「そうだよ。山田君もぺーも、ばらしてばっかりだから」
「ええ。もったいなかったですよ」
「ぺーは例によって、びっくりアワセだったんで、仕方ないにしても、山田君は何してたの?」
「いやあ、あまりの暑さにポーとしてました」
「確かにね。この暑さは殺人的だよ」
「それが、あの雨ですもんね」
「いいタイミングだったろ。片付け終わったら、土砂降り」
「ええ。完璧でしたよ」
「だろ。亀の甲より年の功」
「やま、須田さんは亀の甲ですか?」
ドス
「う〜ローキックが…」
「あ〜加藤君、知らなかったのは君だけだから」
「ほんとですか?」
「山田君には、この間教えたから」
「やっぱり…」
「あ〜加藤君、何身構えているのかな?」
「いやあ、あのその〜また来るのかなと」
「社長、サブ行きますか?」
「あれ?やま、須田さん、無視ですか?」
ドスッ
「う〜時間差で来た…」
「そうだね。コンビニ行って、サブじゃなくて柴田さん」
「お!いますかね?」
「いるよ」
「誰ですか?誰ですか?誰ですか、それ」
「知らねえのかよ。赤い手袋」
「いや、社長、それ自分もわかんないです」
「巨人軍の柴田さんだよ。元祖スイッチヒッターだよ。法政二高のときはエースで4番だったけどね」
「わかんねえ。全然わかんねえ」
「あ、もういいよ。ぺーは帰ってお父さんに聞きなさい」
「自分はちょっと思い出しましたよ。巨人の星で読みましたよ」
「とは、全然違う柴田さんだけどね」
「え、じゃあ、女の人ですか?」
「当たり前だよ。山田君がルンルンしてる位だから」
「そうなんですか、やま、須田さん」
「あ〜加藤君、そういう中だから。余計なことしないように」
「マジですか。楽しみだな」
「じゃあ、急いで行こう」
「ええ。レッツラゴーですよ」
「またわかんね〜」
「じゃあ、また来週〜」


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