開幕 in 花崎水上公園(2012.11.07)

「こんばんわ」
「あれ、臼井さん、いらっしゃい」
「ひどいな。いよいよプールの季節ですね」
「そうだね。いよいよだね。根がかりのが来て、『プールでいっぱい釣れましたよ』って言ってた」
「行きましょうよ、社長」
「行っちゃう?」
「是非」
「現地に8:45で」
「了解です。楽しみです」

本日の登場人物

臼井さん。「やあ、根がかりの」「違います。おはようございます。波のプールは人がいませんよ」

私。「そうだね、いきなり釣れちゃうね」「はい、社長に言われた秘密兵器作って来ました」「いいね」

「さ〜て、先に投げちゃうよ」
「もうですか。オレは、フライなんでまだ支度が…」
「そう。じゃあ遠慮なく釣っちゃうよ」
「そんな…」
「おっ!いきなり来たよ〜。でも、のらない」
「よし、オレも準備できました」

「お、のったよ」
「マジですか」
「引く引く〜」
「ニジマスで、40cm位ですか。
何で釣ったんですか?」
「ハンクルクランクのオリーブ色」

「社長を入れて撮りますよ」
「そう、悪いね。いつも撮るばかりだから、
自分の画像がないんだな」
「任せてくださいよ」

「社長、鴨が飛んで来て、魚食べてませんか?」
「魚が大きいから、流石に食えないだろ」
「でも、何度も潜ってますよ」
「確かに」
「社長のケムポップ、何かカチカチ言ってないですか?」
「そうだね。鴨のそばに投げると。もしかして鴨にかじられてる?」
「はい。たぶん。そっか。オレもラバーレッグフライ持って来てましたよ」
「あ〜この間ので?」
「はい、そうですよ。バズベイトから外したヤツ。早速投げてみます」
「お!お!うぉ〜」
「やたら出るね。全然のらないけど」
「出るだけでも楽しいですよ。でも、一回位のって欲しいですよね」
「あ〜あ、見切られたみたいね、そのフライ」
「はい。ドライシェイクがなくちゃったんで、浮きがいまいち悪くなっちゃいました」

「お、来たよ。久々に。結構大きい」
「またですか。こっちはアタリはあるけど、のらないです」
「日頃の行いですよ。うぉっほっほっほっほ」
「山田さんの真似ですか」
「そう。でもおかしい。全然引かない。ゴミっぽい」

「ゲッ!死魚」
「あひゃひゃひゃひゃ。やりましたね、社長」
「持って帰る?臼井さん。珍しいアルビノだよ」
「じゃあ帰りに、井田んとこ持ってきます」
「ひどいヤツだね、臼井さんって」
「いえいえ、山田さんほどじゃあないですよ」
「何してるかね。モギってるかね」
「いやあ、寝てるんじゃないですか」

「あれ、また来た」
「風裏のせいですか」
「たぶん」

「まだ子供の鴨です。あれ!?写ってない。
ちょうど潜ったか」

「いやあ、渋くない?臼井さん」
「はい。メッチャメッチャ」
「弱ったな。普段投げないルアーを投げてみるか?これだ!」
「えい!凄え飛んだ」
チャポン。ゴーン!
「凄え。落ちパク。ヒャッホヒャッホ」

「見て見て、臼井さん。綺麗なニジマス」
「ほんとですね。予定ではこんなのが、
バコバコのはずだったんですよね?」
「はい。予定では。あくまで」

「暑くない?」
「社長は暑いでしょ。真冬の装いですから」
「そのせいか。しかし、アタリがない。どうしようかな」
「オレはヤケっぱちのフライでいってみますよ」
「ウキ付けないの?」
「はい。今日は引っ張った方がいい感じなんで」
バシャバシャ

「やっと釣れました〜」
「フライは何?どんなの?」
「ピーコックのみ」
「あれ!?それはフライって言わないな」
「社長、言ってたじゃないですか。
『ピーコックは魔性のマテリアルだ』って」
「え!?魔女のモデル?」
「社長。もういいですよ。無理やりボケなくって」

あとがき
「臼井さん、腹減ったね。メシ行かね?」
「オレ、弁当持って来ました」
「あ、悪いね。オレの分まで」
「いやあ。社長のはないですよ」
「え〜ないの」
「はい」
「じゃあなにかい、一人でサブっちゃうわけ?」
「または、マッハカレーでもいいんじゃないですか?」
「どっちにしろ、一人じゃん」
「そうですね。あ!今から山田君のとこ、行ったらどうですか?」
「え〜今から〜。じゃあ電話してみるよ。『モギリ小屋の前でBBQしてもいいか?』って」
「あひゃひゃひゃひゃ。絶対ダメですね」
「やっぱ、ダメか。じゃあ帰るわ。家で食べるよ」
「オレはもうちょっとやっていきます」
「いやあ渋い中、ご苦労さまです」
「はい、お疲れさまで〜す」
「ほんとに放流したのかね」


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