祝開幕 in 鬼牧川(2013.04.29)

「こんにちわ」
「もう聞き飽きたフレーズだね、山田君。いらっしゃい」
「うぉっほっほっほっほ。ええ、昼間ですから、こんにちわですよ。社長」
「うぉっほっほっほっほ。ごきげんよう。山田君。この位言ってくれよ」
「あ、そうですか。今度、ペーに言ってやりますよ」
「ダメだよ。休みのたびに裸になっているヤツなんて、わかんないと思うよ」
「確かに。節操がないですから、若い子は」
「ときに何でござるか?」
「ござるかはないでしょう。月曜日の話ですよ。開幕の話ですよ、社長」
「そうでした。遂にこの日が来ましたね」
「今年もケガはしてませんよね?」
「もちろん。うまくなったからね」
「そうなんですか。自分には分からないですが」
「たぶん。誰にもわかんないと思うよ。地味に上手くなってるから」
「うぉっほっほっほっほ。で、何人ですか?」
「ナント10人。船は4艘」
「ずいぶん集まりましたね」
「開幕だからね」
「じゃ、現地に4:30ですか」
「さようでござる」

本日の登場人物

ぺー。「釣りは久々です」「あれ!?西郷とかぐら行かないの?」「行きませんよ」

矢嶋君。「すいません。乱入です」「休みなの?」「あ、はい。11連休です」

ヤナギ。「来ましたね。釣りますよ」「まあ張り切って、ぺーの世話頼むよ」「しません。ぺーが操船ですから」

ふみ。「ごぶさたしております」「だね。年2回だもんね。明日かぐら行く?」「行きませんよ。もう終わりにしましたから」

金井。「去年は釣れました」「だね。マウント持ってきた?エレキの」「完璧です」「じゃあ釣れねえよ」

大下さん。「休みが取れました」「今年はなるべく来てね」「はい。ルアーの試験もありますから」

飯塚さん。「1月から散々行ってるんですけど、釣りには」「で、どうなの?」「今日こそ釣りますよ」「無理だな。今日はお祭りだから」

栄ちゃん。「自分も未だノーバイトなんですよ」「あ〜ギルは釣ってるでしょ」「社長、ギルですから」

山田君。「うぉっほっほっほっほ。開幕です」「っまあ、後ろで寝ててよ。動くと危ないからね」

私。「やあ、ずいぶん集まったね、山田君」「本当はソレガシと新井さんもでしょ」「そう。あまりの人数に他所に行ったよ」

「みなさん、おはようございます」
「あざーす」
「見てみなよ。誰もいないよ」
「社長、陸っぱりは凄いですよ」
「ほんとだ。大体この濁りじゃ、普通来ないですよね」
「え!?そんなにヒドイの?大下さん」
「はい。コーヒーです」
「う〜ん。コーヒーというか、カフェラテ?」
「参りましたね」
「まあ、折角だからやるか。10人もいれば誰か釣れるだろ」


「山田君、さっきより濁ってきてない?」
「ええ。ゴミもヒドイですよ」
「どっか水門でも開けたんですかね?」
「まあ栄ちゃんの意見が正しそうだね。
田んぼの水が多くなったので、用水路の水門を開けた」
「そんな感じですか」
「山田君、このあたりを丹念にやったよね、今日」
「ええ。いつも以上にやりましたよ」
「じゃさ〜。あそこ見て」
「え!?あれ?ヤナギたちが下りてる」
「早いね。どんどん行っちゃってるよ」
「まあ、陸っぱりもいますから、
パスしながらって感じですか」
「じゃあ、反対側をのんびり下りるかい?」
「あ!出ましたよ」
「ルアーすっとばされてたね。栄ちゃんいって」
「いや、もう手が」
「もうかよ」
「だって。もう200位投げてますよ」
「軽くね。しょうがねえな、オレが投げるか」
「えい!」
シ〜ン
「何も起きません」
「山田君、石届いてないんだけど」
「ええ。めいいっぱいなんですけど」
「オレ、フットコン逆向けてバックさせてるんだけど」
「あ〜だからゆっくりなんですね」
「わかる?」
「ええ、今わかりましたよ」
「これってさ、この流れの中で、かなりツライことなんだよね」
「あ〜そうなんですか」
「そうなんだよ。山田君がハンドコンをバックに入れてくれると、
問題が一発で解決するんだけど」
「うぉっほっほっほっほ。そうだったんですか」
「栄ちゃん、ナニくすくす笑ってるの?」
「だって、須田さんって幸せな人ですね」
「何で?」
「よかったじゃないの。山田君。ほめられちゃってるよ」
「ええ。良かったですよ。社長、全然違いますよ」
「そろそろ寝るか」
「あ、柳澤さんたち戻ってきましたよ」
「マジで。ずいぶん早いな」
「そりゃあそうだよ。ぺーが操船だから。何でも早いんだよ」
「バカたれですね、あいつは。ぺー、どうした?」
「はい、ノーバイです」
「そんなもんだよ」
「はい、自分は来週がラッキーデーなんで」
「あ、そう。他の2人は?」
「柳澤さんが釣りました。これです」


「釣りました。40cm。アイマのポッキーです」
「あ〜まだ濁りもマシなときね」
「はい。社長たちがの〜んびりやってる頃ですよ」
「ぺー。おめえが早ええんだよ」
「ときに社長、そのリールは何ですか?」




「お、愛いヤツじゃの。良く気づいた」
「え、そういう難しい言葉は良くわからないんで」
「ぷ〜」
「栄ちゃん、こらえて。こんなヤツだから」
「この黒いのは、メガバスリールだよ。
ブラックジャングルっていうんだな」
「は〜。ごっつくないですか?社長の手みたいに」
ボフッ
「イテ。う〜」
「見た目はね。でも、2500Cよりも20gも軽いんだよ」
「大丈夫なんですか。1日投げられます?」
「そう思うでしょ。オレもそう思ってた」
「違うんですか?」
「まあ、見てなよ」
トウ!ビューン
「凄ぇ!2500Cと同じように投げてる」
「だろう!半日使ったから、もう完璧だよ」
「そっちの方に転がってるリールは何ですか?」
「これ、いつもの2500Cじゃん。1980年生まれの」








「年寄りですね、社長みたいですね」
ボフッ
「イテ。う〜」
「これだって凄いよ」
「何がですか?あ、フレームの色がヘン」
「だろ。スプール、コグホイール、ハンドルあたり
を変えるのは普通だよね」
「ええ。シューティングスタイルですから」
「はい、山田君の言うとおりですね。その位はぺーもやってるだろ」
「はい、おかげでライナーで投げられるようになりました」
「これはフレームも変えてある」
「え!?もしかしてチタンですか?その色は」
「おっ!吉村の集合管と一緒だろ」
「え!?それ何ですか?」
「いいよ。もう。その話は」
「しょうがないな、ぺーは。チタンにすると、
剛性が上がって軽くなるわけだ」
「はい。それは知ってますよ」
「黙って聞け!もし、でかいのが来たときに安心だろ。
しかも、軽量化されてるしと社長は言いたいわけだよ」
「山田さん、ありがとうございます。
良い子のみんな、分かったかな?」
「社長、ぺーは良い子じゃないから、わかんないですよ」
「いや、オレ全部わかりましたよ。
それが吉村のナンとかにどうつながるんですか?」
「色が同じだろ。そんだけだよ」
「それだけ…」
「チタンだから、焼いても微妙に違っちゃうんだけどね」
「そっちの飛び出した目玉みたいなの、何ですか?」
「目玉?あ〜。目玉って言えば目玉だね。虎目石だから」
「え!?石なんですか?」
「石…じゃないんだけど、石と言われてる」
「へ〜。その黒いリールはいくらするんですか?」
「74,000円」
「え!?そんなにですか…」
「高いよね。だけどよ、ここに転がってる年寄りの
2500Cはそれ以上だぜ」
「マジですか?いくらなんですか?」
「びっくりすんなよ。超10万円」
え!!
ボフッ
「イテ。う〜」
「びっくりするなって言ったろ」
「いや、びっくりしますよ。そんなオンボロ」
「何ガードしてるんだよ」
「いや、その…」
「シューティングスタイルに徹するために、必要なパーツは全部変えたし、
極めはワンオフのチタンフレーム。これが効いてるね」
「おいくらなんですか?」
「5万円。税別ね」
「は〜」
「いっとく?」
「いえ。まだ自分にはふさわしくないんで」
「いやいや。ふさわしいとか言うんじゃないから。より快適に」
「いっとけ!ぺー」
「また〜山田さん。やめてくださいよ」
「オレと栄ちゃんはいくから。ね〜」
「あ、はい。いずれ」
「じゃあ。オレもいずれでお願いします」
「ダメ。ほら、寝ようと思ったのに、話が長くなっちゃった。
君たち、上行ってきて。寝るから」
「はい、じゃあまたあとで」

あとがき
「お疲れ〜」
「お疲れ様でした」
「なんだかんだで、1日やっちゃったね」
「ええ。疲れましたよ」
「え〜!何で?」
「いやあ、投げたじゃないですか」
「でもそれだけだよ?ねえ、栄ちゃん」
「いや、その…自分は途中でやめてましたから」
「あ〜そういやそうだったね、あの店がどうだの。横浜の曙町の店がなんだとか」
「そうなんですよ。須田さんが詳しくて、その隣の親不幸通りのことまで知ってましたから」
「いやあ、2人とも凄い。行動範囲が広くて」
「今度、またリサーチを」
「栄ちゃん、頼むよ。ふみにも言っておくから」
「ふみさんですか…」
「あいつは凄いよ。鬼畜だから」
「獣ですか?」
「そりゃあ山田君も変わんないよ」
「社長、飯塚君も凄いですよ。盛り上がりましたから」
「オレもこっそり聞いてましたから。ア○ルって爆発してました」
「どうしようもないな。ここにソレガシがいたら、大変だぜ」
「大丈夫ですよ。今日はいませんから」
「さて、来週はお休みです。赤い日なので」
「え〜。休みなんですか。行きましょうよ、社長」
「栄ちゃん、GW最終日ともなると、人は少ないよね」
「はい。だから」
「その代わり、いじめ抜かれてるから、どうしょうもないと思うよ」
「あ〜やっぱりそうですか。一緒にフローター行こうと思ったのに」
「フローター?やだよ、寒いから」
「じゃあ今度ですね」
「はい。コンドーです」
「社長、違いますよ。それは正臣ですよ」
「じゃあ、また再来週をお楽しみに〜」


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