消化試合? in 鬼牧川(2011.10.31)

「こんばんわ」
「いらっしゃい。3年連続MVPの金井さま」
「え〜?2年ですよ」
「あれ?そうだっけ。まあ、どっちにしても勝者には違いない」
「ありがとうございます」
「また、考えておいてね。MVP賞」
「それは決めてあります」
「ほう。どんな?」
「山田君のタックルボックスの中から選びます」
「そんなこと言うんじゃない、金井君」
「あれ!?須田さん、いたんですか?」
「いたよ。待ってたよ」
「はい。そういうわけなんで、船の上でじっくりと」
「ダメだね。そういうのは」
「ケチくさいねえ、山田君」
「社長までなんですか」
「いいじゃん、いっぱいあるんだから。使わないし」
「そういうんじゃないですよ」
「金井君、山田君って意外にセコイね」
「はい、そう思います。がっかりです」
「あ〜お2人、ぜんぜん違いますよ」
「まあ、それは船の上で決めるとして、月曜日は3人だね」
「ええ。3人は久々ですよ、ねえ金井君」
「そうですね。どうなんでしょ?」
「前回とは全く違うとのことだよ」
「自分もふみさんに聞きました。『ノーバイ』だって」
「え、そうなの?金井君。社長どうします?」
「オレ的には金曜日も釣れたし、アタリもそこそこあったし、検証しに行きたい」
「金井君は?」
「自分はどこでも。今年は相性もいいんで」
「自分もそうですよ。相性はいいんで。うぉっほっほっほっほっほ」
「え〜!?それは2年前まででしょ」
「社長、いつもの時間でいいですか?」
「はい、お2人お願いします」

本日の登場人物

金井君。「寒くなりませんね」「ね、雪降るかね。心配だよ」

山田君。「終わりも近いし、今日も釣りますよ」「何いってるの。先週もノーフィッシュじゃん」

私。「山田君、ぺーに言われちゃったよ。『紹介試合ですね』って」「失敬なヤツですね」「半分当たってる」

「やっぱ月曜日は誰もいないね」
「ええ。でも陸っぱりは結構いますよ」
「ほんとだね。さて、どうするか?金井君」
「うぉっほっほっほっほ。いつも通りで行きましょう、ねえ金井君」
「な〜んですか、自分に聞いてるのに須田さんが答えるんですか」
「そういうのはいいの。今日は釣れる」
「じゃあ、山田君の何の根拠もない勘を信じて行ってみますか」

「社長、何も起きませんけど」
「ま〜ったく何もないね」
「ボイルもないですね」
「あ〜金井君、こういうときはどうしたらいいのかね?」
「自分に聞かれてもわからないです。ひたすら投げてください」
「そうだよ。ナイスキャスターの山田さん」
「社長、山田じゃあないですから。そろそろ終わりも近いんで、ちゃんと呼んでくださいね」
「コーヒーが入りました。いかがですか?山田さん」
「こりゃあすいませんね、社長」
「はい、こっちは金井君に」
「ありがとうございま〜す」
「う〜うまい」
「じゃあこれも食べる?」
「はい。いただきます。う〜うまい」
「そんな大げさな。じゃあ、もう釣れなくていいんじゃね」
「そういうんじゃないですよ」
「だってさ、魚の気配が全くないんだよ」
「どこいっちゃったんですかね?金曜日は釣れたんでしょ?」
「まもなくそのポイントだよ。そこそこ。行ってみて」
「お先に」
ビューン。バッシャーン。シーン
「あれ?ちょっと着水が大きかったですかね。何もおきないんですけど」
「そうね。じゃあ隣を金井君やってみてよ」
「はい」
ビュン。チャポ。
「流石、金井君。この辺が山田君と違う」
「ええ。でも、シーンとしてますよ」
「そうだね。じゃあ、この先の日当たり良好なところで、飯にするか」
「あ、じゃあ、ちょっと」
「あ、山田君。恒例の野で大ですか?」
「ええ。すっかりパターン化してしまいました。爽快ですよ。うぉっほっほっほっほ」

「どうする?ここまで来たら、下りるしかないけど」
「はい。下りましょう」
「じゃ、金井君。その先で石入れてくれよ」
「はい。その辺ですか?」
「そうだよ。毎回アタリのあるところだから」
「自分とヤナギと来たときは全くでしたよ」
「あ、金井君、ボイルしてるよ」
「いや。届かないですよ、あそこまでは」
「じゃあ、朝のポイントでもう1回やってみてよ」
「はい」
ビュン。チャポ。ジャラジャラ。ゴボ。
「うわ!食ってない」
「もう1回もう1回」
ビュン。チャポ。ジャラジャラ。ガバッ。
「うわ!怒ってる。けど、食ってない」
「もう1回行っとけよ」
ビュン。チャポ。ジャラジャラ。シーン。
「あ〜残念だね」
「食い気があんまりないんですかね。あれ?須田さん、何丹念にやってんですか?」
「いや。何。さっきボイルしてたところを、ちょっとね」
「セコイな、山田君。反対向いていると思ったら、そんなことしてたの?」
「セコイって社長。だって、金井君が攻めてるから、船が縦になってね〜」
「は〜今なら届くとばかりに」
「ええ。まあ」
「セコ」
「うぉっほっほっほっほ。もういませんね」

「遂にここまで来ちゃったよ。あと10分で終わりだね。最後はこれか。ボニーのチャート」
「ええ。山田ウォールに来ましたよ。朝は全くでしたけど」
ビューン。チャポ。クイクイ。クイクイ。クイーン。ジャバ。

「来たぁ。ルアーくわえて、潜ってる。いただき〜」
「社長、ばらさないでくださいよ。網出しますから」
「おいおい。また片手で雑な」
「任せてくださいよ、社長」
「おいおいおい。そこじゃないよ。あ!?」
「はい、捕れました」
「『捕れました』ってルアーがでしょ。
たまたま外れて魚が網に入ったけど、
ほんとに雑だよね」
「社長、綺麗なバスです」
「そうだけどさ、何cm?29」
「小さいけど、綺麗ですよね」
「あざーす。お時間までお2人頑張ってください。オレは終了」

あとがき
「お疲れ〜」
「お疲れ様でした。きびしかったですね」
「ふみさんの言うとおりでした」
「全く。来週は下りてみるか」
「あ、社長。それはいい考えですよ」
「オレは来週で終わりなんだよ」
「あ〜そうでしたね。旅行でしたね」
「奴隷温泉旅行」
「どちらに?」
「軽井沢だよ、金井君」
「寒いんじゃないですか、もう」
「だといいんだけどね。温泉に行くことだし」
「あれ!?社長、寒いの苦手だったでしょ」
「そう。山田君の反対。暑いのは平気だけど、寒いのはてんでダメなんだよ」
「で、温泉で温まるわけですか。呼んじゃいます、ついでに」
「山田君。奥方と行くんだよ。奴隷だよ。無理に決まってるじゃん」
「そうですか。残念ですね」
「別にいいよ。山田君じゃあるまいし」
「そうですよ。須田さん、彼女だっているのに、そっちは別なんですか?」
「そういうことはいいの。金井君」
「いよいよ、来週が最後のわけだけど」
「ええ。終わり良ければ、すべて良しですよ」
「2週連荘でノーバイですけど、来週もですか?」
「あ〜金井君、先週はそこそこアタリはあったから」
「じゃあ、3週連荘でノーフィッシュですか?」
「あ〜金井君、悪いけど、来週は釣るよ」
「わかりました。じゃあ自分は、来週じっくりと選びたいと思います」
「何を?」
「はい。須田さんのタックルボックスの中をです」
「それはいいね。そうした方がいいよ」
「うぉっほっほっほっほっほ。また来週〜」


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