恒例、八郎潟遠征2日目(2013.06.18)
「朝だ、朝だ、朝日が昇る♪」
「朝から相変わらず、元気ですね。社長は」
「お〜山田君、ごきげんよう」
「ええ。ご機嫌うるわしいですよ。イッパイ寝ましたから」
「だよね。オレが寝る頃、みんなイビキをかいて寝てたよ」
「ええ。疲れましたから」
「何で?」
「何でって、いろいろありましたから」
「何にもしてないじゃん、釣りしか。あ、う○こもか」
「ええ、もちろんですよ」
「快適でしたよ。青空の下」
「青空っていやあ、どうなんだい天気は?」
「おはようございます。大変です。社長」
「ごきげんよう、金井君。何が大変なの?」
「風びゅんびゅんで、雨ザーザーです」
「え〜!?既に。朝から?」
「どうしますか?」
「う〜ん。ギャンブルに出る」
「パチンコですか?」
「山田君、面白い。違うよ。西部の最北部に行く」
「ほう!ほう!ほうほう!」
「出ました。フクロウ性人。変身中です」
「ええ。何年ぶりですか。陸っぱりでも」
「そうです。そこです。ここからカッパ着て行っちゃおう。よし、行くぞ」
「社長、ぺーがまだ寝てます」
「またかよ。山田さん、担当でしょ。頼むよ」
「わ・か・り・ま・し・た」
「う〜う〜あ〜」
ボコッ。バキッ。
「あ〜」
「社長、起きましたよ。行きましょう」
「さて、準備完了ですよ。社長」
「お!じゃあ、山田君とぺーが入れ替わり」
「はい。そうです。どの辺でやったら、いいですかね」
「前はね、その辺りが釣れたよ、金井君」
「あ〜いい具合に風裏です。じゃあ、お先に」
「じゃあ、こっちは反対回りで行くか」
「いやあ、まいったね。この雨は」
「はい。風もです」
「6人ともカッパが優秀だから、やっていられるけど、風は嫌だね」
「風裏ってないんですか?」
「あるよ、あっちの船に譲ちゃったじゃん。ぺー」
「あ〜そうでしたか…」
「うぉっほっほっほっほ」
「ほら、雄叫びが聞こえたよ。釣れたんじゃね〜?」 |
「あ〜部長。大きく撮ってね」
「まあこんなもんだよ。42cm」
「須田さん、ルアーはとんぼですか?」
「そうだね。ヤナとん」
「またですか」
「そう、追加発注しようかな」
「山田君、そのとんぼ貸して」
「あ〜使ってみる?どうぞ」
ぴゅ〜ん。
「よっしゃぁ!」
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「あれ!?部長。『よっしゃ』って言っちゃった」
「よっしゃ!フンフン」
「あれ!?部長、気づいてないんだ。はい、すくったよ」
「あれ!?」
「気がつきました?ナマズですよ」
「ナマズか…ここまで来て…」
「文句言わない。ぺーはそのナマズすら釣れてない」
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「どうよ?金井君」
「須田さんが42で、部長はナマズです。自分は釣れてません」
「ナマズ?部長、いいの釣ったじゃん。移動すっか。風ビュンビュンだし」
「ええ。そうしましょうよ」
「よし、撤収!」
「山田さん、コンビニ寄りますけど、大の方はいかがですか?」
「ええ。たまには室内ですっきりしますよ」
「ちょっと他のところも見たけど、どこもダメだね」
「はい。昨日とこ行きますか」
「そうだね、金井君。それが一番無難みたいよ」
「ぺー。釣っていないのは君だけだから、上行くか下行くか決めて」
「上に」
「じゃあ、こっちは上に行くので、金井君達は下でいいかな?」
「はい、いいとも青年隊」
「あれ!?金井君、いいとも青年隊知ってるの?」
「はい、社長がいつも言ってましたから」
「で、いいとも青年隊のその後を知ってる?」
「いえ、全然」
「山田君、どうしてくれるの、このジェネレーションギャップ」
「自分は知ってますよ」
「あ〜部長。トイレ」
「また?来るなり」
「うぉっほっほっほ。さっきコンビニで
アイス買ったら、ちょっと効いてます」
「お待たせしました。気を取り直して行きましょうか」
「おわ!フンフン、フンフン」
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「あ、部長、釣れたのね。すくいますよ。今度はバスですね」
「フンフン」
「はい、44ですよ。ルアーはメガバスのXプローズ、あ〜立派です」
「フンフン」
「え!また釣れたの?はいはい、寄せて寄せて」
「フンフン」
「あ、ナマズじゃないけど、バスじゃない」
「はい。雷魚ですよ。出方が違いましたもん」
「あ〜部長。おめでとうございます。3目めです」
「フンフン」
「なんだよ、3目釣って寝ちゃったよ」
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「あれ!?」
「なんだい、金井君?」
「あれ!?ルアーが浮いて来ない…え!?小っさ」
「何、金井君?釣れてたの」
「はい。全く気づかず。もう寝るしかないですね」
「さ〜、ぺーの字。こっから本番だよ。ガンガン投げてね」
「はい、ありがとうございます」
ヘロ〜ン
ポヨ〜ン
ポヨヨヨヨ〜ン
「おい!何やってんだよ」
「いや、投げてるんですけど」
「そんな竿の特性を生かさない投げ方してるから、
引っかかっちゃうんだよ」
「あ!忘れてました。須田さんにも散々言われてました」
「じゃあよ、その小さな流れ込み、
オレそこで釣ったんだよ。やってみ?」
ピュ〜ン。チャポ
ガバッ!
「あ!」
「何やってるの。びっくりアワセ」
「すいません。もう一回行きます」
ピュ〜ン。チャポ
ガバッ!
「あ!」
「また!」
「すいませんすいません」
ピュ〜ン。チャポ
シュッ
「あれ!?よう、いいの?」
「はい?」
「いやいや。今バスがルアー吸い込んだよ。ないだろ」
「あ!」
ピューン
「アブねえ。ルアー飛んできたよ」
「スイマセン…」
「もったいないなあ。ほんと。まだ先は長いから、良く見ててね」
「はい、お願いします」
「この先、狭くなって、左側に流れ込みが多いから、
船を左に寄せるよ。2人でガンガン撃ちゃって。
オレは右側の小場所をやるから」
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「来た〜!」
「良かったね。雨にも負けず、風にも負けず、
ぺーはやりました。遂に釣りました。42cm」
「ありがとうございます」
「あれ!?出た。のった」
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「オレにも釣れちゃいました。
「ライブワイヤー、チャートオイカワ。
あとは兄ぃだけ、どんどん行ってください。
その前にメシにすっか」
「…」
「しないんだ。気分転換した方がいいと思うけど。じゃあオレだけ」
「ぺーの字、操船してくれ。オレは寝る」
「社長、投げないから眠くなっちゃうんですよ」
「寝る」
「暑っ!雨止んじゃったんだね。しかも陽が出てるし」
「はい。朝とは大違いです」
「で、その後はどうなの?」
「なかなか厳しいです」
「ぺーはよ、エレキ踏むからダメなんだよ。ねっちりねっちり」
「すいません。淡白なんで」
「あそうなの。そう来たか。オレは引き続き、メシを食う」
「またですか」
「あ〜成長期だからね」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ。いつまでですか?」
「死ぬまでかな」
「それじゃあ、バスと一緒ですね」
「バスかよ。ぺーには釣られねえぞ」
「来たぁ〜。お待たせしました。やっと釣れました」
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「これから成長するであろう、28cmです」
「良かった、釣れて」
「何cmでも釣れればいいじゃないですか。
気持ちもリセットできたことだし、
バッシバッシ行ってください」
「お〜!」
「大丈夫です。網はオレが取りますから、
そのまま魚とやりとりしてください」
「でかいですね」
「ぺーのよりでかいよ。45。立派だね」
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あとがき
「お疲れ〜良かったね。全員釣れて」
「うぉっほっほっほ。お疲れ様でした。ぺーも釣れたの?」
「はい。おかげさまで42が釣れました」
「ほ〜生意気なサイズじゃない」
「須田さんは何cm何ですか?」
「179cmだよ」
「それ身長じゃないですか」
「あ、わかった。なかなかやるね」
「完全にバカにしてますね」
「勝者は社長誰ですか?」
「あ〜そこで勝ち誇った部長に聞いてみよう。え〜44。残念だね」
「何cmなんですか?」
「小さく測っても45cm。兄ぃのは」
「負けた…」
「はい、明日がありますから。兄ぃ、メシはどうしましょうか?」
「昨日と同じ中華で」
「成長のあとがない中華レストラン」
「ええ、社長の言う通りですよ。バーミヤンで修行した方がいいいですよ」
「坦々麺ね、全然バーミヤンの方がうまいよね。でも、八郎に来たら、サンルーラルで坦々麺」
「ええ、そうですよ。でも、社長的には鉄人のところがいいんでしょ?」
「たまにはね」
「じゃあ、明日勝ってください」
「明日勝ってもダメじゃん。帰るんだから」
「うぉっほっほっほっほ。こりゃまた失礼いたしました」
「お〜シャボン玉ホリデー。知ってるね、山田君」
「全然知りませんよ。社長のマネしただけですよ」
「やっぱり、山田君はそんなヤツだよね。じゃあまた明日〜」
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