「こんにちわ」 「あ、どうも。兄ぃ。いらっしゃい」 「月曜日はどうします?」 「白河も考えたんですけど、ここはやはり加賀で」 「やはり。実は、そこにしようかと今日言いに来たんです」 「おっきいのがだいぶ入ってるらしいじゃないですか」 「ええ。ホームページの情報によればそういうことですね。問題は」 「3連休の後ってことですよね?」 「そこです。一番の問題です」 「月曜は雨らしいので、人は少なさそうですね」 「ええ、そうなんですけど。プレッシャーが心配ですね」 「他にありますか?」 「ええ、まあ、いっぱいありますけど、ここは加賀がいいと思います」 「はい。じゃあ朝一から行きますか」 「はい、じゃあ5時で」 「お願いします」
「北関東道、凄え。早い」
「はい、コンビニ寄ったにも関わらず、5時30分に着いちゃいましたよ」 「それでも、4番目ですよ」 「何時に来たんですかね?前の人たちは」 「15年前の加賀とはえらい違いですね」 「全く」 「お!ぼちぼち開きますね」 「自分は10ポイント溜まったので、タダです」 「オレはあと2回ですよ」 「じゃあ、また来なくちゃいけませんね」 「楽しくてまた来るのか、はたまた復讐戦になるのか」 「あははははは。後者っぽいですね」
「お得意の2号池、誰もいませんよ」
「ど〜れ、まずはトップウォーターで。あれ!?ペンシルが暗くて見つからない。じゃあ、ケムポップで」
「と、思ったら、あとが全く続かない」
「やはり、加賀と言えば、タックルハウスのシケイダー。これだな。えい!」 ピュー。チャポ。クネクネ。クネクネ。シ〜ン。 「あれ!?変だな」 ガバッ! 「おわ、時間差かよ。これまた引く」
「これまた、あとが続かない。色を変えてもダメだし。ちょっと潜らしてみるか」
「ということは、これだ。ノリーズ。クランキング。ピューパ。と〜!」 チャポン。グリグリグリ〜「で、これ以上ゆっくり巻けないデッドスローリトリーブ」 ゴン!
「どうですか〜?」
「やっと3匹です。最初の2匹は簡単に釣れたのに、そのあとが大変です」 「あ〜こっちの方が魚が多いですね。自分もやっと6匹ですよ」 「ルアーは何がいいですか?」 「いろいろやりました。まだ判断つかずですね」
「う〜ん、どうすっかな。バスマンの悲しい習性なのか、スプーンにはいまいち手が伸びない」
「ハンクルクランク。これだ」
「あ〜さっぱりだし。おにぎりでも食うか」
ニャーオン 「あれ!?わかるの、食べてるの?ニオイがしたの?キミはアメッチョ君に似てるね」 ニャーオン 「食べる?オムライスおにぎり」 ニャニャニャニャ、ニャー 「あ、もちろんなわけね。はい、どうぞ」 ムシャムシャ。ガツガツ。ウニャニャニャニャ。ウニャニャニャニャ 「いくね〜。結局7割がた食べられちゃったよ。毛並みがいいね。みんなに貰ってるんだね」 ニャニャニャニャ
「メシも食ったし、猫とも遊んだし。もうちょっと釣らないと、兄ぃが言ってたように後者の方になってしまう」
「反応が良かったクランキング、ピューパで攻めてみるか」 ピューン。 「あ、そうだ。兄ぃがボトムノックが効くって言ってたな」 「じゃあ、グリグリ引いてからコンコンさせてみよう」 コンコン。コンコン。 「お!ナニナニナニって寄ってきた」 ガツッ 「お〜でかい。これだ。やっとわかったぞ」
あとがき |