2週間ぶり in 鬼牧川(2012.08.27)

「お疲れ様です」
「なんだよ」
「最近そんなパターンが多いですね」
「なんだよ、ぺー。ぺー原人」
「原人ですか…」
「原人」
「27日、俺も行けるんですけど」
「そんなはずねえだろう。月末だよ」
「社長、うちには敏腕マネージャーがいるんですよ」
「あ〜いたね。口から生まれた人」
「なので、行けます」
「それは嬉しいよ。山田君と3人だね。現地に5時だから。そのつもりで来てね」
「任せてください。俺はちゃんと行きますから」
「あ〜そうだね。遅刻はしても来るもんね」
「はい。危ない気がするんで、先に着いて寝てます」
「そりゃあ賢明だよ」

本日の登場人物

ペー原人。「久々です。ウキウキです。ラッキーデーラッキーデー」

山田君。「自分もひさびさですよ」「そんなことないじゃん、先週どっか行ったでしょ」「あ、そうでしたダムでノーバイでした」

私。「でしょう。ダムなんか行くからだよ」「ええ、でも釣った人もいますから」「なんだ。たーへー?」「違います・よ」

「あれ!?ぺーがいますよ。寝てますよ」
「そうそう。遅刻しちゃあいけないと、先乗りだね」
「良く休めましたね。月末なのに」
「オレも聞いたよ。同じこと」
「あ、みどりマン!?」
「そう。敏腕だから」
「可愛い後輩のために、休みを作ってくれたわけだ」
「いや社長。アメとムチでしょ」
「まあ何にしても3人で良かったね」
「はい。ぺー!起きろ!」
「ぁぁぁ」
「またかよ。ほんとにダメだね、朝。山田君、頭から水かけて」
「ぁ〜やめてください。起きてます」
「はい、じゃあズンズン行くから用意して」

「久々に山田ワンドから行ってみる?」
「いいですね」
シーン
「あれ!?何もない。じゃあ上ってみるか。18番ボニーのチャート」
ボフッ
「うわ。雷魚くさい」
「でかそうですね」
「たぶん雷魚」
ドボン
「跳ねた。ナマズですね」
「あ、ばれた。あれ、ハリ伸びちゃってるよ」
「でかかったですからね」
「そうだね。60ちょい。しかもWフックの片側しかかかってなかったみたい。ナマズは初めてだね」
「いいじゃないですか、幸先」
「そう!?」
「まあ何もないよりは、いいじゃないですか。それにオレのアメリカナマズと違って、日本ナマズだったし」
「そうね。ぺー位だよ、アメリカナマズ釣ってるの」
「来た、よっしゃー。うぉ〜」
「ぺー。それは枝だよ」
「え〜!?ネタにされる」
「当然ですよね、社長」

「何も起きないし、あそこで休憩しますか」
「社長、いい意見ですね。もう寝ましょう」
「山田君、もう?」
「ええ。暑いじゃないですか。なあ、ぺー」
「山田さんて、日向に出ると弱いですね」
「黙れ!」

「イテッ!んだよ、山田君。石のロープが長いから、船流されて、木にオレの頭ぶつかったよ」
「うぉっほっほっほっほ。目覚ましですね」
「まだ11時だけど、ちょうどいいからメシ食うかい?」
「そうしましょう。早め早めで」

「よ〜し、こっちの方に行ってみるか」
「セミが凄いですね」
「ポエムだね、ぺー」
「何すか、それ」
「いいよ、わかんなきゃ。POPXの新色で。えい」
チャポ。チャポーン
「あ、何か逃げた。あ、戻って来た。あ、食った。う〜」
「社長、でかいですよ。ばらさないで」
「でかいけど、バスじゃない。糸送っちゃお。外れないかな」
「いやいや。折角だから、捕りましょうよ」
「え〜!?じゃあ、わっしょいわっしょい」
「ぺー、すくえ」
「俺ですか…」

「やっぱり。鯉じゃん。だと思ったんだ」
「社長、重いんですけど。サイズ測りませんか?」
「じゃあ、取って測ってくれよ」
「やですよ。こんなの触るの。社長やってくださいよ」
「触りたくないから、測らないんだろ。ぺーが測れよ」
「俺もう無理っす」
「じゃあ、優しくリリース」

「お、来たよ。今度はバスだよ。流石はPOPX」
「っていうか、社長ばっかりアタリがあるんですけど」
「おいおい。オレが西牧の旦那だって言うのかい?そんなことはしてないよ」
「はい。それは十分分かってます。ルアーですか?」
「そうね。立ち浮きがいいみたいよ。2人とも持ってないの今日は?」
「ダムのタックルのまんま、来ちゃいましたよ。うぉっほっほっほっほ」
「俺は車の中にタックルボックスを忘れました」
「それは残念。オレのを使いなよ。十分堪能したから」
「いえ、そんなんじゃなくても釣れますから」
「あら〜言い切ったね。山田君」
「な〜、ぺー?」
「…」
「山田君、ぺーは使いたいみたいよ」
「社長、貸してください」
「その方がいいよ。2人とも」
「じゃあ、このゴールドコース2回往復するから。
オレは対岸の浅いところにレッドペッパーでも投げてるから」

ドボン
「うわ!でか。う〜引く引く。う〜。ばれた」
「社長。ゴールドコース何もないのに、どうでもいいとこ
投げてる社長に何でアタリがあるんです?」
「ご苦労様ってことだよ。まあ、めげずに頑張ってよ」

「社長、アタリが全くないんで、POPXをお返しします」
「そう。ちょうど良かったよ。使いたいなって思ってたんだよ」
「自分はTシャツ通り、へドンで釣りますよ。チャガスクープ」
「ぺーは?」
「俺は自作のスイッシャーで」
「それ、後ろにハリがないじゃん」
「はい。ぶち込み用です」
「そう」
ドボン
「うぉうぉうぉうぉ」
「何だよ、山田君。魚が釣れたの?」
「うぉうぉうぉうぉ」
「はいはい。ぺーすくってあげて。どうせ鯉だから」

「社長、大変です。バスです」
「なにぃ!?しかもオレのよりでかい」
「うぉっほっほっほっほ。39cmですよ。太ってますね」
「あれ!?山田さん、急に饒舌になってません。日向なのに」
「黙れ、ぺー。早く釣れ」

「予定では、17時半に船上げるんだけど、いいかな?」
「はい。ここから帰って、そんな時間に着くんですか?」
「1級ポイントのみやりつつ、帰れば十分戻れるよ」
ザバーン。ザバーン
「うぁ〜」
「あれ、ちょっと早くない?アワセが」
「でかい」
「ほんとだ、でかい」
ビューン
「あ〜あ、やっぱり。ルアー外れて後ろに飛んでったよ」
「でかかったね、ぺー」
「う〜」
「勿体無かったね、50あったんじゃないの、ぺー」
「う〜」
「後ろにハリ付いてないからじゃないの?」
「う〜」
「山田君、それ以上言うと、こいつは泣くよ」

あとがき
「社長、もう17時半なんで、戻りませんか?」
「いいの?ぺー」
「はい」
「じゃあ急いで戻るか」
「そんなにがっかりするなよ。こんなときもあるし」
「すいませんでした。ばらしちゃって」
「バカじゃねえの。オレなんか15、6回出て、ほとんどかけて、釣ったのは5匹だけだよ」
「はい、すいません」
「ぺーはよう、キャスティングはうまいんだから、アクションの取り方がダメなんじゃない」
「はい」
「山田君、教えてヤツが教えたヤツだから」
「あ、みどりマン。投げて巻くだけ」
「そいつ」
「それもありなんだけどね。そればっかりじゃないってことだよ」
「はい」
「そうだよ。クランクベイトじゃないんだから。まあ、アタリもあったし、かけたことだし。また次回」
「そうっすね。社長は良かったですよね、アタリは多いし、五目釣りは出来たし」
「そうそう。まさかの五目釣り。ナマズ、鯉、ハス、バス、でギル。立ち浮きルアー万歳って感じだね」
「来週は自分も持ってきますよ」
「そうだよ、山のように持ってるんだから。それとも黒屋に行っちゃったの?」
「社長、全然違いますよ。来週はいっぱい持って来ますよ」
「ぺーは?」
「俺はマネージャー次第で」
「なるほど。じゃあまた来週」


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