トリオ・ザ八郎2 in 鬼牧川(2012.10.22)

「こんにちわ。団子買って来ました」
「いらっしゃい。山田君。団子は、あの大下さん似のおばさんがいるところ?」
「ええ、そうですよ。あそこが一番うまいです」
「しょちゅう行ってるから、話しも弾んじゃうんじゃないの?」
「ええ、焼いて貰ってる間は、弾みまくりですよ」
「じゃあ、もう聞いたの?」
「何をですか?」
「何をって、『お母さん、名前、大下さんって言うの』って」
「うぉっほっほっほっほ、聞くわけないでしょ」
「じゃあ、今度聞いて」
「聞きません。そんなことより、月曜日、自分は行けませんから」
「はは〜山田君が誕生日のときに、お姉ちゃん風邪ひいて寝てたから、今度の月曜日、埋め合わせなんだ?やるねえお姉ちゃん」
「ええ、那須ですよ。那須行くんですよ。2回目の」
「やっぱり!?当たった!」
「ええ。全然違いますよ。休みじゃないですから」
「惜しいね〜。山田君は毎日休みなのに」
「ええ。困ったもんですよ。実は母親を病院に連れて行かなくてはいかないので」
「あ、定期健診?」
「そうです」
「で、そのあと、または、その隙にでへへなことしちゃうわけ?」
「ええ。絶対しませんよ」
「残念だな。山田君はその位はちゃめちゃな方が、いいと思うんだけど」
「参加者はどなたですか?」
「決定は兄ぃで、予定はぺー」
「ぺーか…『よっしゃ〜』って言わせてやってくださいよ」
「枝ね。勝手にやってもらいましょう。だいたい来るのかな。いつもドタキャンだから」
「ええ。あの会社は狂ってますよ」
「ほんとだね。で、29日は?」
「行きますよ」
「了解」

本日の登場人物

兄ぃ。「先週のようにいくといいんですが…」「雨降ったんで、いい感じだと思いますよ」

ペー。「やっと来られました」「そんな感じだね」

私。「木金の雨がどうでるか…」

「見てみなよ、ぺー」
「朝もやですね。釣れちゃいますね」
「あ〜ジャーマネのセリフか?」
「はい。多ければ多いほど、釣れるって言ってました」
「で、それ体験したの?」
「いいえ」
「それは、今や都市伝説化してるから」
「でも、ほんとなんですか?」
「そんなときもあったよ。旦那西牧が前で8匹釣って、にこにこしてたよ」
「社長はどうしたんですか?」
「オレは3匹」
「その差はどうしてなんですか?社長が下手だから?」
「随分はっきり言ったね」
「違うんですか?」
「結果だけ聞くと下手だよね」
「ええ。完全に」
「その答えは、ジャーマネに聞いてくれ。翌週ジャーマネに同じことしてやったから」
「え〜聞きづらいなぁ」
「大丈夫だよ。仕事っばっりっばっりにこなした後なら。じゃあ、行ってみるか」

「寒くないの?ぺーは。オレも兄ぃもグローブしてるのに」
「いまのところ大丈夫です。でも、上着は着ます。風が抜けるんで」
「そうした方がいいよ。ちょっと下るから。風あたりになるから」
「はい。何にも起きませんね」
「まだ、始まったばっかりじゃん。そのうち、『よっしゃ〜』ってなるよ」
「え〜。また枝ですか…」
「何が、いやいや、そういうのはしっかり見極めてアワセれば」
「ほら、兄ぃも言ってくれてるじゃん。今度やったら、大笑いだよ」
「大丈夫です」
「う〜む。全くアタリがない。ここはボニーってとこか。えい!」
チャポ。クイクイ。クイクイクイ。ドン!
「凄い出方。にもかかわらず、ルアー全く消えず。なんだろね」
「いやあ、社長。元気が出ました」
「良かったじゃねえかよ。今コーヒーいれるから、2人でガンガン投げてよ」
シャカシャカシャカシャカ。シュー、ボワ。
「よし、もうじきお湯が沸くから、自慢のマキシムコーヒーいれるから。ペーはお子ちゃまだから、ミルクと砂糖いるよね」
「いりませんよ。そんなのは。だいたいミルクなんてあるんですか?」
「ねえよ。砂糖はあるけど」
「ダメじゃないですか」
「だったらよ、シコシコやって、ミルクみたいのいれちゃえよ」
「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ。それじゃあ、マネージャーの好きな及川奈央ちゃんですよ」
「いやいや、そんな風にはのまないと思うよ」
「そうですよ。かなりグロイですよね。しかも自分で」
「はい、はいったよ〜」
「ありがとうございます。兄ぃもどうぞ」
「すいません」
「オレはパンでも食いながらやるかな。2人はやっててよ」

「あれっきりですね」
「う〜む。あれっきり」
「カトちゃん、この先からだから、先週も」
「ホントですか?兄ぃ。期待しちゃうな」
「ぺーはコーヒー飲み終わったの?こっそり捨ててない?」
「社長、みんながそう言ってます。加藤は苦いコーヒー飲めるようになったって言う割には、一口飲んでこっそり捨ててるって」
「あ〜遂にそうなった?」
「やってないんですけど。そんなこと」
「オレも言ってないよ。1回しか。あっ!何だよ、そこまで追ってきて」
「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ。見てましたよ。ルアーにつんつんしてましたね、バス」
「な〜。Wスイッシャー動かしてたら出ないから、よそ見しつつ回収して、放置状態になったところで」
「ええ。バスがつんつん、つっついてましたね。20cmですか」
「そうだね」

「またしても、あれっきりですね…」
「寝る?」
「寝ましょう」
「また餌釣りのオヤジに笑われますね。3時間も何やってるんだって」

「あ〜良く寝た」
「気持ちいいですね」
「メシにすっか。お湯沸かすから」
「あれ!?カトちゃん、いいの持ってるじゃない」
「ナニ!!そんなの持ってたの、ジェットボイル」
「はい」
「おめえ、一言も言わねえだろう。オレがお湯沸かしてたときも」
「はい。別にいいかなぁと思って」
「あそう」

「ここは捨てて、上行きますよ、兄ぃ」
「そうしましょう。全くダメですもんね。上るだけ上って下りに期待ですか?」
「はい。時間的にもいい感じですよ」
「あれ!?やっぱりこっちは水が綺麗ですね」
「ですね。じゃあちょっと早めに行きましょう」
「おっ!出たよ。メガバスのXーPLOSEに。トリプルフック3箇所なのに、なぜのらないの」
「小さいんですかね?」
「いや、兄ぃ。そこそこあったように見えたけど。おっ!ちょうどいい。あの先で方向転換」

「石入れますか?」
「はい、兄ぃ、お願いします」
「こっからは、ペンシルですか?」
「はい。今週はレッドペッパーでいってみます」
「じゃあ、俺はジャイアントDOG−Xで」
シーン。
「う〜ん。やっぱりジャイアントDOG−Xか〜。自慢のチャート・オイカワ・カラーで」
ドーン!
「やっぱりジャイアントDOG−Xなんだよな。トリプルフックなのに、またしてものらず」

あとがき
「あ〜あ、終わっちゃうね」
「はい。オレ、ノーバイでした。兄いが2発、社長が7発」
「結局、誰も釣れませんでしたが、いい感じですよね。まだいけますよね」
「はい。去年より全然暖かいですから」
「もうちょっとゆっくり来ますかね。午後からとか」
「そんな気もしないでもないんですが…」
「やはり釣り人なので、朝一からってことですか?」
「流石、兄ぃ。その通り。分かってるんだけど、寒いうちからやってしまうという」
「やっぱり、夜中のうちに冷えちゃうから、朝はダメなんですかね?」
「ですね。水がぬるむお昼からが正解のようで」
「あと何回ですか?」
「2回の予定なんですけど、状況でさらに増えるかもしれないですね」
「わかりました。来月も休みが多いので、また来ますから。ちなみに来週はどうなんです?」
「病院に行くふりの山田君と柳沢君に、薄っぺらの臼井さんです」
「白井さんですか…楽しそうですね」
「釣りになりますかね?」
「柳沢さんも来るんですか?月末なのに」
「って言ってよ」
「は〜。いいなあ」
「じゃあ、また来週〜」

追伸
「ちゃっかり部長が忘れていた6月28日「病院手術篇」を見て、ご心配の連絡を頂きました。 ありがとうございます。あれから、4ヶ月も経ったので、ビンビンです。ほんと言うと、多少痺れてます。 ですが、その原因は、スケートボードがぶつかったからという説が有力です。 ということは、やはりビンビンです。めでたしめでたし」


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