「こんにちわ。月曜日どうしましょうか?」
「あ、兄ぃ。いらっしゃい。順番から行くと、加賀ですよね?」
「ええ。ホームページ見ましたか?」
「あ〜見ましたよ。放流来週なんですよね」
「そこですよ。全然じゃないですかね」
「やっぱり。となると、白河ですか?」
「ええ。フォレスト屋さんですよ」
「根がかりの…は大丈夫ですか?」
「大丈夫でしょ。少しは苦行させないと」
「まさに。月曜日は雪ですから。この間の服装だと、死にますよね」
「良く言っておきますよ。あと、関根君が帰ってきたので、当日は4人になります」
「あ〜滋賀の方に研修に行ってた…琵琶湖行ったんですかね?」
「たぶん」
「ってことは、何時ですか?」
「5時でいいんじゃないですか。雪だし」
「わかりました。お待ちしてますんで」
「はい。じゃあお願いします。今日新入荷のモペット新色で頂きですね」
「あざ〜す」
「社長、今、予報見てるんですけど、大田原の方が静かそうです」
「え!?風がですか?」
「はい」
「じゃあ、癒されに行きますか、キングフィッシャーさん」
「そうしましょう」
本日の登場人物
根がかりの。「おはようございます」「よう。冬の装いしてきた?」「完璧です」 |
関根さん。「ご無沙汰してます」「どうも。琵琶湖はどうでしたか?」「ナマズ釣りましたよ」 |
矢島兄ぃ。「今週はいけると思いますよ」「大丈夫です。慣れましたから」 |
私。「雪だね。根がかりの」「自分は平気です。スノーボードウェア着てきましたから」「ダメだろ、それじゃ。高いばっかりだから」 |
ピロリロリン
「あれ!?社長、ワイパーからメールですよ」
「ずいぶん、早起きですね」
「ですね。電話してみよう。もしもし、うんうん何々うんうん」
「どうしました?兄ぃ」
「ええ。来るそうですよ」
「大丈夫なんですかね?雪ですけど」
「『家の車だから、問題ない』って言ってましたよ」
ワイパー矢嶋。「おはようございます」「早かったね」「はい。実は途中まで来てました」 |
「凄ぇ雪。ガンガン降ってます」
「はい。7、8cmは積もってますよ。社長の車で良かったですよ」
「みんなはトラウト?」
「ええ。社長はもしかして、バスですか?」
「はい。バス行ってきます」
「わかりました。じゃあ、またあとで」
「うわっ!これでバス釣れんのかよ」
「社長さん、トップウォーターは流石に無理ですよ」
「やっぱ無理ですか。手塚さん(オーナー)」
「じゃあ、冬の定番。サスペンドシャッドで」
「はい、その方がいいと思います」
「と、言いつつも、まずはタイニーシケイダーで様子見を」
シ〜ン
「やっぱダメか。あれ!?引っかかったよ。フン!」
ブチ
「あ〜あ、切れちゃったよ…やっぱりシャッドか」
「あ!あっちの人釣ってるし…」
「社長さん、流れ込みの方が魚の活性が高いですね」
「ありがとうございます。じわじわ寄っていきますから」
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「えい!」
チャポン
「まずは、軽くトゥィッチ。キュンキュン。で、スローリトリーブ」
ゴン!
「お〜!凄いアタリ。それにしちゃあ、引かないな。ゴミ?」
「違う。バスだ。やった!
小さいけど、嬉しい。うわ!丸のみ」
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「社長どうですか?」
「お〜ワイパー。1匹釣れたよ」
「マジですか。凄ぇ」
「オレもびっくり」
「ちょろっとやったら、移動しますか」
「そうだね」
|
「この雪の中、社長とワイパーはバス池にまだいるよ。こっちに来ればいいのにね。関根君」
「だよね。兄ぃ、一投目からじゃん」
「どうした?根がかりの」
「オレまだ釣れないんですけど…」
「マジで?何してるの?」
「いえ、いや普通に。矢島さんと関根さんはどうですか?」
「入れ食いだよ」
「え〜」
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「戻るか?トラウトの方に」
「はい。そうしましょう。寒過ぎです」
「まずは一個目の爆釣池でやってみる?」
「はい」
「社長、トップで入れ食いです」
「あれ!?でかいのも釣れたじゃん」
「はい。おかげさまで。もっと早くこっちに来れば良かった」
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「社長、どうですか?」
「あ、兄ぃ。バス1匹釣りましたよ。マスも投げりゃあ出るんですけど、トップに」
「入れ食いですか?」
「いやいや。見ててください」
ピュ〜ン。チャポ。クイクイ。ガバ、ガバ、ガバ
「凄ぇ」
「でしょ。あんなに出るのに、全然のらないっていう」
「ルアーは何ですか?」
「タックルハウスのプラティですね」
「弱ったね。こう釣れちゃうと。帰るに帰れない」
「全くですね」
「よう!根がかりの。釣れたか?」
「はい。何とか」
「さっき、いなかったけど、どうしてたの?」
「はい、社長の言う通りでした。スノーボードのジャケットびしょびしょになっちゃって」
「あ〜やっぱりね。で、寒くて凍えてたの?」
「はい。そしたら、ここの人が温風ヒーターで乾かしてくれました」
「なるほど。いい人でよかったね」
「はい。ほんとです」
「これで2回目だよね?真冬対策失敗の巻」
「はい。次は完璧です」
「よし!じゃあ帰るか。指ちぎれそうだし」
あとがき
「お疲れ」
「お疲れ様でした。グローブから出てる指3本がちぎれそうです」
「全く。それ以外は完璧なんだけど」
「ここは隠せないですからね」
「根がかりの。指だけじゃねえだろ?」
「ええ。まあ。身も心も。何でオレだけ釣れないんだろう?」
「いっとき良かったジャン。ケム祭り。5人でケム祭り」
「はい。やたら出るんですけど、ぜんぜんのらなくて」
「びっくりアワセなんじゃねえの?」
「ええ、ちょっと」
「そこいくとワイパー、入れ食いもいいとこ。同じルアー(ペレットペレット)使ってるのに、オレはたまにしか釣れない。何でかね?」
「あ、はい。たぶん、自分の前に魚が溜まってたんで、それかと」
「いやいや、社長がターヘーなんですよ」
「根がかりの。言うじゃねえかよ」
「はい、少し返さないと」
「でもよ、それまではクランクでオレは入れ食いだったんだよ」
「はい。そうでした。自分のはサッパリだったのに、社長は入れ食いでした」
「たぶん、それは、たまたまですね」
「根がかりの。ずいぶんじゃねえかよ」
「はい。いつもやられてますから」
「関根さん、こんなヤツなんですよ」
「ええ、会社でもそんな感じです」
「どうでした?ここは」
「いや、楽しかったですね、ここは」
「良かった。じゃあまた来ますか」
「はい。喜んで」
「兄ぃ、来週はどうするんですか?」
「いよいよ、加賀ですね。社長は?」
「残念ながら、オレは大掃除という大役を仰せつかっちゃったんで、1回休みです」
「それは残念。じゃあ根がかりのと2人で行ってきますよ」
「はい、楽しんできてください。根がかりの、糸切れても泣くなよ」
「なってませんから」
「そう。じゃあ良かった。また次回をお楽しみに〜」
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