恒例、八郎潟遠征1日目(2012.06.18)
「こんばんわ」
「早いね、部長」
「はい。22時出発とミミに言われたんで」
「なるほど。こっちの分も残しておいてよ」
「…どうなんでしょうか。何時に出ます?」
「予定では23時半」
「わかりました」
「じゃあ、もう行くんだ?」
「いいえ。ヤナギが来ないと船の積み替えがあるんで」
「おう、来たよ。金井君」
「こんばんわ」
「どもども。ヤナギ待ち?」
「そんな感じです」
「こっちは23時半出発だから、サーチ頼むよ」
「それは部長に」
「…ダメだな。ヤナギも来た」
「こんばんわ」
「やあ。ぺー」
「こんばんわ」
「心の準備はいい?」
「完璧ですよ。今年は」
「じゃあ行ってらっしゃい」
「行ってきま〜す」
「お先で〜す」
「自分とペーは社長達と一緒に行きますよ」
「了解」
本日の登場人物
ヤナギ。「初バス釣れるか!?ですよ」「あれ!?まだだったの?」 |
ペー。「ラッキーディ、ラッキーディ」「次回は秋だろ」 |
金井君。「今年は落ちないようにしないと」「そうね」 |
部長。「初バス、初バス」「あれ!?部長も」 |
矢島兄ぃ。「実はオレも」「ありゃりゃりゃ」 |
山田君。「釣りますよ」「頼むよ、釣ってくれよ、ほんとに」 |
私。「台風が心配だよ」「ですね」 |
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「おっ!金井君だ。おはよ〜」
「おはようございます。早かったですね」
「だろ。オレも運転頑張ったし、兄ぃはいつも通り。5時間半で着いた」
「須田さんは何してたんですか?」
「聞くまでもないよ。爆睡」
「あ〜いつも通りですね」
「で、どうなの?爆釣?」
「はい。ノーバイです」
「ノーバイ?2人とも?」
「はい」
「まずいね」
「ええ。非常に」
「取り敢えず、俺たちは反対側打つよ。ヤナギは?」
「エンジンでここ横断します」
「山田君、ヤナギからメール来たよ。これ」
「え〜!?ペー釣ったの」
「まあ昨年は2日間ノーバイだからね。釣って貰わないと」
「良かったよ。加藤ちゃん、釣ってくれて」
「はい、柳澤さんのお陰です。今年も好調ですね」
「う〜ん、厳しいながらも46を頭に3匹。まずまずのスタート」
「このまま進んでいいですか?」
「いや。だいぶ風が吹いてきたから、あっちに戻ろう」
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「山田君、ノーバイだね」
「ええ。全然ですよ。兄ぃ、ワームやってみてよ」
「持って来てないですよ。今年は」
「え、そうなの。やばいですね、社長」
「オレは持ってきたよ。でも、面倒臭いからやんない」
「風が強くなってきたから、対岸行くか。金井君たちとかなり離れたから」
「こっちは静かですね」
「おっ!って言ってたら出たよ」
「網要りますか?社長」
「いや。ルアーは微動だにしてないから」
「あっ!?おい。持ってけよ」
「あれ?兄ぃも出たの?」
「山田君、ヤバイよ。ノーバイ」
「まあこれからですよ。あの橋の下で休みませんか?」
「また寝るの?あんだけ寝ておいて」
「ええ。気分を変えないと」
「う〜長かった。やっと釣れた。またしても別の水門。45」
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「良く寝た」
「ええ。社長は凄いですよ。どこでも誰よりも早く爆睡」
「全く。メシ食ってるなと思ってたら、いびきかいてました」
「こっからが勝負だからね。エネルギー蓄えないと」
「社長、ソレガシと新井さんが来ましたよ」
「よう。お疲れ」
「どもども。こっちはもう帰るから」
「どうだったの?」
「5匹。ここダメでしょ?」
「あ〜全然ダメ。明日は移動するよ。今日は譲ったけど」
「その方が絶対いいよ」
「明日はそれでよしとして、問題は今日だよ。3人ともまだ釣ってないからね」
「そうなの。須田っちはともなく、社長もダメ?」
「何、西村さん、早く帰って」
「あ、須田さん。バリバリですか?」
「うるさい」
「あいさつかわりに石でも」
ドボーン
「ほんとに投げやがった」
「金井君たち戻ってきましたよ」
「どう?」
「やっと釣れましたよ。2人とも」
「や〜べっ。こっちも行こう」
「う〜ん。あと1時間位で終わっちゃうね…」
「ええ。3人ともノーバイは免れたものの、釣れてませんよ」
「弱ったな。ここは昨年でかいのを釣ったデプスのS102にしてみるか」
「なるほど。じゃあ自分はヤナギとんぼで。兄ぃは?」
「レッドペッパーですか。アタリはあるんで」
「今年は違うみたいだ。やっぱこれか。ボニー」
「社長、去年の52ポイントも荒れ放題ですね」
「全くだね。山田君。裏側がいけそうだから、そっちやってみようよ」
「そうですね。葦の名残も結構あるし」
「お!ちょろり枝が見える。行け!ボニー」
クイクイ、スイスイスイ〜
「うわ。何事もなく。金井君たちの方がいいのかな?ヤナギ達もいるし」
ガバッ!
「あれ!?あ、竿ギュンギュン曲がってるし。やべ、雷魚だ」
「網出しますから、ばらさないでください」
「いいよ。雷魚だし…と思っていたら、バス。網網」
「やっと釣れたよ。完全なよそ見。43。ボニー強し?
さあ、お2人、残り1時間、丹念に攻めて」
「ええ。ナメ回しますよ」
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「アタリはあるものの、なかなかルアー持って行ってくれませんね」
「ええ。困ったもんですよ」
「あそこのバスボート全然動かないね。3人乗りの」
「ええ。あ、何か釣ってますよ」
「うん。ゴミだね。あれガイドだね。うしろの2人は女性だよ」
「女の人2人で釣りは珍しいですね」
「初めてみたよ、釣りガール。あれ!?竿曲がってるよ。魚じゃねえの?」
「ですね」
『キャー引いてるやんか〜』
『きゃっほーキャッキャッキャ』
「ガイドの人が取ったよ。40越えてるよ。ここは称えないと。ブラボー。パチパチパチ」
「やんや。やんや。パチパチパチパチ」
「はい、全員で拍手〜パチパチパチパチ」
『おおきに。ありがとう』
「やっぱ関西人はノリがいいね」
「どうぞ、前やっていってください」
「いやいや、それは申し訳ないいんで、僕らは後ろ回りますよ」
「大丈夫です。写真撮ったりしますから。それにトップの人なら、どうぞどうぞ」
「あれ。あんなこと言われちゃった。お2人、入念に攻めてね」
「じゃあ遠慮なく。Wトンボで」
シ〜ン
「おじゃましました〜。あ〜あ、終わちゃったね」
「ええ。これで3年連続、初日デコですよ」
「はからずも自分も付き合っちゃいました」
「じゃあ皆で歌うか。『明日がある♪明日がある♪』」
「台風来ちゃいますね」
「それまでに。ではもう一度、『明日がある♪明日がある♪』」
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あとがき
「いや〜お疲れ。厳しかったね」
「はい、厳しかったです。ぺーどうだったの?あっちは」
「はい。水も綺麗でいい感じでした」
「あっれ〜!?子供にあんなこと言われちゃった」
「どうするかね、明日は?」
「社長達は3人で、今日西村さんたちがやった川に行ってください」
「そういうヤナギはどうするの?」
「エンジンでちょっと出てみますから」
「部長たちは?」
「今日、ヤナギたちが行ったとこ行きます」
「なるほど。情けだね。山田君」
「自分には無用ですよ」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ」
「ぺー、覚えてろよ」
「では、皆さんご一緒に『明日がある♪明日がある♪明日があるさ〜♪』」
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