爆釣、まさか!? in 加賀フィッシング(2011.12.12)

「こんばんわ」
「いらっしゃい、金井君」
「5日は何してたんですか?」
「大掃除だよ」
「もう?ですか」
「もう。奥方曰く『早くやっとけば、後は全部遊びに行けるわよ』って言われてさ」
「じゃあ、いよいよですか?」
「いやいや。金井君が行かないだろ。それにさ、カレンダー見たら、19日20日は奴隷って書いてあった」
「あははははははは。全然ダメじゃないですか」
「そうなんだよ。まあ12日があるから」
「どこ行くんです?」
「修行の聖地、加賀フィッシングだよ。みんな行くんだけど、金井君もどう?」
「みんなって誰ですか?」
「まあ、本日の登場人物の通りだよ」
「あれ!?山田君は行かないんですか?」
「例によって、ドタキャンだよ」
「ドタキャン!?またですか。何か用でもあるんですかね」
「何でも火曜日が面接だから、それに備えて静養だってよ」
「静養ですか」
「西洋でも東洋でも、どっちでもいいじゃねえの。で、どうよ?」
「いえ、自分はラストチャンスに賭けます」
「え!?また行くの?ダム?」
「ええ、先週アタリがあったんで」
「そっか…じゃあ、そのあと、いよいよ山?」
「いえ。19日はウェアを買いに神田まで」
「おお、山田君と?」
「え!?山田君は行きませんよ」
「いいじゃん、見立てて貰いなよ。どうせ暇なんだから」
「いや、いいです」
「そう、じゃあスノーボードは26日からか」
「の予定ですけど、他にいるんですか、行く人?」
「そこだよ。何と2人きりだよ」
「え!?2人ですか。確かに26日は休み難いですよね」
「なあ〜。日本企業の慣例からすると、非常に休み難い」
「ってことは、旦那ですか?」
「旦那、あ〜旦那ね。年の初日に来て終わり」
「ええ。2年連続でそうですよ。3年目も来てもらいますか」
「いいよ。あんな人でなし。だいたい来るわけないし。2人だけだったら、諦めますか」
「まあ、それはあとの話なんで、楽しんできてください」
「お〜!金井君もね」

本日の登場人物

白井さん。
「プール渋かったですね」「ここはもっとだよ」

矢島兄ぃ。
「加賀は久しぶりです」「早めにヒットパターンを探してください。それにのりますから」

兄ぃの同僚、関根さん。
「ご無沙汰です」「久しぶりですね。釣れないですよ」「マジですか」

兄ぃの後輩、田埜入君。
「こんにちわ」「プール以来だね」

箭竹さん。
「明日、行きませんか?」「考えておきます」

岩崎。
「前回、白井さんと来たときは、結構釣れました」「今日はダメだろう」

私。
「今日は秘策があるから」「またですか。毎回言ってませんか」「そう、研究してるからね。パスカル曰く『人間は考える葦である』」

「あれ!?意外に人がいる」
「ほんとですね。100人位いますね、社長」
「全部、白井さんのお友達?」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ。全然違いますよ」
「違うの?さ〜て、第1投行くぞ。え〜い」
ぴゅーん。チャポ。
「あ、いきなり来たよ。結構でかい」
「マジですか。オレなんか、用意終わってないですよ。あれ!?岩崎さんも釣ってますよ」
「う〜引く引く。加賀じゃないみたい。こんなはずはない」
「社長、でかいですよ。今すくいますから」
「いいよ。ばれたから」
「またですか」
「お、岩崎君は釣ったよ。取り込んでる」
「岩魚ですね。小っえ〜」

「社長、楽しそうですね。一人で入れ食ってますけど」
「うぉっほっほっほっほ。うぉっほっほっほっほ」
「何ですか?山田君ですか?」
「うぉっほっほっほっほ、白井さん。秘策があるっていったでしょ」
「言ってましたけど、いつも当たらないじゃないですか」
「うぉっほっほっほっほ、白井さん。今日はね、人頼みだから」
「え!?何ですか、それ」
「お客さんでさ、ハンドメイドルアーを作っている人がいて、3つ借りて来たんだよ」
「それが当たりですか?」
「そう。そのうちの1個が馬鹿アタリ」
「どんなのですか?」
これだよ。モペットくん。3cmでスローシンキングなんだな。全然のらないから、後ろのフックをでかくした。あと、前のフックはなくてもいいかな」
「へ〜」
「あれ!?信じてねえな。見てろよ。えい」
ぴゅーん。チャポ。
「着水したら、3数えて、ゆっくり巻く。そこでアタリが来ないときは、軽くトゥイッチ。
ほら、来た」
「すげ。それ買えないんですか?」
「あ〜。その人のホームページから買えるって」
「え!?社長ちではやんないんですか?」
「一応、話はするけど。ものがあるかわからないからね。いずれは買えるようになると思う」
「オレ、全色買いますよ」
「え!?フライマンじゃないの?」
「いや〜オレのフライより全然釣れてるじゃないですか」
「そうだね。言われてみれば。えい」
ブチッ!
「社長、凄い飛びましたよ」
「切れちゃったよ。やべ、終わったな。何か似てるのないかな。あ、これこれ」
「何ですか?その赤いのは?」
「これかい?これこそ昔一世風靡した、今は亡きTIFAのコクーンもどきだよ」
「はい!?TIFAってあのフェニックスの?」
「それそれ。お世話になたtでしょ。サターンワーム」
「ええ。お世話になりましたよ。凄え釣れましたから」
「そのTIFAが出してた、田辺さん考案かなと思われるのがコクーンなんだけど、オレのはもどきで、その名もまゆまゆ。まゆの2乗って書くんだよ」

「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ。べたな名前ですね」
「そう、思い出して作ったメーカーがさ、地方問屋なんだよね」
「地方だからですか。馬鹿にしてませんか」
「そげんこつはなかとです。尊敬ばしちょります」
「九州の問屋さんですね?」
「いや、関東だけど」
「やっぱ馬鹿にしてる」
「でね、本物より少し沈みが早いんで、1数えて巻き始めるんだよ。ほら、釣れた」
「凄いじゃないですか」
「そう。これもやるヤツなんだけど、モペット君ほどの持続力はないんだよ。まるでさ〜」
「あ、山田君ですね」
「大正解!良く分かったね」
「わかりますよ。山田君と社長との会話を聞いていれば。立派な体してるのにね〜」
「白井さんさ〜、流石に今日は日中暖かったせいか、小っちゃい虫がいっぱいいるよね」
「ええ。オレもドライやってんですけど、全然出ないんですよ」
「そりゃあそうだよ。虫が小さいもの。そんなでっけえフライじゃあダメだよ」
「やっぱり。社長、どうなんですか?」
「モペット君亡きあと、さっぱり」
「じゃあ。時間も時間だし、上がりますか?」
「そうね。ラーメン食べに行くか」
「お〜いいじゃないですか」
「あれ!?田埜入君、根がかり?」
「いえ、違いますよ。根がかりじゃないですよ。魚がでかいんです」
「ミエはるなよ、全然引いてないよ。曲がってるだけで」
「いや。でかいんですよ」
「また〜!?嘘つくなよ」
「どれどれ、自分が見てきますよ。あれ、でかい」
「ね、岩崎さん。根がかりじゃあないでしょ」
「じゃない。でかいし。ただ、後ろ下がるばっかりじゃなくて、リールも巻いて寄せて。すくってあげるから」
「あ、はい」
「社長、でかいですよ。50超えてますよ」
「ほんと、スレじゃないの。凄いね」
「じゃあキリもいいし、行くか」
「どこ行くんですか?」
「あ〜これで上がって、ラーメン食べに行くんだけど。田埜入君たちも行く?それともまだ頑張る?」
「はい。聞いてきます。先輩達に」
「了解。駐車場にいるから」

あとがき
「お疲れ〜」
「お疲れ様でした。自分らも行きますよ」
「兄ぃたちも行きますか?」
「共栄さんですよね」
「正解です。白井さん、さっぱり系だけど、大丈夫?」
「はい、さっぱりしてますから。オレは」
「ほんとかね」
「社長!」
「なんだい?田埜入君」
「今日の出来事はブログに載るんですか?」
「ブログって釣行記のこと?」
「はい、それです」
「そうだね。当然根がかり事件は載るだろうね」
「いや、根がかりじゃないんですけど」
「久々ですよね。更新されるの」
「そうなんだよ、白井さん。久々なんだよ」
「どの位開きました?」
「一ヶ月ちょっとかな。だからさ、お客さんが言ってたよ『おかしい。病気に違いない』って
「あひゃひゃひゃひゃひゃ。確かにおかしいですよ。毎週行ってた人がぱったりですから。そりゃあ、おかしいと思いますよ」
「そうなんだよ。重病説ってのと、山篭り説、ひどいのはウツ病説ってのもあった」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ。2番目が一番ありそうですよね」
「別に釣りに行かなかったわけじゃないじゃん。今日までに5回行ってるんだよ。プール3回、陸っぱりのバス2回」
「あ、そういえばそうでした。オレも2回プールに付き合いましたよね」
「全然釣れなかったから、更新しなかったわけさ。今年のプールはおかしいというか、タイミングが悪いというか、未だノーフィッシュだよ」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ。そういえば、ばらしただけでしたね」
「だから、山田君も来ないんだよ。暇なのに」
「バスはどうだったんです?」
「あ〜。これも凄いよ。陸っぱりの厳しさを久しぶりに体感したよ。藪漕ぎ200m。パラダイスと思いきや、ノーバイト」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ。そんなに藪漕ぎしたんですか」
「そんなにだよ。抜群のスタミナだからね」
「2回目はどうだったんです?」
「学習して、もうちょっと楽なとこでやってみた」
「で、どうだったんです?」
「人間楽しちゃいかん。当然のようにノーバイトだよ」
「あ〜そうですか。残念でした。あれですね、全国の皆さんにオレの方から、説明しますよ。『社長はすこぶる元気ですよ。それしか取り柄がないですから』」
「うぉっほっほっほっほ。その通り。では、良いお年をお迎えください」
「あれ!?終わっちゃうんですか?」
「いや。たぶん何かあるよ。お楽しみに〜」


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