エンドゥさんが釣れたので in 小鮒川(2012.07.09)

「こんちわ。ごぶさたしてます」
「あ〜いらっしゃい。臼井さん」
「社長、ウスイじゃないです。シライです」
「いやいや。山田君によれば『薄っぺらな男だから』ってことで、ウスイさんなんだな」
「あははははは。ひどいですね」
「当たってると思うけど」
「またまたヒドイですね。月曜日行くんですか?」
「行きますよ。ワイパーと。一緒にどうですか?」
「いいんですか!?行って?」
「え!?休みなの?」
「はい、偶然にも」
「何だよ」
「『何だよ』って何ですか?」
「いや。是非お願いしますよ。2人っきりで淋しいなって思ってたんですよ」
「マジですか。じゃあ行きましょう。3人で」
「問題は雨」
「ですよね。えらい降ってますよね」
「最悪は、管釣りの可能性もあるけど」
「それもありですよ。矢嶋君もOKするでしょ」
「ぎりぎりまで待って決めるから。また連絡しますよ」
「じゃあ前祝いでサブっちゃいますか?」
「いいね。これから山田君来るって言うから」
「あれ!?辞めちゃったんですか?」
「いや〜辞めてはいないかと思うけど、休んじゃったんかな」
「あはははははは。あ、来ましたよ」
「こんにちわ、社長。お疲れ様でした」
「山田さん、ごぶさたしてます」
「何?薄っぺらなヤツ」
「あはははははは。そんなこと言うから、今日から臼井さんになっちゃいましたよ」
「いいんじゃない。事実だから」
「あはははははは。山田さん、久々に会ったのに、ひどいですね」
「じゃあ、行ってみる?話長そうだから」
「あ、そうですね。続きはサブで」

「川はひどいよ。臼井さん」
「はい、だいぶ降りましたから」
「加賀?」
「あ〜それもありですけどね…」
「本音はどうなの?」
「ほんとはバス行きたいんですよ」
「じゃあ、バスにしよう」
「大丈夫なんですか?」
「エンドゥさん情報があるのよ。これ見て」
「凄ぇっ!」
「だろう」
「ええ。ワイルドだぜぇ〜」
「あと何年位もつかね?」
「どうすっかね。意外ともっちゃたりして」
「ワイパーにはオレから連絡しておくから」
「わかりました。じゃあお願いします」

本日の登場人物

臼井さん。「嬉しいっすね、一緒に行くの初めてっすよ」「そうでもないよ」「あれ!?お邪魔?」

ワイパー。「自分も久々です」「そうだね。オレと2人で全部打っちゃうべ」「はい」

私。「そういうわけだから、臼井さん」「え〜!?ちょっと位お願いしますよ」「じゃあちょっとね」

「凄ぇ。まだ4時半なのに、人が多い」
「ほんとですね。今日は月曜日ですよ」
「ほんとだよね。エンドゥさん土曜日に来たって言ってたけど、どんだけいたんだろうね」
「全く」
「じゃあ、あの辺りから行ってみるか」

「水が若干多くて、濁ってないかい?矢嶋君」
「はい。そう思います」
「う〜ん、あれ!?また船が来た。ああ、やりたいところやられちゃった」
「じゃあ、こっち側でいいんじゃないですか?」
「実を言うと、こっち側の方が好きなんだよ」
「はい。どっちでも大丈夫です」
「臼井さんはどうですか?」
「オレっすか?オレは初めてなんで、どうなんでしょう?」
「じゃあ、寝てて」
「あははははははは。ひどいですね」
「あ!」

「来ました。釣れました」
「幸先いいね。36cm。十分だね」
「バスカヴィルのウォーターガッチャ、ぼろぼろのヤツです」
「あ〜臼井さんに取られないようにね」
「社長、ひどいですね〜」
「無視」

「う〜む。あれ!?バックラッシュ」
バチャッ!
「社長、今出ましたね」
「やっぱり?見てなかったよ。リール見てたから」
「もったいなかったですね」
「いやいや。気を取り直してもう一投。えい!」
ショボッ
「お〜」

「来たよ。小さいけど。29cm。似合いのサイズだね」
「あははははははは。謙虚ですね」
「そこが大事なんだよ」
「そうですよね」
「また、嘘っぽいね、臼井さん」
「あはははははは。ばれました?ルアー何ですか?」
「メガバスのX−PLOSE」
「何ですか、それは?」
「Wスイッシャーだよ。伊東さん渾身の」
「渾身ですか…」
「何?あ〜変身の方がいいんだ?」
「いやいや。そういうわけじゃないですけど。羽付いてないですか?」
「そう。改造だね。羽で釣る」
「ダサくないですか」
「お!また出ちゃったし、さっきよりでかいよ」
「マジですか」
「マジですよ、臼井さん。30…あ、逃げられた」
「あ〜惜しかったですね。35位ですかね」
「まあ、どっちにしてもワイパーに負けてる」
「ルアーが違うみたいですけど」
「そうだよ。臼井さんにダサいって言われたから」
「あはははははは。どこの何てヤツですか?」
「デプスのリップルジェットってシングル・スイッシャー」
「買えるんですか?売ってるんですか?」
「買えない。ファンクラブ員限定だから」
「あはははははは。ひどいですね」
「ひどくないよ。ファンクラブに入ればいいんだから」

「朝、あんなに寒かったのに。暑くねえ?」
「暑いですよ。だけど、説得力に欠けますよ、社長は」
「何で?船の上で炎天下で仰向けでガーガー寝てから?」
「そうですよ。オレと矢嶋君なんか、
あの木の下で寝てましたから。涼しかったですよ」
「その割には、早起きだったね?」
「蟻が凄いんですよ」
「じゃあ、今度レジャーシート持ってくるか」
「じゃあ、オレ、ブルーシート持ってきますよ。現場から」
「何で?」
「何でって、ねえ、矢嶋君。何か言ってよ」
「はい。社長は、白井さんと来ないってことですね。直訳すると」
「社長、ひどいですね」
「山田君ほどではないだろ。そんなことより、臼井さん。
オレと矢島君は見てるから、全部打って」
「いいんですか?」
「いや、良くないよ。たまに投げるから」
「あ!出ました」
「ほら、臼井さん。とろとろやってるから、
ワイパーに出ちゃったでしょ」
「矢嶋君、うまいね。あの草に絡めるといいなだね。
じゃあ、オレはこれで」
「あ!今出たね」

「はい。小っちぇ〜のが釣れました」
「何、言ってるの?まずはそこからだよ」
「そうですよね」
「そうだよ。まずは友達からだよ」
「あはははははは。良くわかんないけど、なんすか?」
「いいのいいの。サイズは?」
「あ、逃げられちゃいました。20位でした」
「よし、全員釣れたし、あとはUターンして、のんびり帰るか。
ねえ、臼井さん。ちなみにルアーは何?」
「ガウラのカバーピンポンですけど、もう終わりでもいいんですが…」
「あれ!?疲れちゃったんだ。山田君みたいだね」
「社長、山田さんと一緒ですか。じゃあもうちょっと頑張りますか」
「そうだよ。帰るたって、あと半分戻らないと
帰れないから。やるしかないんだよね」
「いや〜打たないで、全開で帰るとか…どうなの?矢嶋君」
「はい。もったいないんで、やりながら帰りましょう」
「そうだよ。矢嶋君、もったいないから、打って帰ろう」
「臼井さんならではの返答だね」
「あはははははははは、ひどいですね。社長」

あとがき
「お疲れ」
「お疲れ様でした。ほんと疲れました」
「何で?」
「何でって、こんなにやったことないですよ。4:30から16:30ですよ」
「普通だと思いますけど、白井さん」
「あれ、矢嶋君。嬉しいね。ちゃんと呼んでくれるの」
「はい。年下なんで。流石に」
「いいんだよ。臼井で。薄っぺらなんだから」
「社長、今日は相当ひどかったですよね。いじられまくちゃいましたよ」
「楽しかったでしょ?」
「はぁい。楽しかったですけど、滅茶苦茶疲れました」
「操船もしてないのに?」
「操船してたら、泣いてますよ。帰るぅって」
「まるで山田君だね。帰りは寝てていいから」
「いいんですか?」
「良くないけど、明日もあるしね、仕事が」
「社長もじゃないですか」
「オレは昼からだから、12時に寝ても10時間は寝られるし」
「しかしタフですね」
「それはね、良く言われるよ。矢嶋君ほどじゃないけど」
「あはははははは。矢嶋君と一緒にしちゃあ駄目ですよ。歳が倍以上違うんですから」
「そんなに違うの…」
「はい。すいません」
「オヤジさん的?」
「はい。カトーさんはオヤジさんって言ってましたよね」
「あ〜ぺー?あいつも臼井さん並に薄いから」
「マジすか。ぺー君と一緒ですか」
「ほぼ」
「う〜ん。じゃあ帰りますか」
「そうね。敗者は臼井さんで、勝者は矢嶋君」
「ありがとうございます」
「どう?臼井さん、また来る?」
「はぁい。是非お願いします」
「気が重いなぁ。また来週〜」
「社長、何すかそれ」


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