ラッキーデーなので in 鬼牧川(2013.05.13)

「ご苦労様です」
「何がご苦労様なんだよ」
「はい。仕事が終わったんで」
「それは、ぺーの話だろ。君の」
「はい。ウキウキ」
「オレはまだこれからだよ」
「あ、じゃあ益々もってご苦労様です」
「はい。ありがとう。いらっしゃい。加藤ぺーの字君」
「ぺーの字ですか?それって何ですか?」
「知らねえの?ペーの字は。山田君、言ってやってよ」
「ぺーはお子ちゃまだからな」
「あれ!?山田さん、いらしたんですか?」
「山・田・ではないから」
「で、そのぺーの字の字は何ですか?」
「意味はないよ」
「ないんですか…」
「本当はあるんだけど、長くなるからいいよ。月曜日の話ね」
「はい。ウキウキ、ラッキーデーです」
「そうなるといいけどね。現地に4時だから」
「わかりました。山田さんも遅刻しないでください」
「ぺー、殴る」
「思い切りね、山田君」

本日の登場人物

ぺー。「ウキウキ、ウキウキ」「駐車場で寝てるって言ってたけど、いなかったね」「はい。珍しく仕事が早く終わったんで、家から来ました」

山田君。「ぺーのラッキーデー、横取りしますよ」「うぉっほっほっほっほ。オレもだよ」

私。「10日、臼井さんの近所に陸っぱり行ったんだよ」「本当に行ったんですか?」「全く無反応。今日が3度目の正直」

「おはようございます。皆さん」
「おはようございます」
「お2人、見てよ。やっぱり濁ってますね」
「社長、29日よりはマシですよ」
「ウキウキ、ウキウキ。ラッキーデー、ラッキーデー」
「こんな幸せなヤツはほっといて、さっさと準備して行こう」

「まずは、これで。新作」
「お〜松田さんですか」
「はい。優作君です」
「違いますよ、社長。あ〜でも、いいじゃないですか、それ」
「動くね。キビキビとスプラッシュもいい感じだよ」
「口の黒いのはどうなんですか?格好いいけど」
「山田君の言う通りなんだよ。お歯黒的で格好いいと思うんだけど、こっち向くと見えないね」
ガバッ!
「うぉ!と出たよ〜。しかも2回も」
「う〜ん、サカナ呼んできましたね、社長」
「そうね」
「ウキウキ、ウキウキ。ラッキーデー。ラッキーデー」
「ペーのラッキーデー神話は、ありかもよ」

「天気予報外れたね」
「ええ。寒いし、雨だし」
「全く。アタリもあれっきりだし。コーヒーでも飲むか。はい、どうぞ」
「あ〜、すいませんね、社長」
「ぺーはどうする?砂糖もミルクもあるよ」
「大丈夫です。オレもブラック飲めるんで」
「ほんとか…1日がかりで飲むんじゃないの?」
「社長、ぺーは1口飲んだら、あとは『こぼれちゃった』とか『ゴミが入ちゃった』とか言って、捨てちゃうんですよ」
「山田さん、失礼な事言わないでください」
「オレも見たよ」
「社長がそんなことばっかり言ってるから、他の人からもそういう目で見られちゃうんですよ」
「いいじゃねえかよ。ぺーの人と為りがわかってさ〜」
「ぺーも、あそこの人柄の木に投げてみ」
「あ、山田さんがことごとく御神木に見下されたところですね」
「あ〜そうだ。お前もだよ」
「あはははははは。全員だよ」

「今日はもう1つ新作があるんだよ。これ。モペットペンシル最終版」
「それって、29日も投げてましたよ」
「あれは最終版じゃない。試作品だよ。ぺー」
「あ、そうなんですか。どこが違うんですか?」
「まあ、見てなよ」
「あ〜いい感じですね」
ガバ!
「お!出たし、乗ったよ。でも、何か巻かれた感じ」
「あ、社長。ロープですよ。サカナはいませんね」
「やっぱりな〜。気を取り直して、あっちのテトラで」
ガバッガバッガバッ!
「うわっ!凄い出方。えらい引くんだけど」



「社長、すくいました。意外に小さいですよ」
「ほんとだ。太ってるけどね。36cm。充分だね」
「あ〜何か目が覚めました」
「寝てたの?ぺーは。コーヒー捨てちゃうからだよ」
「捨ててません。ちびちび飲んでます」

「昼寝もしたし、飯も食ったし、ガンガン投げるしかないね」
「はい、投げますよ」
「ぺー、山田君のキャスト見てみな」
「はい。ピュ〜っていってます」
「だよね。ぺーのはポヨヨ〜ンっていってるよね」
「はい。壁だったらいいんですけど、ちょっとブッシュがかぶると、みんな引っかかっちゃうんですよ」
「当然だよね」
「なに!?ぺーは金井君とヤナギとか行ったときに、教わらないの?」
「いえ。教わりましたよ」
「そうだよ。去年はビュ〜ンとうまかったじゃん。あ、去年山田君泣かされちゃってから、ダメになっちゃんだ?」
「え!そうなの」
「違いますよ。忘れちゃった…感じなんです」
「じゃあ、こうやってやってみなよ」
「あ、え、あ、あ」
ビュ〜ン
「出来たじゃねえかよ。その調子でやって」
「あ〜嬉しいです。この調子でラッキーデーを更新したいと思います」
ガバッ!
「来た!」
「バカじゃねえの。思い切りびっくりアワセ」
「あ〜あ、でかかったんじゃないの」
「ウッ!ウッ!ウッ!」
「山田君、その辺でやめておいた方がいいよ。泣くから」


あとがき
「社長、雲行きも怪しくなってきましたし、そろそろ上がりましょう」
「いいの?」
「ええ。充分楽しみましたから」
「ぺーも?」
「はい。ラッキーデーは社長に横取りされましたけど、充分です」
「横取りはしてねえよ。君自ら放棄したんじゃん」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ。そうでした。でも、社長に言われてから、キャスティングが蘇ったんで、うれしいっす」
「じゃあ忘れねえようにしろよ」
「完璧ですよ。任せて下さいよ」
「それって、はしゃぎ過ぎじゃないの、ぺー」
「あ、山田さん。2匹ばらしちゃったから、悔しいんですね」
「あ〜そうだ。だけど、びっくりはしてないから」
「ウッ!ウッ!ウッ!」
「山田君、その辺でやめておいた方がいいよ。泣くから」
「全く。今の子は」
「おいおい、山田君。今の子という歳じゃないんだよ。30だよ」
「あ、そんなになったの?」
「はい。30になりました」
「じゃあ、ブラックコーヒー飲めるだろ。早く飲み切れよ」
「飲みましたよ。もう」
「あ、それね2杯目」
「結局、残してんだ」
「今日は楽しかったですよ、社長。コーヒーもおいしかったですよ。社長だけ、ラッキーデーだったですね」
「結果的にはな、10発出たし。モペットさまさまだよ」
「社長、もう1個あるでしょ。優作ルアー」
「おいおい。名前変わちゃってるよ」
「社長、モペットいつ出るんですか?」
「6月中かな。八郎潟に間に合うといいね」
「間に合わせるよう言ってくださいよ。高梨さんに」
「オレの分だけな」
「社長のはもうありますよ。みんなの分ですよ」
「うぉっほっほっほっほ。また来週」


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