マジック1だよ in 鬼牧川(2011.10.24)

「こんにちわ。ハローワーク帰りの須田ですよ」
「いらっしゃい。いかがでした?結果」
「それは聞かないでくださいよ。そんなことより、月曜はどうなんですか?」
「あ〜面子?」
「ええ。それですよ。メンチじゃないですよ」
「メンチはミート君ちで買ってくれよ」
「いや、遠いですよ。岩槻からじゃあ」
「そうだね。釣り行くときは、定休日だし」
「で、どうなんです?」
「兄ぃが行けなくなったんで、5人だね。いや、ワイパーが来るって言ってた。だから、6人」
「ワイパーですか、久しぶりですね。あと、誰です?」
「金井君に柳沢君にペーで6人だよ」
「わかりました」
「いよいよ、金井君のマジック1が点灯なので、足を引っ張らないで」
「社長より、小さいのを釣りますよ」
「あ〜そうしてくれるかい。で、オレが金井君の上をいくから」
「あ、そうですか。でも、時間の問題じゃないですか」
「はい、完全に」

本日の登場人物

金井君。「マジック1なんだけど」「はい、社長、頑張ってください」

ヤナギ。「やっと来られましたよ」「そうだね。山田君が一緒に乗りたいって」「義兄さんが」

山田君。「早いですね。1年は」「全くだね。夢の何とかだね」「何ですか、それは」「え、夢の1000なんとかだよ」

ペー・ヨン。「今日はラッキーデイなんですよ」「ふざけんなよ。おめえ、足引っ張るなよ」「そんな〜小さいのでいいですから」「なら、任せろ」

ワイパー。「ご無沙汰してます」「ずいぶん、急だったね」「はい、秘密の作戦を使ったので」「なるほど、それは大変だわ」

私。「残るはあと3回。今日勝たねば」「厳しいですね、社長」「すべてはペー次第」

「おはようございます。皆の衆」
「おはようございます。いいですね、今日は」
「え〜何で?ヤナギ」
「人はいないし、水もちょうどいいじゃないですか」
「ほら、山田君。釣る人はこういう細かいことに気がつくんだよ」
「うぉっほっほっほっほ。気づいてましたよ。先週より、水が多いなって」
「またまた〜。先週より少ないんですけど」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ。山田君、だせ〜」
「黙れ、ぺー」
「はい、ダサい山田君は、金井・ヤナギチームね」
「僕は社長とですか?」
「ぺー、ワイパーもいるよ」
「あ、矢嶋さん、ご無沙汰してます。お手柔らかに」
「あ、はい。こちらこそ」
「金井君、こんな感じなんだけど」
「はい、わかりました。須さん、行きましょう」
「あ、名前は正しくね、金井君」
「義兄さん、本名は須さん何ですか?」
「違うよ」
「金井君、上行くでしょ?あとから追っかけるから」
「わかりました」

「珍しい組み合わせだと思いませんか、須さん?」
「そうね。須さんじゃないけど、そう思うよ」

「じゃあ、こっちは下りるから、石入れて」
「あ、はい」
「アタリないですね…」
「まあ、始まったばかりだし、寒いしね」
「社長、風景だだいぶ変わってるんですけど」
「だよね、日に日に崩れていっているようだよね」
「じゃあ、浅いんですか?」
「こっから、深くなるからいいと思うんだ。陸っぱりもできないし」

「ほ〜れ出た。丸呑みだよ」
「だって、コアユじゃないですか。丸呑みになっちゃいますよ」
「たわけ!さっきのボイルみたろ」
「え!?」
「な〜、矢嶋君、ちょっと指導してくれよ」
「あ、はい。追われてるベイトが今日は小さいです。
だから、社長はマッチザベイトでコアユです」
「その通り。32cmが釣れました。幸先いいね」
「僕、持ってないです」
「違うのでも釣れるから。反対側行ってみようか」

「珍しく誰もいないし。ポッサムピロリン投入。えい」
ピロピロピロピロリン。ピロピロピロピロリン。ゴボ!
「今週はのった。先週はブレードだけ食われた」
「凄え、社長。1時間しないのに2匹釣った」
「わっはははは。正義は勝つかもしれない。34cm」
「正義でもないし、34では無理だと思いますが」
「ぺー!その通りだよ」

「アタリありませんね」
「そうね、ペーだけね」
「はい、矢嶋君もあったのに」
「じゃあ、あそこやってみるか」

「あ、出ました」
「お、ばらさないでよ。でかいのを釣んないでよ」
「あ、はい、大丈夫です。30cmです」
「でかした。ルアーは?」
「ワイルドダンサーのボディに
クワイエットファンクのLPを付けた改造版です」
「は〜」
「動き、良かったですね」
「と、ペー迷人の意見です」

「さて、上の方行ってみる?」
「はい。今日はラッキーディなんですけど」
「そう言われてもな」
「社長のぽよよんキャストで釣れてるのに、何で僕のぽよよんキャストでは釣れないんでしょう?」
「社長、今日、リールがどうかしたんですか?」
「やっと分かってもらえた。パガーニなんだよ、今日は」
「変だと思ったんですよ」
「今日で3回目なんだけど、ダメなら捨てようかと」
「あ、僕拾います」
「確かに、ペー向きなリールだよ。ぽよよん専用みたいなリールだから」
「この先、大変じゃないですか?」
「だよね。でもさ、2回ラインが切れて、17,18m短くなったんだよ」
「あ、バックラッシュばっかりしてましたよね。それですか、原因は」
「それ。まるでペーだよ。見てろよ、今投げるから」
ビュン。シュー。チャポ。
「凄え。いつも程ではないけど、朝とはだいぶ違いますね」
「だろ。糸が少なくなって、回らなくなった分ちょうどいい」
「え!?そんなんですか」
「他にもあるよ。遠心ブレーキを4つにして。メカニカルはシメシメ。で、オイルはたっぷり」
「そこまでですか…じゃあ、じゃじゃ馬なリールなんですね」
「そんなかっこよくねえよ。駄馬だね」
「いいんですか」
「いいんだよ。事実だから。ぽよんと投げるならば、その限りではない」
「あ〜なるほど。もしくはサイドキャストですか」
「さっすが、ワイパー」
「へ〜」
「ペーには難しかったかな。お〜!」

「来たよ、3匹目」
「サイズが上がりませんね、社長」
「ぺー、鋭い指摘だね」
「サイズは20cmですね」
「お!また来たよ」
「ちょっとサイズアップですね」
「32cm。ルアーはどっちもオリジナルフィーLP」
「首振りの動きがいいんですか?」
「のようだね。旦那じゃ、釣れねえよ」

「あのさ、ここから先はぽよよんでも、何とかなるから。そこ投げてみてよ」
「あ、あそこですか?」
「そう。そこそこ」
「え〜い」
ヘロ〜ン。ジョッボ〜ン。ジャージャージャー。
「そうじゃなくて、そこはゆっくり巻いて来い」
「はい」
ジョロジョロジョロジョロジョロ。ドバッ。

「わ!」
「何、びっくりしてんだよ。お、のってる。矢嶋君、アミ、網」
「はい、取れました。37cmです」
「貴様〜。ペー、余計なことすんなよ。3cmオレによこせ」
「うれしいです。これも実力ですか」
「矢嶋君、殴ってくれ。代わりに」
「あ、それは」
「ついでにあそこも投げてみろよ、ぺー」
「はい」
ヘロ〜ン。ジョッボ〜ン。ジョロジョロジョロジョロジョロ。ドバッ。
「ぺー、何でアワセないの?」
「え!え、あ、はい」
「のってるし。また37だよ。もう次から譲らない」
「やっぱり今日は、ラッキーデイですね」

「もしもし」
「はい、西牧塗装店です」
「いえ、社長ですね」
「なんだ、山田須さんですか」
「名前が違いますけど、どうですか?」
「こっちは3人とも釣れたよ。オレ4匹、ぺー2匹、ワイパー1匹」
「マジですか、こっちは2人が釣りました」

「金井が31、ヤナギが32です」
「山田君は?」
「未だ、釣れずで」
「そう。今のところ、ペー以下だね。というか、
勝者へのゴールが近づいているね」
「そんなのは許しませんよ。釣りますよ。ええ」

あとがき
「お疲れ〜」
「お疲れ様でした。全員釣れてよかったですね」
「こら、ペー。余計なこと言うな」
「黙れ。ぺー。飯はすき屋の割引券やるから」
「あ、山田さん。もしかして、ノーフィッシュですか。にこにこ」
「そうだよ。こういう日もあるんだよ」
「山田君、アタリもなかったの?」
「いえ。2人が譲ってくれたし。アタリはだいぶありました」
「のらなかったんだ。あ、びっくりアワセ?」
「社長、違いますよ。ちょっと小ぶりなヤツが多かっただけですよ」
「そう。残念だね。これでぺーが勝者で、金井君がMVP決定だね」
「そういうことになりますか」
「金井君、3年連続おめでとうございます」
「あ、ありがとうございます」
「また考えておいてね、ルアー」
「ってことは、社長は残る2回が消化試合ですか」
「ヤナギ、その通りだよ。サビシイけど。こういうときに、でかいのが釣れたりするんだよ」
「あははははは。確かにそんなもんですよ」
「さて、来週は、今やパガーニ・マイスターのオレとMVPの金井君に、ナイスキャスターの山田君の3人だよ」
「ナイス・キャスターって何ですか?ニュース・キャスターではないですよね」
「山田君的には、ニュース・キャスターになり、女子アナとよろしく…ってものありと思ってはいるものの、そうなるはずもなく」
「社長、長いですよ」
「お。失敬。キャスティングがうまいってことだね」
「柳沢さんとか金井さん並ですか?」
「そうだよ。投げるだけなら」
「違いはあるんですか?」
「着水。山田君は爆発だから」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ。爆発ですか」
「黙れ。ぺー」
「あとね、ルアーローテションが貧困だね」
「確かに。義兄さん、今日は4つでした」
「義弟よ、違うぞ。もう2、3個多かったぞ」
「何にしても、そんな感じだよ。あんなにいっぱい持ってきてるのに」
「社長、自分も来週はプラッガーリールで来ますよ」
「あ〜いいね。オレも見てみたいよ。大して変わらないと思うけどね、パガーニ君と」
「あ、そうすか」
「対処法は分かっているから、安心だよ」
「わかりました。久々の3人で楽しみですよ。ね〜、金井君」
「はい。操船がないで楽です」
「おい待て。何でオレなんだよ」
「はい、社長の船だからです」
「社長、分かりやすいですね」
「じゃあ、山田君の船で行く?」
「うぉっほっほっほっほっほ。キャリアがついてないんで、持ってこれませんよ」
「皆さ〜ん、山田君はこんなヤツです。来週をお楽しみに〜」


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