続、雨が降る前に in 鬼牧川(2011.11.09)

「こんにちわ、いつもお世話になってます」
「あら栄ちゃん、毎週だね」
「ええ。何かご注文でもないかと」
「今のところ…ないかな」
「昨日はどうだったんですか?」
「そこだよ。木金は雨だから、明日行こう。休める?」
「問題なしですね。支店長ですから」
「じゃあ、山田君も連れて3人で行こう」
「はい、朝一にここに来ますから」 「いやいや。作戦変更。11時から始めよう。夕方びっちりで」
「え!?朝はダメなんですか?」
「どうもぱっとしない。2週連荘で16時20分だから」
「わかりました」

本日の登場人物

栄ちゃん。「楽しみです」「待て待て、過度の期待は禁物だから」「大丈夫です。キャスティング練習です」

山田君。「そうそう、その位の気持ちが大事だから」「おいおい栄ちゃんの方が年上なんだけど」「いえいえ、風俗系は須田さんの方が上ですから」

私。「まあどっちもどっちだね」「ええ、釣りますよ」

「今日はえさ釣りの人が多いんで、違うところから下ろすから」
「あ〜昔、下ろしたところですね」
「そう。そうよ、山田君」
「ここですか。結構厳しいですね」
「そうだね、だいぶ様子が変わってる」
「社長、えさ釣りの人がいっぱいいますよ」
「ほんとだ。下ろしたところは正解だけど、釣り場まで来たら、えさ釣りだらけ」
「じゃあ、例のポイントまで一気に行きますか」
「栄ちゃん、そういうわけだから、エレキ全開」
「はい、須田さんの大好きなお股全開」
「栄ちゃん、それは栄ちゃんも一緒でしょ」
「いやあ嫌いな人はいないだろ。それより、昼過ぎたから、飯にするか」
「あ、いいじゃないですか」

「いやあ、今日も食ったね」
「はい、こういうところで食べるとおいしいです」
「きつねどん兵衛に焼きおにぎりを入れてみたんだよ、山田君」
「自分もやりましたよ。チリヌードルにおにぎりを入れて食べろと書いてありましたよ」
「これやばいよ。もう一杯食べたいよね」
「社長、終わってからにしてください」
「そうであった。じゃあこっからガンガン攻めていくから」

「例によって、3人ともノーバイなんですけど」
「そうだね。ここで出なかったのはヤバイね」
「この後は一昨日釣れた、あの木の横ですか」
「そうなるね。2人で左右を舐め回してくれよ」
「レロレロレロレロって感じだね、栄ちゃん」
「いや。ベロベロベロベロベロって感じですよ」
「いいね。リアルな感じが。ほれ、あそこだよ」
「お先に。右側を」
びゅーん。チャポ。クイクイクイ〜。シーン
「あれ!?栄ちゃん、左」
「はい」
ひょい。チャポ。コポコポコポ。ジョロロロロロロ。シーン
「あれ、変だね。反応ないね。続けて舐め回してよ」
「わかりました」
シーン
シーン
シーン
「あれ、おかしいな。じゃあオレがちょい横に投げてみるか」
ピュン。チャポ。コポコポ、コポコポ、コポ   ガボ

「来た〜。引く引く」
「引いてますね。すくいますね」
「頼む。ドラグがゆるい」
「はい、捕れました。意外と小さい37cmです。立派な体型ですが」
「いわゆるトランジスターグラマーだね。わかんないでしょ。2人とも」
「ええ。ルアーは何ですか?また、利根なんとかですか?」
「それがだね、山田君。今日はいまいちなんで、これだよ」
「これまた、インチキ臭いですね」
「まあ、こっちが先だけど。スミスのチャグポップだね」
「は〜これですか。たなご川でもさんざんやってましたね」
「それ。ペーがすぐに買いに来たよ。これはいいよ。
まだ14時半だからガンガン行って」
「栄ちゃん、ガンガンいった方がいいよ」
「それは須田さんもですね」

「山田君、そこの木やった方がいいんじゃない?」
「ええ。言われるまでもありませんよ。既に藤田さんで臨戦態勢ですよ。えい」
ピューン。ジャボ。クイクイクイ。ドカン
「うぉ!」
「何やってるの?絵に描いたようなびっくりアワセ」
「やっちゃいましたよ。栄ちゃん投げてみて」
「はい」 ポヨーン。チャポ。ジャラジャラ。シーン
「いません」
「あ〜あ、もったいねえ」

「山田君、いよいよ16時20分になりますが」
「ええ。わかってますよ。薄暗いですから。今度は稲見さんにお願いしますよ。えい」
ビューン。チャパ。クイクイクイ。「あれ!?出ない。回収」ガバッ。「うぉ!」
「あ〜あ、またやっちゃった。ラストチャンスかもしれないのに」
「あ〜」
「栄ちゃん、えさ釣りの人帰っちゃってるから、ガンガン行って」
「はい」

あとがき
「お疲れ〜」
「すっかり暗くなっちゃいましたね」
「まあそうだね。あと1時間早く出しても良かったね」
「ええ。そんな感じでした。終わってみれば」
「僕は充分です。社長は釣れたし、須田さんのびっくりアワセ2回見れたんで」
「全くな。最後の最後でな〜。これから栄ちゃんどうする?風俗?それともコンビニ姉さん?」
「実は、朝行ってきたんですよ、コンビニ。でもいなかったんです」
「午後じゃないといないんだよ。それにすぐばれるよ、栄ちゃん」
「何でですか?」
「こんな人だからって言ってあるから」
「うぉっほっほっほっほ。いいんじゃねえの栄ちゃん」
「オレもそう思う。気がついた瞬間、ポッとなると思うよ。オレ見に行っちゃうかな」
「やめてくださいよ。そういう危険な道に誘うの」
「何言ってるの。自分で望んでいってるくせに」
「まあそれは…」
「それより、栄ちゃん。船の上で話してた、横浜の話」
「あ〜曙町」
「そこ。どうなの?」
「びっくりする位綺麗な人。若いし」
「ほう。ほっほう」
「出ました。ふくろうに変身。前世に変身」
「ふんふん、ほうほうほう。なるほど。それはいい」
「行くな」
「まあその辺はプライベートなことなんで、語れませんよ」
「なるほど。遂に今日で終わっちゃったね」
「ええ。でも自分は来週、金井君とダムですよ。栄ちゃんは?」
「陸っぱりで修行です」
「社長、たぶん21日連れて行かれますよ」
「え!?曙町?」
「そういうのは一人で行った方がいいですよ」
「まあそうだね」
「ええ。情報は随時流しますんで」
「さて、皆さん。あっという間にシーズン終了と相成りました。去年に比べ、ゲリラ豪雨は少なかったものの、大きな台風やら大雨でいいときに、釣りにならずでした。結果、川の様子も一変してしまいました。の割には、今季は思いのほか、魚が釣れた気がします。のう、山田君」
「はい。まったくです」
「来年はどうかね?」
「ええ。釣りますよ」
「ということは、憧れの1095連休確定だね?」
「いえいえ。忙しくなるんで有休休暇を取りますよ」
「そりゃあ結構」
「ええ。たぶん
「では、また来週〜か。再来週か?とにかく再見」


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