ハッピーバースディ in 鬼牧川(2012.07.30)

「こんにちわ」
「あら、部長さん、いらっしゃい」
「ホームページの更新をお願いしようと伺いました。なかなか夜、来られないので」
「なんで、昼間に?辞めっちゃったの?」
「いいえ。山田君ではありませんから」
「あ、夏休みかい?」
「それです」
「なるほど、海行かないの?」
「行かねばなりません。その代わり1日釣り行けます。30日お願いします」
「お〜良かったよ。2人になったよ。またフローターかと思ったよ」
「時間など決まったら、連絡をお願いします。場所はお任せしますんで」

「こんにちわ」
「よっ、真空さん」
「暑いですね。毎日」
「いや、こうじゃなきゃ駄目だよ。夏は」
「は〜夏暑いと、冬寒いと言いたいんですか?」
「その通りだよ。四季らしく。正岡子規じゃないよ。野球はやんないよ。暑いから」
「SK8やってるじゃないですか」
「いやいや、それは夜だから」
「あ〜そうですか。同じような気がしますけど」
「じゃあ、一緒にどう?そのプヨプヨした体がキリっとするよ」
「いえ。これはウリなんで」
「そっか。残念だな。スノーボード部もSK8部も廃部寸前だからさ」
「え!?まだやってたんですか。とうに廃部かと思ってましたよ」
「ま、一人で存続中」
「は、大変ですね。で、釣りなんですけど」
「ほう。30日休みが取れたんで、乗せて貰えますか?」
「いい話だね。まったくもって問題ないんで。時間と場所が決まったら、連絡するよ」
「2人だけですかね?」
「いや。部長がいる。部長と3人」
「え〜!?部長ですか」
「そう。部長。あ〜辞めてないよ。夏休みだからね、早めの」
「あ、なんだ。良かった」

本日の登場人物

真空。「リール元に戻しました」「そうね。適材適所ということで」

部長。「八郎以来です」「一緒に載るの何年ぶり?」「…4、5年位経ってますか」

私。「実はさ、一人だったら、フローターでフライやろうと思ってたんだよ」「じゃあ、今日やりますか?」「やんないよ、面倒くさいから」

「朝から暑いね」
「はい。水どうですか?」
「めちゃくちゃ多い。多くて濁っていそうな感じ」
「あ〜昨日上流で降ったんですかね?」
「そのようだよ」
「出来そうですか?」
「やる」

「予想通り。全く何も起きないね」
「いやいや。さっきあったじゃないですか。ピクッと引いたのが」
「あ〜あったね。POPXの羽食われたヤツ。風が出てきたから、これからだよ」
「すいません。引っ掛けちゃいました」
「はいよ。そのまま巻いてて、真空さん。取りに行くから」
「すみません」
「いやいや。じゃあ戻るから」
「おりゃぁ〜」
「なんだよ、部長。すかさずイクわけね」

「お〜来ました。嬉しいです」
「そうだね。かなり痛みの激しいバスだけど」
「サイズは34cmです」
「ルアーは?」
「メガバスのコアユです」
「コアユ釣れるんだ」
「何言ってるの、真空さん。当然じゃないの」
「あ!出た」
「部長、すくって。網伸びるから」
「あ、なるほど」
「この網が伸びるって知りませんでした」
「ラバーネットの進化形だから。しかもネットを深く、軽量なのに変えてある」
「まさに進化形ですね」
「あの…自分はどうしたら、いいですか?」
「あ、真空はにこにこしてればいいよ」

「今期初バスで38cmです。嬉しいです」
「ルアーはコアユ?」
「いえ。サミーです。立ち浮きがいいかと思って」
「大きくしたんだね。ルアーを」
「はい。サミー釣れるんだ」
「釣れるでしょ。ルアーだし。みんな釣れるし、みんな釣れないんだよ」
「は〜そうなんだ」

「11:00だね。どっかで寝るか。橋の下かな」
「いいですね」

「う〜暑かったけど、良く寝た」
「充電完了ですか?」
「まあね。お2人は?」
「なんとか」
「真空は寝たの?船の上じゃ寝られないとか言ってたけど」
「いやいや。寝られますよ。社長のようには
寝られないというだけで。しっかり寝ました」
「じゃあ、何?寝ました清?」
「あ、それは山下清ですか」
「寝てる間にこんなものが流れてきました」
「何?本気汁?本ダシみたいなヤツ?」
「違いますよ。南極何号とかに入れるヤツじゃないですかね」
「あ〜ローションかい?じゃあ本ダシとはだいぶ違うね」
「はい、全然違います。大変なことになります」

「さ〜て、どうするかね?」
「と、言いますと?」
「このまま、上ってフルタイムやるか」
「か?」
「はたまた、下りながらやって、帰るか」
「う〜ん」
「何?花の名前を考えているの?真空さん」
「いえ。違いますけど。う〜ん」
「いやいや。そんなに考えなくても。2人とも釣ちゃったんだから、
下りながら帰っちゃった方がいいよ」
「いいですか、それで?」
「おいおい。下りながら帰るたって、釣りしないわけじゃないから。
釣りしながら、下りるわけだから」
「あ、そういうことですか」
「あれ、帰りたいんだ」
「いやあ〜ま〜そういうわけでは…」
「よし。午後の部行ってみるか」


「天気予報当たっちゃったね」
「はい。風びゅんびゅんです。秒速7mでしたっけ?」
「そう。7m。これじゃあ大変だよ。いよいよダメだな」
「いいんですか?諦めちゃって」
「諦めが肝心だから」
「ちょっとほっとしてます」
「じゃあ間もなく終了。おっ!」

「来たね、バースディフィッシュ」
「良かったですね。部長からのプレゼントですよ」
「あ、そうだったね。部長が釣ったヤツを
俺が持ってるだけだったね。さびしい〜」

あとがき
「お疲れ」
「お疲れ様でした。ほんと暑かったですね」
「辛かった?」
「はい。結構。暑かったんで。色白には辛いです」
「それって何?オレのこと?」
「はいっ!?」
「元々は色白らしいよ。ってお袋が言ってた。さめてるヒマがない」
「信じられませんね」
「はい、全く」
「そうね。信じられないよな。ときにこの時間だと、4時にはメシになっちゃうけど。どうする?」
「いやあ。メシはちょっと早過ぎますね」
「じゃあ、多めにアイス食って帰るか。メシは次回ということで、真空さん」
「いや。いいですよ。そんなの」
「いやいや。決まりだから。敗者は勝者に夕飯をゴチする」
「すいませんね。なんかマグレみたいな感じなのに」
「事実だから、結果だから。あそこにサミーを投げた結果だから」
「サミー釣れるんだ」
「おい、真空。起きてる?」
「はい、起きてますけど」
「アイス食って帰ろう」
「社長、今日は残念でした。誕生日だったのに、バースディフィッシュならずで」
「まあ、根性なしってことだね」
「は〜。根性で釣るんだ」
「真空さん、ものの例えだから。そんなマジに捉えられても」
「あ、そういうことですか。社長、おいくつでしたっけ?」
「オレ?人もウラヤム56」
「いやいや。うらやましくはないけど、ワイルドですね」
「ワイルドだろぅ」
「いやいや。がちょ〜んって言ってくださいよ」
「言わねえよ、そんなこと」
「あっと驚く為五郎でもいいですよ」
「言わねえって!」
「そうですか。残念です」
「じゃあ次回に取っておくよ。また来週〜」


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