ナイスミドルだよ in 鬼牧川(2012.09.03)

「皆さん、こんにちわ。須田です。山田ではありません」
「いえ、山田でいいんじゃねえの」
「何ですか、大下さんまで。久々に会ったのに」
「いいじゃねえ〜」
「まあ」
「で、今日は何?」
「月曜日はお疲れ様でした」
「おう。お疲れお疲れ。で?」
「今日は社長に成り代わって、釣行記の作成なんぞをしようかと。うぉっほっほっほっほ、ね〜部長」
「ええ、まあ、流れるようにやって頂ければ」
「山田君で出来るの?社長みたいに…」
「ええ。登場回数は多いですから、ワザは心得ていますよ」
「ほう。で、どっから始めるわけ?」
「もちろん、開始早々自分のアタリからですよ」
「はい、じゃあ始まり始まり」

「どうすか、山田君?」
「ご無沙汰でしたね、大下さん。自分は初ですよ、一緒に乗るのは」
「あっそう」
「そんだけ?」
「別にいいじゃん。何言って欲しいの?社長、操船お願いします」
「また俺なの?」
「はい。社長の操船は絶妙ですから」
「照れるな、みどり〜」
「もしかして…ケロンパ、社長?」
「わかった?山田君」
「ええ。キンキン・ケロンパ」
「え!?ロンパールーム?」
「お〜やるね。知ってた?」
「いや。見たことはないですけど、話では」
「いや、出だし早々いいんじゃない、この流れ。先週なんて、ぺーだから」
「あ、そうでした、社長。いちいち説明しなきゃわからないし」
「そう。で、説明したのに分かったんだか、分からないんだか、はっきりしないヤツなんだよ」
「社長、しょうがないんじゃないですか」
「何で、大下さん?」
「歳が違い過ぎますよ」
「まあね。今日は違うよ、ねえ〜山田君」
「うぉっ!」
「な〜に?あれ、ちゃっかり釣ってる」
「山田君、網用意したから」
「あ、いいです。小さいから。お〜」
「いや、そうでもないよ。そこそこだよ」
「あっ!ばれた…」
「えい!あ〜届かねえ」
「もったいね〜な、山田君」
「いや、須田だから。大下さん。それにまだ始まったばかりだし」
「須田っち、いつからそんなにうまくなったの?」
「ええ。お陰さんで。これからですから」

本日の登場人物

大下さん。「久々です」「ほんとだね」

山田君。「社長、順調です」「何が?」「釣行記が」

私。「順番がおかしくね?」「社長、序章ですよ」「あ、エピローグなわけね」「社長、プロローグですよ」「ワイルドだろ!」

「社長、須田っちどうしたの?いつもこんななの?」
「そう。8時までは凄いのよ。日が高くなるとダメ」
「え、何!?」
「日陰が好きなんだよ、大下さん」
「忠雄?」
「そう。涅槃(ネハン)」
「そうなんだ。須〜田っち、ネハン系?」
「いっちゃいますか、沖雅也みたいに」
「おいおい。ビルから飛び降りたんだよ」
「ええ、凄いですよ」
「お!出た。来たよ〜、でもバレた」
「社長、早くないですか?」
「そうね、早見優」
「恋かな〜イェイ、恋じゃない♪」
「鮒?」
「社長、いい流れじゃないですか」
「これじゃ、ぺーじゃなくても無理だよ」
「お!」
「今、出たね。ルアーがちょっと持ち上がったよ、山田君の」
「大下さん、投げて」
「お!オレのも持ち上がっただけ。社長、そのレッドペッパー投げて」
「えい!」
ピクッ
「何だよ。浮きみたいに引いたよ。誘ってみるか」
スー
「お、消えた。おりゃ。全然のらねえし」
「社長、もう一回」
「待って、ルアー替えるから。どう?ベイビーPOPX。おりゃ」
ピュン
「あれ?ちょっとコース外れた。このまま流して、もう一回」
ピュン。チャパ。パシャパシャ。シュッ
「お!吸い込んだ。コイツか。あれ!?意外にでかい」

「社長、惜しいですね。39.5」
「え〜40ないの?」
「ええ、残念ですが」

「あの木の下で休むかい?」
「ええ。いいですね」
「あ、須田っち、ぼちぼち?」
「ね〜言ったでしょ。さっきからさ〜」
「は〜い、わかってましたよ。全然張りがない。テンションが」
「ネハン系だからね。山田君、もうじきガンダーラに着くから」
「おう、ミッキー吉野ですか」
「そうそう」
「あの人も勝手に薬系でガンダーラいっちゃいましたよ」
「あったね、2回位捕まってるよ」
「はい、到着。寝る前に投げちゃおうかな」
ドボン
「あ!出た。お〜バレた」
「凄かったですけどね、寝ますか」
「完全電池切れ」
「須田っち、でかい割りに、何か持たないね」
「そうなんだよ。動力はマブチ製なんだけど、電池は中国製」
「ぐぉ〜ぐぉーぐぉー」
「おわ。早ぇ。大下さん」
「オレより早えの初めてみたよ」

「あ〜良く寝たね。メシ食うか」
「え!?まだいくんですか?」
「う〜ん、いつもよりは少ないかな」
「じゃあま〜さらに充電して、午後の部行きますか」

「ちょっとスピードアップ。風強えし」
「そうすね。例のぺー、泣き泣きポイント行きますか」
「そう思って、すぐそこだよ」
「大下さん、ここですよ。いってみて」
「いいの?」
ピューン。ボシャ。シーン
「何にも起きないけど」
「結構濁ってるからね。じゃあ朝一ばらしたとこ行って上がるか」

「着いたよ」
「行きます」
ピューン。チャポ。パコパコパコパコ。ズボッ

「来たぁ〜」
「お〜やっぱいたね。ルアーは何?」
「大吉。鯉のぼり『りょうせい君』仕様」
「旦那の息子さんね。お返しルアー」
「サイズは?」
「37cmですね」

あとがき
「お疲れでした」
「もう、17時半だよ」
「あれ。疲れちゃったんだ」
「ええ。ちょっと」
「ね〜。大下さん」
「やっぱり。朝とは全然違うし」
「そうなんだよ。ほんと朝だけ男」
「そういう大下さんだって、キャスティングが全然だったじゃない」
「それを言うなよ、須田っち。それはリールのせいだから」
「オレも思ってたよ。こんな下手だったかなって」
「社長、勘弁してくださいよ」
「だよな。大下さんうまかったよね、キャスティング。昔から」
「あざ〜す」
「あ〜新しい竿をDAIWA仕様に作ったから、リールも古いDAIWAにしたわけだ」
「ええ。釣りになりません」
「そりゃそうだよ。ミりオネアの3500なんて知らないでしょ。皆さん」
「ええ。見たことないですよ」
「もうね、ポヨヨンキャスト専用」
「予備リール持って来なかったの?」
「持って来ましたよ。カルカッタDC」
「凄いじゃん。何で使わないの?」
「いえ。流石に古いDAIWAを諦めて、この竿に付けてみたわけですよ。これで完璧と」
「だね。で?」
「よし行くぞと」
「イェイイェイ」
「お、その吉幾三じゃねえよ、須田っち」
「失礼。で、どうしたんです?大下さん」
「で、よし行くぞ!とサムバーを押した瞬間」
「瞬間!!」
「サムバーが下がらなかった」
「え〜?試してこなかったの?家で」
「ええ。まさか。こんなんになるとは」
「そうですか、それは残念でした。まあ釣れて良かったじゃないですか」
「須田っちは残念だったね」
「本日の勝者は社長ですよ」
「うぉ〜。久々、今期2勝目。やっと」
「ええ。良かったですよ」
「あれ?山田君、ジェラシー?」
「ええ。敗者で」
「敗者でね、歯医者の看護婦さん?」
「違います・よ。皆さん、本日はこれにて終了です。また来週お会いしましょう。ウォッホッホッホッホ」
「須田っち、それじゃあ、黄金バットだよ」
「懐かしいね、紙芝居で見てたよ」
「あ〜絶対無理ですね、誰もわかりません」
「それでは皆さん、長くなりそうなので。また、来週。ね、大下さん」
「もう無理だよ。さよなら、さよなら、さよなら」
「淀川長治さんね」
「終わりませんよ、お2人」
「お、悪ぃ悪ぃ、須田っち」
「ええ、皆さん、また来週」
「以上、須田っちこと、山田君調でお届けしました」


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