「こんにちわ。団子買って来ました」 「いらっしゃい。山田君。団子は、あの大下さん似のおばさんがいるところ?」 「ええ、そうですよ。あそこが一番うまいです」 「しょちゅう行ってるから、話しも弾んじゃうんじゃないの?」 「ええ、焼いて貰ってる間は、弾みまくりですよ」 「じゃあ、もう聞いたの?」 「何をですか?」 「何をって、『お母さん、名前、大下さんって言うの』って」 「うぉっほっほっほっほ、聞くわけないでしょ」 「じゃあ、今度聞いて」 「聞きません。そんなことより、月曜日、自分は行けませんから」 「はは〜山田君が誕生日のときに、お姉ちゃん風邪ひいて寝てたから、今度の月曜日、埋め合わせなんだ?やるねえお姉ちゃん」 「ええ、那須ですよ。那須行くんですよ。2回目の」 「やっぱり!?当たった!」 「ええ。全然違いますよ。休みじゃないですから」 「惜しいね〜。山田君は毎日休みなのに」 「ええ。困ったもんですよ。実は母親を病院に連れて行かなくてはいかないので」 「あ、定期健診?」 「そうです」 「で、そのあと、または、その隙にでへへなことしちゃうわけ?」 「ええ。絶対しませんよ」 「残念だな。山田君はその位はちゃめちゃな方が、いいと思うんだけど」 「参加者はどなたですか?」 「決定は兄ぃで、予定はぺー」 「ぺーか…『よっしゃ〜』って言わせてやってくださいよ」 「枝ね。勝手にやってもらいましょう。だいたい来るのかな。いつもドタキャンだから」 「ええ。あの会社は狂ってますよ」 「ほんとだね。で、29日は?」 「行きますよ」 「了解」
「見てみなよ、ぺー」
「朝もやですね。釣れちゃいますね」 「あ〜ジャーマネのセリフか?」 「はい。多ければ多いほど、釣れるって言ってました」 「で、それ体験したの?」 「いいえ」 「それは、今や都市伝説化してるから」 「でも、ほんとなんですか?」 「そんなときもあったよ。旦那西牧が前で8匹釣って、にこにこしてたよ」 「社長はどうしたんですか?」 「オレは3匹」 「その差はどうしてなんですか?社長が下手だから?」 「随分はっきり言ったね」 「違うんですか?」 「結果だけ聞くと下手だよね」 「ええ。完全に」 「その答えは、ジャーマネに聞いてくれ。翌週ジャーマネに同じことしてやったから」 「え〜聞きづらいなぁ」 「大丈夫だよ。仕事っばっりっばっりにこなした後なら。じゃあ、行ってみるか」
「寒くないの?ぺーは。オレも兄ぃもグローブしてるのに」
「あれっきりですね」
「またしても、あれっきりですね…」
「あ〜良く寝た」
「ここは捨てて、上行きますよ、兄ぃ」
「石入れますか?」
あとがき
追伸 |