やっぱり一人 in 野池(2012.07.23)

ピロリロリーン♪
なんじゃこのメールは。『今月はもう行けません。8月になったら、もしかしたら行きます』
やっぱり、こそこそしている金井君だ。
山田君も行けないし、久々のフローターで野池巡りか。たまにはそれもいいか。
「旦那さん、月曜日はどうするの?」
「一人でフローターだよ」
「あそう」
「何で?」
「部屋の片付けしたいんだけど」
「帰ってきたら、やるよ」
「じゃ、お願いね」
っていうか、片付けるのはキミの荷物でしょ。オレのは何もないし。基本的に片付け魔だから。
あ、だからか。
あ〜あ。ほどほどにやるか、めいいっぱいやるか、どうしようかな。
それは池の状況次第で。よし、行くぞ!って言っても誰もいない。

本日の登場人物

私。「一人です。わびしいです。
そんなわけで、今日は探索です」

じゃあ、まずはこっからいくか。意外に近い。
レレ。一人先行者がいらっしゃる。
「こんにちわ」
「あ、こんにちわ。どうぞ、横でやってください」
「いや、大丈夫ですよ。ちょっと見させてください」
「ここいっぱい魚がいるでしょう?」
「はい。ギルもバスも上ずっちゃってますね」
「そうなんですよ。だからハードプラグでシェードを狙ってるんですよ」
「良く見えるんですか?」
「はい、朝も来ました。朝3匹釣りました」
「あそうですか。それはいいですね」
「流石にこの時間になると厳しいですね」
「そうですね、ここは一周できますよね」
「はい。ちょっと草はありますけど。できますよ」
「反対側の方がいい感じじゃないですか?」
「この時間だと、蚊とかいろいろいるんで…」
「あ、確かにそうですね」
「土日は人が多くて、そっちの方でも良くやってますよ」
「そうでしょうね。いい感じですもの」
「先週も若い子たちが3人来て、キャッキャッキャ騒ぎながら奥の方でやり始めたんですよ」
「あ〜今風ですね」
「ええ。そしたら、はしゃぎ過ぎて、池に一人落ちちゃったんですよ」
「マジですか。それは爆笑もんですね」
「ええ。僕もそれから他の2人も始めは笑ってたんですけど、何か危そうに見えて他の2人が引き上げてました」
「あ〜そうですね。そんなんで事故が起きて、釣り禁止になったんじゃあ、シャレになんないですね。で、3人はどうしました?」
「キャッキャ騒ぎながら帰っていきましたよ」
「着替えなんか持ってるんでしょうかね?」
「いやあ持ってないでしょう。今ときの子ですから。そんな一生懸命やっているようにも見えなかったし。でも、楽しそうでしたよ」
「じゃあ良かったですね」
「はい、そう思います。どうぞ、一緒にやりませんか?」
「いえ。もう1つ上の池で。フローターをやりたいんで」
「あ、なるほど。上の池なら、陸っぱりできないとこ、いっぱいありますからね」
「流石、良くご存知で。じゃあ楽しんでください」

あれ!?また車止まってるし。軽トラだけど、釣りっぽくないな。
「あ、こんにちわ。暑いですね」
「よう。暑いね。虫取りかい?」
「いえ、釣りです」
「あ、釣りかい。今なら誰もいねえよ」
「あそうですか。ありがとうございます」
そりゃあそうだよ。14:30だもの。この炎天下に誰もいるわけない。
とっととやるか。

お〜。ナイスなオーバーハングの連続。こりゃあいただきでしょ。
「えい!」
我ながらナイスキャスト。シーン。
「あれ!?おかしいな。ま、始まったばっかりだし」


何だよ、あんだけ舐め倒して何もなし。
流れ出し込みはあるし、オーバーハングの連続だし。
何がいけないの?時間か。
じゃあ反対側の木でもやってみるか。

ルアーはこれだな。利根スプラッシュ。羽で釣る。
「えい!」
あれ!?見事なぽよよんキャスト。あ〜あ。
チャポ。カポカポ。
あ〜あ駄目か。あっちの方がいいのかな。
シュッポ
うん!?よそ見してたら、ルアーがない。
「おりゃあ」
ってアワセた割には引かないし、サイズが小さいのかな!?

うわ!?ギルだ。久々。でかいね。
23cmもあるよ。
よっしゃこの調子で頑張るで。


ギルにつられて2時間頑張ったけど、なんにも起きない。
次は黒いトンボをイメージしたルアーにしよう。
ゲッ!雷鳴ってきた。撤収撤収。

あとがき
「お疲れ〜」って言っても一人きりだけど。
この調子でもう何個か回りたかったけど、雷じゃあしょうがない。また次回ということで。
15cm位の小バスはいっぱいいたし、オーバーハングがあったし、次が楽しみ。
とは言っても、一人はさびしいね。
「みんな、待ってるよ〜また来週〜あれ?山田君から電話だ」
「どうですか?社長」
「やあ、山田君。お仕事じゃないの?」
「ええ。ちょっとトイレ休憩ですよ」
「今日は一人でフローターですよ」
「一人?金井君は?」
「ちょっと欠席です」
「あれ!?いよいよその気になったのかな?」
「どうなんでしょう?なんかこそこそしてますよ」
「まあ…ね、彼なら。当然ですよね」
「全く」
「実はですね、社長。来月からはご安心ください」
「何を?」
「釣りですよ。毎週行きますよ」
「あれ!?休みが変わったの?」
「ええ、まあ」
「あれ!?もしかして毎日休み?」
「ええ。そういう言い方もできますよ。うぉっほっほっほっほ」
「うぉっほっほっほっほって、せっかく体が慣れたんだから、続ければいいのに」
「そうなんですけど、いろいろ折り合いのつかないところもありまして」
「なるほど。それは、ま〜大事なとこだからね」
「ええ、とても。まあこの続きは月が変わったら、お邪魔しますんで、ゆっくりと」
「なるほど。じゃあ、臼井さんも呼んで、サブっちゃいますか?」
「いいですね。薄っぺらな臼井さんね」
「あ、そうだ。釣りも3人で行けばいいんだよ」
「あ、それいいですね。休めるんですか?彼は」
「その辺は一人親方だから、何とでもなるでしょ」
「わ・か・り・ま・し・た。社長も気をつけて帰ってきてください」
「ありがとうございます。山田君もね。もうちょっとの辛抱でしょうから」
「うぉっほっほっほっほ。みなさん、8月から参加です。楽しみに。うぉっほっほっほ」
「だってよ、金井君。また来週〜」


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