急遽 in 鬼牧川(2013.07.01)

「大下です」
「お〜、こんちわ。どうしたい?」
「月曜日、オレも行きますから」
「行かねえんだよ」
「え、何でですか?」
「オレしかいないから。陸っぱりでもと」
「山田君は?」
「野暮な用事があるそうな」
「那須ですかね」
「そんなとこじゃないの。大下さん休み?」
「ええ。急遽空いたんで、行きましょうよ」
「了解。釣れないよ」
「大丈夫です。ノッテますから」

本日の登場人物

大下さん。「社長と乗るのは1年ぶりです」「そうだ。去年の来週は取材だったわ」

私。「連敗中です」「オレが呼んできますよ。ツキを」

「若干、濁りあり。まあ最近はずっとこんなもんだから」
「あそうすか。期待しちゃうな」
「やめて。そういうの。ときに上りたいですか下りたいですか?」
「下りで。行ったことないんで」
「任せてください。やや水が多いので、しかも流れが速い。パターン的には釣れるかも」
「いいじゃないですか」

「なかなかテクニカルなポイントが続きますね」
「そう。今日は水が多いから、ハングの隙間が狭いんだよね」
「流れもこんななんですか?いつも」
「そうね。最近にしては速いかな」
「じゃあオレはこれで」
「お〜ラッキー13。ピロピロ付き」
パコーン。パコーン。ドボン!
「よっしゃ。いいのが出ましたよ。あれ!?ばれた」
「もったいねえな。唯一のアタリ」
「メシ食うか」

「社長、エンジン付けたジョンボートが来ましたよ」
「あれ!?ヤバイ。この先のいいところやられちゃう。メシ食ってる場合じゃなかったかな」
「何かうろうろしているばっかりで、釣りしている様子がないんですけど」
「あ〜。流れが速いから、ダメだと思ってんじゃない」
「行っちゃいましたよ」
「わかってないな。ジャワティーストレート飲んでないんだな」
「あっはっはっはっは。アラフォー以上じゃなきゃ、わかんないですね」
「よっしゃ。いただきだね。この先」

あとがき
「お疲れ〜」
「お疲れ様でした。こんなにやったのは久々です」
「いやいや。遠征のダムでやったでしょ?」
「あ、そうでした。ダムと川とでだいぶ違いますよ。流れはあるし、とにかくポイントがテクニカル」
「その甲斐もなく、大下さん1バラシ。オレも1バラシ」
「社長のはもったいなかったですね。姿見えたのに」
「そうなんだよ。110プロップのチャート仕様」
「帰りはサブですか?」
「はい、そうしましょう。また来てね」
「はい、釣りしないとネタも浮かばないんで」
「じゃあ、また来週〜」


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