3人合わせて163。ダサイ in 鬼牧川(2012.07.16)

「おはよ〜っす」
「おはようございます」
「あれ!?全員集合してるの?もしかしてオレ遅刻?」
「いえ、社長。集合時間の8分前ですから、遅刻ではありません」
「みんな早いね」
「ええ。年寄りが多いからですよ」
「それは、こっちの3人だけだろ」
「ええ。そういう自分も45になりました。金井君はいくつになったの?」
「サブロクです」
「もうそんなになるんだ」
「はい。早いです」
「じゃあ行ってみる?」

本日の登場人物

金井君。「今日は午前中で」「え!?何かこそこそしてるよね。最近」

山田君。「生きてる?」「ええ。耐えてますよ」

ソレガシ。「今日は祝杯用に4本持ってきたから」「何?ビール?そんなの飲んでる暇ねえよ」

新井さん。「今日は研修に来たんだよ」「何の?」「まあいろいろ」

私。「今日も暑くなりそうだね」「はい。早く祝杯が楽しみ」

「意外に人がいないね」
「はい。さっきコンビニに止まってた1台だけしか」
「あ〜あれか、来た来た。おはようございます」
『おはようございます』
「こっちは荷物が多いんで時間がかかるんで、先に下ろしちゃっていいですよ」
『え、マジですか?じゃあ甘えて』
「どうぞどうぞ」
「社長、それ何?お笑いの双子の真似?」
「どうもどうも。それだよ」
「ダメだな、こりゃあ」
「よっしゃ、こっちも行ってみるか?金井君たちは上行くだろ?」
「はい、そうします」

「社長、珍しいの投げてるね?」
「いいだろう。マグトー・デラックス・オイカワ・バージョンだよ」
「それで、頭に反射テープ貼ってあるんだ、見えなくて」
「お〜!うしろに何かいる。うしろからついてきてる」
「社長、でかいバス」
「あ〜あ、あんだけついてきたのに、結局帰ちゃったよ。きっと♀だなありゃあ」
「何で?」
「あとで見せてやるから。今はもう一回投げる。うりゃあ」
「…」
「あれ、引っかかっちゃったし。ふん!」
ビューン。ガツ。「痛!」

「足、貫通した」
「あははははは。及川奈央ちゃんにくわれちゃったじゃん」
「うらやましいだろう?」
「いやいや。社長、早く抜かないと大変だから」
「何言ってるの?オレのはバーブレスだよ」
「バーブレスたって、ペンチでつぶしたヤツでしょ。少しは残ってるから」
「あれ!?ほんとだ。そういやあ前もあったな」
「貫通しているんなら、ペンチで切っちゃえば」
「お、そりゃあいい、流石は新井君。ペンチ貸して?
オレのはアルミのヤツで歪んじゃってるから」
「あいよ」
バツン。「流石は昔ながらのペンチ。オレも換えようステンレス製に」
「どれ、ルアー見せてみなよ。また、こんなことしてきて」
「いいだろう。デラックス・及川奈央。この娘はこんな顔して、凄いよね」
「あ〜そんなのに付き合ってれらない。何でそんなの持ってきたの?」
「いや〜オイカワカラーに塗ったら、うまく塗れてどうせなら、
デラックス・バージョンだぜ」
「『ワイルドだろぅ』って言って欲しいの?」
「その通り」
「いいの。無理して最近のギャグ使わなくて。
今日は平均年齢が50超えだから、ガチョーンとかでいいの」
「そうそう。『あっと驚く為五郎』でもいいよ」
「『ゲバゲバ』ってか。まだビール飲まねえの?」
「アタリもないのに飲むわけにいかないでしょう」
「そんなこと言ってたら、飲めないよ」
「あ〜じゃあ、前祝いで」プシュー
「あ〜あ、もう釣りになんねえな」

プシュ。
「何だよ。前祝いにしちゃあ、多くね?」
「こう暑いとさ、もしかしたら足りないかもしれないな」
「4本目なの?」
「いいや。まだ3本。残り1本は大事にしなくちゃ」
「あれ?メールだ。何々。こっちは既に撤収しました。もう帰ります。だってよ。
帰ちゃったよ、あっちの2人」
「ずいぶん、早いね。また須田っちが情けないこと言ってるんじゃないの」
「返事しとくよ」

プシュ。
「何だよ。結局飲んじゃうんじゃん」
「もう、無理。我慢できない」
「あ、返事が来た。どれどれ。暑さと風とアタリのなさに
心が折れました。だってよ」
「まだまだ若いね」
「心が折れただなんて、オレなんか、ずいぶん前からバッキバッキで粉々だよ」
「あははははは。そんなに?」
「こうなったら、食うしかないよね」
「朝から食いっぱなしじゃないの。まだあるの?」
「いつもよりはスローペースだよ。おにぎり6個にサンドイッチ。水を2L」
「そんなにかい?いつもと変わんないよ。なのに、トイレ一回も行ってないじゃん」
「まあ…ね。何と言うか。汗?」
「新陳代謝って言いたいんでしょ?」
「流石、同級生。それそれ」
「全く。子供並みだね。何やらしても。誉めてないよ」
「照れるな」
「だから、誉めてないって」
「こっちはどうする?まだまだ引きずり回そうか?」
「いいえ。もう十分」
「新井君は?」
「いや、ためになったよ。今日はこれで」
「了〜解。あそこだけやって帰ろう」

あとがき
「お疲れ」
「お疲れ様でした。ほんと暑かったね」
「『暑かったね』ってあんなにビール飲んで帰れるのかよ?」
「え〜もう抜けちゃったよ。この暑さで」
「じゃあ帰りにアイス食べっか?2個食べる?」
「1個でいいよ。ごはんが食べれなくなっちゃうから」
「食わねえだろ、夜は」
「まあ」
「結局、ノーフィッシュだったね。予想通り」
「だね。社長に2回出て、1回おっかけてきただけ」
「この水量と濁りと酷暑ではいたしかないと言ったとこでしょ」
「まあね。もうちょっとアタリがあるかなって思ってたけど」
「それはまた次回のお楽しみということで。ねえ新井君」
「はい。今日はためになったよ。キャスティングの悪い癖も直してもらったし」
「そういやあそうだ。ソレガシがうらやましがってもの」
「腹立つ。だいたい右利きのくせして、左で投げて何で入るの?」
「慣れだよ。慣れ慣れと竿の威力だね」
「おかしいな。道具は一緒なのに」
「そこが酔っ払いとシラフとの差だよ」
「だってさ、暑かったからさ」
「結局、前祝いのみで」
「ええ。次回がありますから。ねえ、新井さん」
「はい」
「次回っていつだよ?平均年齢が60になる前にしてくれよ」
「あはははははは。一番危ないのは社長だよ」
「何で?」
「金井がこそこそしてるってことは、スノーボードは単独ってことでしょ?」
「怪我?」
「それよ」
「任せなよ。うまくなってるから」
「ほんとかね」
「ほんとほんと。みんな待ってるよ。じゃあまた来週〜」


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